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きたきたきたー!カーニバルは強盗多発時期!

今日どうしよう、スーパーに寄って行こうか、まっすぐ帰ろうかと呑気に考えていた仕事終わり、何気なく届いていたメールをチェックをすると、セントルシアの治安情報のメールが入っていた。

セントルシアはセントビンセントより発展してるんだけど、だからなのか町の匿名性が上がるからか治安はそれほど良くない。特に夜。

メールでは最後、カーニバルの時期はそういうのを狙ったよそ者がたくさん来るから、気を付けてくださいという言葉で丁寧に何度も念を押して結ばれていた。


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月1回くらいの頻度でこういう凶悪事件の治安情報が大使館から送られてくるものだから、強盗程度だったら、それくらいはいつ起こってもおかしくはない、というマインドになっている。ちなみに、上の画像はトリニダード・トバゴの話。

麻痺しているのかもしれない。

とにかく、強盗程度ではぼくには何も響かなかった。

帰宅すると、いつものようにバルコニーでマルコムがパンツ一丁で町を眺めていた。

挨拶をしてささっと自室に行こうとしたところ、呼び止められた。

そういえば、Yuki 。世間はカーニバルシーズンだ。カーニバルは楽しいものだ。私も若い時は …略… 。この時期はたくさんの人が町にやってくる。夜おそくまで酒を飲んで騒いでいる。普段はドラッグをやらないやつがドラッグをやったりする。何が言いたいかというと、いつもとは違うということだ。それに、こういう人が多く集まるときは、ギャングや窃盗団なんかがトリニダードからやってくる。強盗をしにね。人混みに紛れてやられるときもあるし、家に侵入することだってある。この近所のガルフさんは5回もやられている。戸締りをしっかりやらなかったからだ。だから、Yuki。このカーニバルのシーズンは戸締りを普段よりしっかりやるんだよ。特に、夜10時以降は戸をしっかり閉めること。網戸とバーグラーバーだけじゃだめだ。やつらは銃を持っているから。良いね、約束だ。それから、もし仮に夜中に戸口の方に誰か来たりヘンな音がしたら、バスルームに隠れて、構わず私を呼びなさい。警察にコネがあるからすぐ来てくれる。…略… 昼間なら、裏手に住んでる私の兄が見張っているから大丈夫だ。兄はボウガンを持ってるから構わず撃つ。たまに庭に勝手に入ってきてフルーツをもぎ取っていく泥棒がたまにいるけれど、それとはわけが違うからね、なんぜ銃を持っているから。だから、気をつけるんだよ。

どうだろう、10分くらい語ってくれただろうか。直前の隊員が強盗に遭ったこととも相まって、非常事態宣言なみのことが起こってるんじゃないかという気がしてきた。

と同時に、以前に間近で銃声がなったときとか、怪しい奴を見たときってのは、やはりあれは泥棒だったんだと、「たぶん」から「確信」に変わった。

さすが中南米・カリブ地域という気がしてきた。

というか、マルコムの兄貴ボウガン持ってるんだ。

というか、何年か前にどこかに押し入って逃げた強盗が射殺されたこともあるってさらっと言ってたけど、銃の所持ってここでは違法のはずだけど、ここも銃社会のようだ。

このマルコムの話の中でもさらっとでてきたけど、トリニダードは酷いところって認識がセントビンセントの人たちにはあるようで、子どもを叱るときとかでも「悪いことしたらトリニダードに連れていくよ」とかって言ったりする。

たしかにトリニダードは治安がめちゃくちゃ悪くて神戸より人口少ない(1約37万人)のに毎日殺人事件起こってて普通の殺人事件じゃニュースにもならなかったり、中国大使館職員が身代金強盗で誘拐されたりと、基本的に徒歩で外出できないところで地獄みたいなところだから間違いないと思うけれど、悪いことしたら地獄の閻魔様に~のノリみたいに近隣国で扱われてるっていうのはおもしろい。

さて、ぼくは何事もなくカーニバルシーズンを楽しむことができるのか、2年後無事に生きて日本に帰ることができるのか。

こういうのは、慣れて気が緩んだ頃に被害に遭うらしいから、そろそろな気がしないでもない。

どうなることやら。

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