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TLA Magazine vol.5 【環境保全をファッショナブルに】

この連載は、アカデミー生がアカデミー生にインタビューを行い、リアルな声を記事としてまとめた企画です。

interviewer
島﨑 恵茉

好奇心の赴くままに生きる東京都在住の高校2年生。音楽と対話が好き。アパレル産業に生じている社会問題の解決を目指している。

新宅 悠生

食が好きな大阪府在住の高校2年生。"学び"のために活動中。将来は生物工学を学びたい。
interviewee
鳩間 みのん

東京都 小学5年生
好きなこと:ハンドメイド、アクセサリー

atelier minon(アトリエミノン)は、シーグラスや天然石を使ったサステナブルジュエリーブランドです。収益の一部を環境保全団体に寄付することで、誰もが簡単に環境保全に協力できるサイクルを作ることを目指しています。ジュエリーが好きな方だけでなく、海が好きな方、アトリエミノンのビジョンに共感いただける方などを対象としています。購入を通して環境のことを考えるきっかけになれば嬉しいです。
atelier minon オンラインショップ はこちら

ー 好きなことはなんですか?

友達と話すことや、ゲーム、変顔やしょうもない話などは、楽しいので大好きで、楽しいという事実に価値を感じています。私は基本的に皆と話すのが好きで、話す相手の年代も気にしたことがありません。自分と見えてる世界が違うから、大人と話すのも好きで、忘れている世界を思い出すことができるから、小さな子どもと話すのも好きです。

ー 大人と話すのも、同級生と話すのもそれぞれに違った学びがありますよね。学んでると思うのはどんな時ですか?
自分が知らないことを学ぶ時です。新しいことを知った時点で学びだし、知っていくこと自体も学びです。知らないことを話すことも学びだし、自分の見え方と相手の見え方の違いも学びです。
私は以前は英語が苦手で、全部1つの国にして言語も日本語にしたらいいのに!と思っていました。でも今は、「言語の違いで考え方も変わってくるし、いろんな国に分かれることで、国同士の違いから学びが有ったりするので、いいじゃん!」と思えるようになりました。
また、自分と違う言語を話す人がいることを知るだけでも学びです。国によって固定概念が違うので、その価値観の違いの比較よって新たな学びが生まれたり、国の中での違いを世界規模ならどうなるのかを考えることで、新しい世界が見ることができました。

ー なぜTimeLeap Academy (以下アカデミー)に参加しましたか?

今までは周りのみんなに合わせてばっかりだったので、「自分のことを知りたい!」と思って入りました。小さい頃の友達は考え方が同じで、アカデミーに入る前と比べたら、周りに合わせて何も言えなかったし、当時は周りに合わせていたことすら自覚がありませんでした。
ある時、ある友達と出会いました。その子とは、違う趣味があって、考え方が違うけれど、喋っているとよく「どう思う?」って聞いてくれました。その時「やっぱり前は周りに合わせてたんじゃないかな…?」と気付き始めました。

ー アカデミーに参加する前から起業しようと思っていましたか?

元々アクセサリーブランドをやりたいと思っていました。昔からアクセサリーが好きで、保育園の頃から小学2年生ぐらいまでドレスやアクセサリーの絵をよく描いていました。学校でアクセサリーを身につけることはできませんが、お母さんのアクセサリーを見ているとどんどん好きになりました。
ブランドをやりたいと思ったきっかけは、自分の作ったアクセサリーを友達がつけてくれるのが嬉しかったことです。自分の大好きなアクセサリーを、人がつけていることに幸福を感じました。

ー 現在考えているプロダクトについて教えてください。

シーグラスを使ったアクセサリーを作ろうと思っています。沖縄に行った際、サンゴを見に行きました。でも、そこにカラフルなサンゴはなく、白い岩がずっと続いていました。「サンゴ死んじゃってるね。」と言われて、「サンゴって死ぬんだ。」という驚きを感じました。
環境汚染や温暖化が原因だということは、前から知っていて何かできたらいいなと思っていましたが、実際何をしたらいいのか分かりませんでした。
タイムリープに入って、自分でもビジネスのことを色々学んだり調べるうちに、元々やろうと思っていたジュエリーブランドを通して、環境保全のこともできるかもしれないと思い、事業を創りました。
また「自分が見て終わりじゃなくて汚染の原因の人類が環境を戻さない限り次の世代もその次の世代も見れない。」ということに気が付いたので、今は次の世代に綺麗なサンゴを見せてあげたいという思いで活動しています。
環境に貢献するためにすることは、シーグラスが1つ売れるごとに売り上げから最大600円寄付することです。atelier minonの品物を買うだけで誰でも環境保全に簡単に貢献できます。ターゲットに「環境保全に興味はあるが何をしたら良いか分からない人」というのがありますが、それは前の私(死んだ珊瑚見たけど、行動できなかった時の私)です。

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▲制作中のみのんの様子

ー アクセサリーの価格設定はどのように行いましたか?
今も悩んでいますが、いろんなブランドを参考にしました。ショッピングモールに出店したり、寄付することを考えると、商品の前にそれだけでお金がかかってしまいます。元は海洋ごみだけど、これは1つのジュエリーである、ということを踏まえて価格を設定しました。お金関係のお話は難しいですが、色々な方に相談したり、知らないことは教えてもらい、今に至ります。

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▲atelier minonで販売しているブレスレット 

ー このブランドはどこまで展開して、広げようと思っていますか?
日本の海だけ綺麗にしたところで意味はないので、事業が大きくなれば寄付先を増やして、海外展開しようと思っています。
(環境が改善されて)シーグラスが本当に手に入らなれば、このブランドは一旦終わりにします。その時は、違うアクセサリーブランドをしたいと思っています。そのブランドをやっているときに他の課題があれば結び合わせられるものなら結び合わせたいと思っています。

ー もし沖縄で珊瑚を見てなかったら今どうなっていたと思いますか?
アカデミーに入ったとしても、やりたいことがなかったと思います。「これが好きだから。」みたいな単純な理由で行動していると思います。死んじゃったサンゴを見たことと、アカデミー入ったことが今の自分の一番の奇跡です。

ー アカデミーに参加する前と後で変わったことはなんですか?

YouTubeで広告を見るときや、学校の課題でもビジネスプランを何気なく考えるようになりました。
元々は広告はどうでも良いと思っていたので、広告の度にスキップボタンを連打していました。しかし、今は広告の「キャッチコピー」に注目したり、デザインに注目したりして、その商品がどのように宣伝されて、どんなイメージで作られていて、また、どんな第一印象を起こすのか、ということをじーっと考えていると、気が付いたら広告が終わっていることがよくあります。結局、見たかったチャンネルがわからなくなっていることもよくあります。笑
アカデミーの人と話していると、考えることが増えて、見える世界が変わりました。

ー どんな世界にしたいですか?

みんなが幸せだと思える世界にしたいです。海の汚染問題や日本の幸福度の低さを知った時、悲しみました。「人間ってなんなんだ。」って思ったし、みんなの負の感情を失くしたいと思うようになりました。「みんな違ってみんないい。」と思える良い世界にしたいです。
みんなに「視野を広く持ってほしい。」と思っています。色々な視点で一つのものを見ると、今までとは違うものが見えてくることを実感しました。視野広くすることで生まれた疑問を解決することが楽しく、生きてるって幸せだなーって感じることができます。
日本の幸福度の低さを初めて聞いたときに、「日本は発展していて個人的には不幸じゃないし、むしろ幸せだけど、周りにはそんなに不幸を感じている人が多いのか。」と悩まされました。それからは、「いやいや、不幸な人が多い地球にはしたくない。自分自身も不幸を感じたことはあるけれど、周りの人を不幸だと思わせたくない、幸せだと思わせてやる!結構いい地球なんだから!」と、考えるようになりました。

atelier minon オンラインショップはこちら!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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