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書ききるためにまず思考をもとめる ~「伝わる文章を書く技術」~

noteをはじめとしたSNSが数多くあり、情報を発信して、色々な人にみてもらう機会が多くある現代。

僕も、この波に遅ればせながら乗って、好きなことを書いている感じです。

僕のような文章を書くことに慣れていない人は、読んでくれる人のために伝わる文章を書きたいし、恐らくそう思う方々が大勢いるので、文章術の本がたくさん刊行されているのだと思っています。

書きながらいつも失敗してしまうのは、伝わる文章を書こうと試行錯誤しながら時間をかけすぎてしまうこと。

伝わる文章の前に、まずは一度文章を書ききってしまうためにはどうしたらいいか。

今回は、文章を効率よく書き上げることに注目しました。


○とにかく書ききる

時間をかければかけるほど良い文章になるわけではなく、必要以上に時間をかけることが大きな無駄になってしまうことも。

とはいえ重要なポイントは、悩んだときは最初のかたちに戻る確率が非常に高いということ。だとしたら、あれこれ余計なことを考える無駄は省いたほうがいいですし、そもそも頭がスッキリと冴えわたっている最初の状態で出たアイデアのほうが圧倒的にいい場合が多いのです。

プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術より

会議で繰り返される議論も、時間をかけても堂々巡りとなり、最初の考えに戻ってしまうことって、けっこうありますよね。

文章も同じで、とりあえずはまず書いてみて、あとから見直してみることが、よほど効率的なことがわかります。

何もできていない0の状態から、ベースとなる1にしてしまうことが重要です。

○書く前の準備が大切

筆を止めずにポンポン書いていくためには、書く前の準備が大切になってきます。

あれも書きたいこれも書きたいでは、何を伝えたいかわからなくなるし、文章を書ききれません。

書く前に読者像を想像すると同時に、書こうとすることをまとめないといけません。

・テーマを決める

書こうと思う記事の柱となるテーマを決定します。

僕は今回本書において、書ききることをテーマとして決めました。

・動機

なぜそれを書きたいのか。

それを伝えて読者はどんな効果を得られるのか。

・全体像

テーマ、そして動機で構成されたものは、全体的にみるとどう見えるのか。

主観でなく、他者の目線で俯瞰して冷静に判断しないといけません。

・対比

書こうとしている対象と、対照的なものとを比較してみる。

書こうとする対象の本質が見えてくることもあるので、思考の中で比べてみることは大事。

・結論

最終的に何を言いたいのかを明確にする。

色々と考えながら書いていると、結論に余計なことが入ってしまったりして、まとまらない文章になってしまうことが多々あります。

しっかりと自分の中で、文章の地図を書いておかないと迷子になってしまいます…

○書くリズムを意識

適切な言葉を選ぶ

読点を使いこなす

韻を意識

音楽にも精通している著書らしさを感じました。

リズム良くかはわからないけど、僕も文章を書き出すと意外とスラスラ書けてしまうことがよくあります。(出来映えは別として)

テンポが大事で、必要以上に時間をかけないように、スーッと書き進めていきたいものです。

○まとめると

文章を書ききるためには、どれだけ思考をまとめられるかが重要になってきます。

何が言いたいのか、どんな構成にするのか、文章全体を通してまとまっているのか。

自分なりに考えがまとまったら、あとはリズムを意識して、ひたすら書き続ける。

完璧を目指さず、一度書ききってから見直して、無駄な部分を削り落としていくのが最も効率的な作成方法。

うんうん悩まずに書くコツを学べる一冊でした。

少し話が逸れますが、本書の中にインタビュー形式の記事があり、そこで書評の主役は本で、書く人には情報を整理することと、伝えることが求められるとありました。

そうだよなぁと激しく共感すると同時に、自分の文章を見直すきっかけにもなりました。

書き方、読み手の視点を考える、様々な文章作成のヒントを得られます。

自分の文章力を上げようと思う方には、ぜひ読んでもらいたい一冊です!

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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