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アウトドア冒険

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極北カナダ・ユーコン準州やアラスカでの、大自然の冒険やアウトドア旅の記事を集めました。
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#ソロキャンプ

極北カナダ Vo.7 南東アラスカの国有林 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

極北カナダ Vo.7 南東アラスカの国有林 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

入植地は当然開発を行い、伐採をして林業や農業を行うのが入植者のやり方であった。一方で自然を保護をする場合には、大自然にはなるべく手をつけず、人が自然で遊ぶリクリエーション用の場所として使いながら、将来の為に残しておくものだと認識された。先住民と入植者には、自然に対する大きな認識と価値観の違いがあったはずで、今現在でも北米で続く問題であろう。

Vo.6のお話の続きです。(Vo.6はこちら↓)

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極北カナダ Vo.6 アラスカの釣り 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

極北カナダ Vo.6 アラスカの釣り 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

今朝はまだ生きていた魚が、今は食糧となろうとしている。食べるものと食べられるもの。その境界線はどこにあるのか。焚き火を見ながら一人でいると、頭に様々な思考が現れては消えていく。じっと火を見つめていると、今日はまだ一言も発していないことに気づいた。

Vo.5のお話の続きです。(Vo.5はこちら↓)

出発前の準備とこの2日間で、疲れが溜まっていた。今日は長距離をカヤックで移動する気になれない。

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極北カナダ Vo.5 森の野営地探し 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

極北カナダ Vo.5 森の野営地探し 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

在学中に「荒野へ」という本を読んでから、極北の自然への憧れがあった。本の主人公である若者は、全てを捨ててアラスカへと行き、原野で自給自足の暮らしを始めた。最後は原野で亡くなるという実話だが、どこかで自分の心情を重ねながら、アラスカの海へとやってきたに違いない。

Vo.4のお話の続きです。(Vo.4はこちら↓)

Naha湾で一晩を過ごした後、翌日は朝から満潮時を狙って、Roosevelt Lag

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極北カナダ Vo.4 野生動物との距離 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

極北カナダ Vo.4 野生動物との距離 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

シュラフに潜り込んだのは、何時のことだったであろうか。今までキャンプ場では独りでキャンプをしたことがあるが、原野でソロキャンプはこの時が初めてであった。初日を無事に終えるできたという安心感と、まだ冒険は始まったばかりだという高揚感。体は疲れているのに、なかなか眠りつくことができなかった。

Vo.3のお話の続きです。(Vo.3はこちら↓)

「なんで鹿に石を投げるの?」

誰もいないはずの森から聞

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極北カナダ Vo.2   南東アラスカへ 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

極北カナダ Vo.2 南東アラスカへ 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

”チベット仏教の僧にならなかったのも、企業に就職をしなかったのも、何か人間が関わって作られたものに魅力を感じることはできず、代わりに大自然であれば嘘はつかないだろう。。。そう思ったからだである。大自然に向き合えば自分自身の嘘もばれ、最悪な場合は死に到る。その公平さに魅力を感じたにに違いない。”

Vo.1のお話の続きです。(Vo.1はこちら↓)

2004年、ようやく始めてカナダの極北ユーコン準州

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