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まずは、自分の時間はないことを自覚することから始める

【なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?】(佐々木正悟 著)では、

自信の経験を通じて私が知った究極のポイントは、「時間はないのだ」という事実が「見える」ようになることの大切さでした。私たちは「時間が足りない」「時間がない」としょっちゅう口にしてはいますが、心のどこかでそれを疑っています。「うまくやれば時間が足りるはず」とか「ダラダラしなければ時間がないわけではない」と思い込んでいる、または思い込まされているところがあります。

なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?より

時間が足りていないことを自覚することが大切だと述べています。

食事や睡眠、家族との時間。そして出かける際の準備など細かい時間が合わさって、気づかないうちに自分の時間はいっぱいいっぱいになっています。

そして一番厄介だと思ったのは、完璧主義であるがゆえに90%くらいの時間を費やして10%ほどしか進んでいないというところ。

本書で、1日のやることを書き出して見える化して、いかに時間がたりていないかを自覚することが、予定通りの時間に終わらせるための方法だと学べました。それが結果的に完璧主義を手放すきっかけになることも。

今回は、脱・完璧主義の考え方に注目してみました。


〇見込み時間を短く見積もってしまう

「どんな人にでも、1日は平等に24時間あるが、そのうち睡眠と食事に多くの時間が割かれている」
そんなことはだれにでもわかっているようなことですが、「仕事を完璧にしたい」という人は、「睡眠や食事にけっこうな時間を使っている」という事実を、しばしば忘れているように見えます。

なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?より

仕事、子どもの相手、お風呂、食事、家事などやるべきことや予期せぬことに対応しなければいけないことがあったと想定すると、自分の時間はほぼないことに気づきます。

気合、根性でなんとかなると意気込んで、一つ一つの作業時間を短めに見積もってしまいがち。そして結局実際にやってみると予定をはるかにこえた終了時間になってしまうことも。

そこで本書では、今日中にやれることを書き出してリスト化することで、どれほど時間がないかがわかります。これに作業の見込み時間と実際にかかった時間を書くことで、自分の時間がいかに限られているかを肝に命じることができます。

〇見積もりを出してはじめて心理的な葛藤を感じる

やることを見える化して今日は21時には寝るぞ!とはりきっても、実際に取りかかると明日に回せるようなタスクがないことに気づきます。

そうすると、仕事でびっちりタスクが埋まっている人は睡眠や食事、家族との時間など削ってはいけないところを削ろうとします。完璧な人ほどスキマ時間やムダはほとんどないですしね……。

現実にできることは、完璧にするために使う時間を足すのではなく、「時間を削って、仕事の質に妥協する」ことです。(中略)
「自分は妥協せざるを得ない。もしくはだれかに妥協させざるを得ない。どこかの時間は削られ、どこかの質は犠牲になり、どこかに痛みを押しつけるしかない」
という現実を何度も何度も「見る」ことなのです。

なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?より

見える化して現実的に厳しいタスク状況を見ることで、現実に目が向きます。大切な家族を犠牲にするか、今の仕事を妥協して時間を削るか。多くの方は仕事よりも家族や大切なことを優先するかと思います。

これにより完璧主義を脱する!


やりたいことや新しいことをはじめるときには、スキマ時間の有効活用、ムダを取り除くことに尽力するのも大事。しかし、完璧を求めすぎて自分の身を削るようなことをしていないか、見える化することも同じように重要なことだと気づけました。

どこで妥協するか、不必要なことをしていないかを書き出して常に頭に入れておくことを本を通して学べました。

自分にとっての大切なものは何か。

改めて認識しておく!

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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