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3.5%の熱狂的な支持者を獲得すれば世の中を変えることができる!

香港の抗議デモが話題のときに、タイムリーな記事を読んだ。

いかにマイノリティが世の中を変えるのか、というBBCの記事。詳しくは記事を読んでいただくとして、簡単に内容をかいつまむと…

・3.5%の人たちが積極的に参加することで政治運動は成功する確率が高まる。
・暴力を伴わない平和的な運動は53%、暴力的な運動は26%が成功する
・暴力的な運動は参加者の体力を求めるから、体力ある若い人しか参加できないし、武器的ななにかが必要なため参加のハードルが高い。
・平和的な運動は多くの参加者を呼ぶことができるので、都市機能を麻痺させる。
・取り締まる警察官も平和的な運動をしている者の中に家族や友人がいる可能性があるから強引なことをしにくい。

みたいなことが書かれてる。

ハーバードの政治学者が過去の記録を調べてだした結論のよう。

過去データの平均だからすべてのケースに当てはまるわけではないけれど、とにかく3.5%の積極的な参加者を獲得して平和的な運動をすればほぼ上手くいくと言っても過言ではないようだ。(「積極的な」の詳細な定義が欲しいところだけれど…)

身も蓋もなくておもしろい。


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ぼくも言ってしまえば、ここセントビンセントの視覚障害者協会でPRって要するにぼくらの主張を政策に反映させて待遇改善というか補助金支給額の増額を狙っているといっても過言ではない。

なので、3.5%って意外とハードル低くない?いけるんじゃね?って思ったのだけど、思ってた政治運動ではなくてプロテストがメインっぽい。(記事内ではあらゆる政治運動にも当てはまるって書いてたような気もするけれど…)

ちょっときな臭いなと思ったけれど、セントビンセントに当てはまると人口10万人ほどだから、3,500人味方に引き込めば勝ちなわけだ。

首都のキングスタウンの人口は12,000人ほどだけれど、セント・ジョージ教区といういわゆる首都圏というくくりでみると約5万人、全人口の半分がいる。旧都ジョージタウンの地区を合わせると8万人くらいにはなる。

そういうふうに考えると、そう難しいことでもないのでは?と思わなくもない。

もちろん難度が高いことには変わらないけれど、以前ミスコンを見に行った時に少なくとも2,000人は会場にいた。終わった時間が12時を回っていたことを考えると、首都圏の人が見に来ていたと考えるのが妥当だろう。首都人口5万人の内の2,000人なわけだから余裕で3.5%は超えている。(仮説があっていれば、の話だけれど)

なにが言いたいかと言うと、それだけの人が集まるポテンシャルはこの国にもあるということだ。

ぼくは週末、地方の方へいって、こんなところにどうやって啓蒙活動をリーチさせようかと悩んでいたわけだけど、記事に倣うならばわざわざそんなところに行く必要はないということになる。(なるよね?)

首都圏と、可能であればジョージタウンを抑えれば良いわけだ。

3.5%。

具体的にどうやって?という話ではあるけれど、都市機能を麻痺させるには十分だとかきな臭い話もあるけれど、ひとつの指標として、そういう視点もあるのかという新しさと、成功のための条件を抽出して与えてくれているのでけっこう参考になった。

ちょっと気が楽になった。

なんかネットワーク効果みたいな話だし、かといって現実はなにも変わっていないのだけど。


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