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妄想と現実は交差する

妄想と現実は交差する

分かりやすい悪も正義もないという簡単な事も忘れてしまう私は、やはり現実と妄想の区別がついていないのだろうと思う。

一人の人に対してもそうだ。良い人間も悪い人間もない。その社会にとってまたはその人間にとって悪か善かがあるだけだ。

信仰はその最たるもので、その信仰とは神のみを指すのではなく人間として生きる際の指針や信じること全てを信仰と言って差し支えないだろう。

生きていると、どこからが自分の頭

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熊野はこう考えた

熊野はこう考えた

SNSはもう古いんだろうなと思い、早一週間。

将来について強制的に考えなくてはいけない時期になり、早かれ遅かれ社会っていうものに馴染むか世捨て人として生きるかの選択をしなくてはいけないんだと考えていた。

我々の価値とはなんだろう。昔、ほんの少し前は、経済力という面が強かったろう。だが、今はどれだけ注目されているか、というのが価値と言っても過言ではないだろう。

そんな世界も、きっともうすぐ変わ

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メルヒェンの中

メルヒェンの中

図書館の一番隅、カレンダーとランプが置いてある場所が私の定位置だ。

その後ろの向かい合った本棚にはメルヒェンが肩を並べている。

ハードカバーの中には活字がぎっしりと詰め込まれていて、メルヒェンのかけらもなさそうにみえるが、それを読むと夢と魔法の世界が広がっていて、心がウキウキするような喜怒哀楽と冒険の世界が私たちを待っている。

ミヒャエル・エンデ作のはてしない物語では、冴えない少年が本を開く

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教室には入れなくなったけれど、私は自由に生きている。

教室には入れなくなったけれど、私は自由に生きている。

蝋燭の光が好きだ。

朝から晴れた日の夜は底の方からズンと冷える。放射冷却のせいだろうか? そんな日は蝋燭の火を眺めるといい。

教室に入れなくなってから、ニヶ月と少しがたった。
中学から通っている中高一貫校での最後の一年だ。

理由とか、そうゆうのはどうでもいい、明確に「何だ」とは言えない。クラスメイトに会いたいとは思わない。会うと体調が悪くなることがあるからだろうか。

しかも、この状況は「不

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