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就活ってなんじゃそりゃー!

毎日履歴書に向き合う日々が続いている。あなたの強みはなんですか?長所は?短所は?と似ているようで若干違う質問に規定通りの文字数で埋めていく。ため息が出る。

私は卒業試験と国家試験に受かって、順調に行けば来年からは晴れて医師となる...なれる予定。医学部の就活なんて、他の学部に比べれば甘っちょろいものかもしれない。

けれど、私は既にもう自分で自分のテンションを上げていかないと、こなしていけないフェーズにいる。ストレスフルな日常ではないが、自分に自分で少し心配するぐらい、ちょっと大変な毎日。

だって!就活だけだったらいいよ?だけどさ、国家試験も実習もある。わがままだけど、もうすぐで終わってしまう学生生活を机に向かっているだけで終わらせたくないから、遊びたい気持ちもある。

好きだった部活は引退してしまったし。

先輩たちは皆この壁を越えていったんだなと思うと、あんなにおちゃらけた先輩たちも結局みんな真面目だったんじゃん。

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将来のことなんか、そんなん運と縁。すごく素敵な上司に出会って、影響を受けて後を追うみたいなことだってきっとあるはず。履歴書なんて、なんなんじゃー!

もう就職できればどこでもいいやーという気持ちと、そんなこと言ってたらどこにも受からないぞ、後で焦るのは自分だからなという気持ちが混在している。ぼーっとお昼ごはんを食べているだけで、就活ガチ勢の同級生の会話が耳に入ってきて、勝手に比べて落ち込んだりする。

そもそも、現状の医療業界は側から見ているだけでも沢山問題を抱えているのがわかる。働き方改革と言いつつ、高齢化の進む日本で患者が減るはずなどないから、きっと見えないどこかに皺寄せはいっている。

友人と全部全部就活も国家試験も終わっているはずの3月、卒業旅行の予定をたてて妄想でわくわくしている。お互い疲れただのお腹すいただのなんだのと文句を言い、ちょっとスッキリする。

ある友人は、自転車を漕いで通学している時間が最近の癒しだと言っていた。そこまで来てるんかい。私はまだまだ大丈夫そう。

受かったところが行くべきところだと言い聞かしている。私の最近の癒しは、夕ご飯後に冷凍マンゴーを齧ること。美味しいよ。

散歩途中に見つけた

早く自分でいっぱい稼ぎたい。大学6年間あって、高校同級生たちや大学の他学部の子はもう社会人2年目。早い人は結婚とかの話まで出てきちゃったりしていて。病院で一緒になる看護師さんの中には、歳下の子もいる。

父親が定年退職を迎えた。面白いことに親子同時期に就活ということになった。
「お父さんの就活は、終わる方の終活やけどな」
と言っていた。お父さんがどういうふうに働いていたかはあまり知らない。とりあえず、社会人としての挨拶マナーだけ聞いておいた。

高校生の時、漠然と将来が怖くて大泣きしたことを思い出した。一体なんだったのか、自分ではしっかり覚えていない。ただ泣きたかったことに理由を後付けしていたような気がする。

そのよくわからない気持ちがまたむくむくと湧いている。私はちゃんと働けるんだろうかと自信がない。多かれ少なかれみんなこういう気持ちを抱えてて欲しい。ここまで正直言って挫折のない人生だったと思う。履歴書や面接対策として、
「今までいちばん大きな挫折はなんですか?」
という想定質問に答えられるのは、ちょっとした体験を大袈裟に盛るしか答えが思いつかない。

若い頃に挫折や失敗をしておいた方がいいとは、こういうことなのか。

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とりあえず、何もかもうまく行きますようにと思う。

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