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武田薬品、「ジョブ型」への兆し

【記事概要】
武田薬品工業は、社内で異なる業務を期間限定で掛け持ちする新しい制度を導入する。関心のある他の部署の業務に携わることでスキル向上に加え、自身の適正に合った仕事を見つけやすくするなど、キャリア形成に活かすのが狙いだ。また、組織の縦割りの打破や、業務の活性化にもつなげたい考えだ。

【感想】
率直な感想として、ジョブ型への移行の兆しが見えつつある、と感じた。日本は、企業に対して人を採用する「メンバーシップ型」の方式が主流だ。採用された企業で定年まで働くことが一般的で、企業内ローテーションにより、独自スキルを磨く。一方、アメリカなどは、職種に対して人を採用する「ジョブ型」の方式を採っている。自分の得意な専門職能スキルを持つ人が、スキルを必要とする会社でアタッチメントされる。したがって、「ジョブ型」に比べ「メンバーシップ型」は、得意分野の仕事にありつけない可能性が十分にある。そこで、武田の制度では、自分の適性にあった仕事を見つけることが目的の1つとして挙げられていて、メンバーシップ型特有の問題の解決策になり得ると言える。

#COMEMO #NIKKEI

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