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衝撃作!記憶喪失の童貞男子高校生が、実はリンチ・レイプ・拷問なんでもしてきた真性の「鬼畜」だったら?『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』

※本記事は、「マンガ新聞」にて過去に掲載されたレビューを転載したものです。(編集部)

【レビュアー/堀江貴文

『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』は衝撃作だ。

どこにでもいるうだつの上がらない高校生の主人公・斉藤悠介。童貞で、初めてできた彼女にどう接していいのかわからない。そんな彼は、自分さえも知らない秘密を抱えていた。主人公は記憶喪失なのだが、記憶を失う直前まで、彼は真性の「鬼畜」だったのであった。

私は刑務所にいたことがある。事実は小説よりも奇なり。

刑務所には本当の「鬼畜」がいた!

たまたま同僚となった30歳前後の受刑者は連続強姦魔であり、車上荒らしが得意だったという。小学生の頃からレジの金を盗む事は日常茶飯事。それで豪遊し、レイプをはじめた。

暗がりに集団でワゴン車に女の子を連れ込み、山の中に真っ裸で捨ててきたり、夕暮れ時に友達と別れて一人で田んぼのあぜ道を自転車で走る女子高生を田んぼに突き落として、そのままレイプといった具合だ。

それを嬉々として話す彼は、100人以上をレイプしていた。そんな彼に匹敵するくらいの過去を、本作の主人公は持っている。

不思議なことに、レイプなどの犯罪で刑務所に入ってくる受刑者には、配偶者や恋人がいることが多い。しかも面会に来てくれるのだ!

この主人公の新しい恋人も、彼の過去を知っても支え続けることになる。

女性の愛情とはなんとすごいものなのだろうかと感じるエピソードだ。自分の恋人や夫がひどい犯罪をしても愛情を注ぎ続けるのだ。彼女らの深い愛情のお陰で、私たちは人間として生き続けることができるのではないだろうか?

物語は始まったばかりだ。これから、主人公の自分探しの長い旅が続いていく。その旅の中で「かつて鬼畜だった頃の自分」は戻ってくるのだろうか。そして彼はどうなってしまうのか、興味深い物語は続く。