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村上春樹さんが通ってた珈琲屋さんの話

もう20年近くに亘りエッセイを連載させていただいてます「ぐるっと千葉」

ちょっと前ですが、2020年2月号(1月発売)に掲載させていただいてたエッセイを転載いたします。もう終わってる公演の告知してますけど、そのまま載せます。

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 このエッセイでも何度か取り上げたことがあると思いますけど、京成谷津駅に螢明舎という珈琲屋さんがあります。今、この原稿をそのお店で書いております。フレンチスタイルのとても美味しいコーヒーが飲めます。ケーキ類も美味しいです。キッシュなんかも美味しいです。
 最近あるスジから「螢明舎ってあの村上春樹さんが通ってたお店でしょ?」てな話を聞きまして。あたくし開店当時からこのお店を知っておるのですが、そんな話しはまったく知らなくて、「え?村上春樹さん?龍じゃなくて?信五じゃなくて?ポンタじゃなくて、角川春樹じゃなくて?、角川博でもなくて、あのノーベル文学賞に毎年選ばれそうで選ばれないあの?本当に?」
てな失礼なことをほざいてしまってたわけでして、村上龍さんでも、村上信五さんでも角川さんでも、凄いことに変わりないし、ましてや村上ポンタ秀一さんだったりした日にゃ、個人的には春樹さんよりも狂喜乱舞なわけでして。
で、調べました。ググりました。本当に便利な時代です。「螢明舎・村上春樹」で検索すると、いっぱい出てきましたそれ関連の記事が。そうでしたか、ぜんぜん知りませんでした。
 ということで村上春樹さんにあやかりまして、ここで書いてるわけでございます。ノーベル賞候補にあやかってぐるっと千葉のエッセイを書く!。これは逆に贅沢じゃないですかね、フランスのTGVの線路に京成線走らせちゃうみたいな・・・ぜんぜん違いますね。・・・えーと、ストラディバリウスのめちゃ高いバイオリン買ってキラキラ星をギコギコ弾いちゃうみたいな。・・・ごめんなさい、違いますね、ああー良い例えが思いつきません。小説書けよ、って話しです。書きましょう。小説やら脚本やら今度から出来るだけ螢明舎で書くことにします。
 で、ネット上の記事を見ていたらいろいろ思い出しました。隣が貸しレコードの友&愛で、レコード借りに行った帰りに入ってみたのでした。たしか弟も一緒で、お腹減ってたのにコーヒーしかなくて、仕方なくコーヒー飲んだら目ん玉飛び出るくらい旨かったのです。ガンジーって猫いたの憶えてます。初めてCDプレーヤーを導入した日のこと鮮明に覚えてます。マスターの下田さんがたしかマイスルデイビスの「TuTu」を買ってきてかけたんです。その場に居合わせまして、おおー良い音ぉ、みたいな感じになってたんです。レコードでもカセットでもないCDの音を初体験したのはこの店でした。
弟さんの二郎さん(あだ名)には大変お世話になりました。よしえちゃんってショートカットの女の子が働いてたなぁ、懐かしい。
ひょんなことから昔の思い出がドドドドっと押し寄せてきましたが、実は村上春樹さんあんまり読んでません。読みます。螢明舎で読みます。
ということで、長い前置きでしたが、あけましておめでとうございます。
2020年ですってよ。この字面は未来ですよ。自動運転の車が走ってそうです。そんな中、久々の本公演があります。演劇です。うわの空の超代表作「ただいま!」です。自信作です。高島平という、千葉からみたら地の果てでやります。1月19日から26日です。地の果てまで観に来てください。詳細はググってくんなまし!便利な時代です。


以前書いたお店の記事はこちら


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