【速報】『大雨が導いたスコアレスドロー』~第5節横浜F・マリノスVSサガン鳥栖~

※これから修行の一環として、チームを選ばず、速報マッチレポートを書いていきます。

2022 J1第5節
3/18 19:00 K.O. @ニッパツ三ツ沢競技場
横浜FM(0-0)鳥栖


勝点2差で“王者”川崎を追走する2位の横浜F・マリノスは今シーズン初のニッパツ三ツ沢競技場でのホーム戦で、先発を4選手変更。松原健が右SBに入り、喜田拓也がボランチ、マルコス・ジュニオールがトップ下に、左SBを本職とする小池裕太が左のウイングに入った。


一方の鳥栖は先発を原田亘から中野伸也に代えて、2連勝を目指す。


雨が降り、水しぶきも上がるピッチでも自陣からパスをつなぎたかった両チームだったが、水たまりもある滑りやすいピッチコンデションで、コントロールミスやパスミスを連発。ショートパスでのビルドアップは雨に封じられた。ミスが起こりやすい環境では、ミスを誘うプレスの威力は増大。ミスを誘って奪いたい強い気持ちから、球際の攻防が激化した。審判が笛を吹く場面が多くなる。


ファウルの増加によって獲得したセットプレーを活用できていたのはマリノスの方だった。17分、小池裕太が蹴ったFKを角田涼太朗がヘディングシュート、さらに19分に再び小池裕太のFKにアンデルソン・ロペスが頭で合わせるも、いずれも枠を捉えない。23分には、左サイドのFKからこぼれ球を拾った喜田拓也がペナルティアークから放ったミドルシュートは枠を捉えたが、GKパク・イルギュに阻まれて、バーを叩く。さらに31分、パスワークで左サイドからゴール前に侵入すると、岩田智輝がミドルシュート。GKに弾かれるも、こぼれ球を拾ったマルコス・ジュニオールが横に流して、アンデルソン・ロペスがゴールネットを揺らしたが、マルコスのポジションがオフサイドだった。確実にゴールに迫るが、先制点は奪えない。


耐える鳥栖は、35分にゴール右隅を捉える堀米悠斗の直接FKで反撃するも、GK高丘陽平に防がれる。45分には、ロングボールのこぼれ球を拾った岩崎悠斗がミドルシュートを打ったが、枠を逸れた。


大雨の影響を受けて、ボールが宙を舞う時間が長く続く。つなぐサッカーを志向する両チームらしくない前半は、スコアレスドローで終了した。


鳥栖は後半開始から2選手を変更。前節ゴールを決めた垣田裕暉、古巣対戦となる小野裕二がピッチに入った。


対するマリノスは49分にアクシデント発生。マルコス・ジュニオールがもも裏を痛めて、自らピッチを退き、代わりに渡辺皓太が入った。さらに68分、トリコロールを着て初めてのプレーとなるンダウ・ターラと、藤田譲瑠チマを投入。そして78分には、レオ・セアラと永戸勝也もピッチに送り込む。ゴール前に厚みをもたらし、クロスからのゴールを狙う算段だったのだろう。


選手交代で流れを変えたマリノスがゴールに迫る。82分、藤田譲瑠チマからDFの背後に抜け出したレオ・セアラへのロングボールはGKに掻き出されるも、こぼれ球に渡辺皓太が反応してGKと交錯。再びこぼれたボールは、レオ・セアラがシュート。これはGKパク・イルギュに防がれる。さらに88分、背後を突いたレオ・セアラがPA右角からシュートを放つも、枠を超えた。


対する鳥栖は、最前線の垣田裕暉を起点にゴールに迫るが、ラストパスが合わず、後半はシュートを打つことができなかった。


90+3分、ラストチャンスはマリノス。PA右角付近のFK、永戸勝也が鋭いボールを蹴り込むも、そのままゴールラインを割って、試合終了。雨脚が強くなり、ピッチの至る所に水たまりができる劣悪な環境の中で、勝点1を分け合った。


サッカーをすることが難しかった。互いにビルドアップを封じられ、ロングボールやセットプレーからゴールに迫ることを余儀なくされ、ゴールを奪うビジョンはなかなか描けない。自陣ゴール前での処理も難しい状況の中だったが、最後まで集中を切らさず、失点を許さなかった。我慢強く獲得した勝点1は次節につながるだろう。

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