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ほっこり味の和風オニオン豆乳ポタージュ

本格的に冬がやってきて、毎日のメニューも温かいものを中心に組み立てている気がします。


🥄冬はあったかメインと小鉢

時間のないときは、好きな味付けのおつゆで煮込むお鍋をひと品どどーん、みたいなこともありますが、基本的にはメインのおかずに小鉢がいくつか並ぶような食卓が好き。

和食なら小鉢はおひたしだったり、きんぴらだったり。洋食ならマリネやサラダ。手早く用意できるものでぜんぜんいいんですけど、それでも品数が欲しいタイプです。

メインに温かいものを据えると、そのおともになるおつまみ小鉢はできたて熱々メニューじゃなくても気になりません。むしろ多めにつくって、翌日も食べられるようなものが便利でいいですね。

それでも特に寒い夜は、そんなお供メニューも温かいと嬉しいかも。

🥄ほっとするスープづくり

そこでいつの間にか我が家の定番になっている、このスープの登場です。

🧅材料
・玉ねぎ
・刻みパセリ
・醤油
・砂糖
・粉末かつおだし
・水
・豆乳

玉ねぎをスライスしたら、水、醤油、砂糖、かつおだしと合わせて鍋にいれて火にかけます。

沸騰してきたら弱火にして10分ほど、玉ねぎが透き通ってやわらかくなるまで煮ます。

冷ますと味がよく染みて、いい色に。

煮汁ごとミキサーに移します。

しっかりなめらかになるまでミキサーにかけます。

ここでひと手間。

網で濾すのがポイント。ミキサーして残った玉ねぎの繊維を取り除くことで、スープの舌触りがなめらかに仕上がります。

濾したスープベースをお鍋に戻します。

あとは豆乳を加えて火にかけるだけ。

さっと沸かしたらできあがりです。

トッピングに刻みパセリをぱらぱらと。スープ自体の色味が地味なので、ちょっと緑を飾るだけで彩りがよくなりますね。

ひと口すくって口に運ぶと、なんともいえないほっとする味に体が温まります。

🥄レシピ誕生のきっかけ

このスープが誕生したきっかけは、実は数年前に胃腸の調子の悪い日が続いたときのこと。病院で検査を受けて、結果的にはなんでもなかったのですが、ちょうどその頃は仕事もプライベートも忙しくて、生活がけっこう不規則だったんですよね。

おなじリズムで過ごせていないということは、当然食事もアドリブのような日々。料理は好きで、もともと自炊メインの食生活だったのが ふと気づいたとき振り返ると、できあいのものを買って食べる毎日になっていました。

語弊のないようにいっておくと、できあいや外食自体には抵抗はありません。買って帰ればすぐ食べられる市販のお惣菜は便利だし、外で食べるのは楽しい。好みに合うものが見つかれば、むしろそれをおうちで再現したくなるくらいに、刺激も影響も受けます。

でも、それは自分にとっての自分の味ではない。おいしいしお気に入りも見つかるけど、それを食べるとき、無意識に体がどこか身がまえていたのではないかと思います。それが毎日続くことに、つかれてしまったのかもしれない。

🥄ほっこりする味って

そのときふと、人は自分の食べたものでできているというキャッチコピーのCMを思い出しました。

そこで自分にとって、体に優しいものとはなにかということを、あらためて考えることになりました。そうして生まれたのが、このレシピです。

そのヒントはほっとする味ってなんだろう、という自分への問いかけ。

そのとき答えになったのが、煮物ような味…でした。

子どもの頃はけっして歓迎しなかったのに、おとなになってある日気づく、体が欲する味というものがあります。

自分にとって、それがあの頃は退屈な味だと思っていた、煮物だったんです。

おだし、お醤油、砂糖、みりん。シンプルな和の味付けで煮付けた野菜。それが煮物の味。そこにお肉を加えた丼の味。そんな味を体は懐かしいと思っているようです。

そこでそんな味をベースにして、牛乳ではなく豆乳でのばしたポタージュなら、体にも気持ちにも優しく、そしてスープスタイルなので消化にもきっと優しい。

それが和風豆乳ポタージュ。

そんな生い立ちのレシピなので、体調の戻ったあとも、忙しいとき、つかれたとき無意識に体がこの味を呼んでいる気がします。

ほっこりする味。そんなスープです。

📝レシピはクラシルで

詳しいレシピ、分量はクラシルで公開してます。

よかったら見てみてください。

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