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極北の自然ライフスタイル

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極北カナダ・ユーコン準州、大自然のライフスタイルの記事を集めました。
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2021年2月の記事一覧

−30℃、真夜中のヒッチハイクの思い出

−30℃、真夜中のヒッチハイクの思い出

早朝のフライトに備えて、オーロラツアー客は街のホテルで待っている状態だ。社長や同僚に電話をしても、皆寝ていて誰も電話に出てくれない。その時見えた車の光に反応し、道路の真ん中にランプを照らして飛び出した。ヒッチハイクが盛んなユーコンでも、真夜中3時に他人は乗せたくはないだろう。

本来、人の生活は自然に支えられて成り立っている。自然の状態が、人の暮らしに影響を与えるのは、当たり前のことだと言える。た

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極北カナダ   Vo.0 ゲル暮らしを始めた理由  『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

極北カナダ Vo.0 ゲル暮らしを始めた理由 『 −30℃のテント暮らしに到る道 』

”極北のゲル暮らしは薪を割ったり、水を汲んだりと多くの作業がある一方、外の自然を常に感じることができる豊かな暮らしでもある。時にはフクロウの声が聞こえたり、上空を飛んでいく白鳥やオーロラを眺めることができることもある。自然との繋がりを求めてやってきた極北カナダのユーコン準州。家に住みたいと思いながらも、なんだかんだで、シンプルな森のゲル暮らしが似合っているのかもしれない。"

今朝の気温はマイナス

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極北カナダ・ソリ犬の物語

極北カナダ・ソリ犬の物語

一昨日のこと、また一頭あの世に行った。最初は18頭いたソリ犬たちが、今は4頭しか残されていない。

極北カナダのユーコンでは、歴史的に犬ぞりが盛んな地だ。今でも街の郊外にいくと、趣味で犬ぞりをしている人たちが存在する。カナダのユーコンと隣のアメリカのアラスカ州とを結ぶ、全長1600kmの大きな犬ぞり国際大会「ユーコンクエスト」も毎年2月に行われる土地柄である。

今住んでいる土地にやってきたのは8

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