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A logical dedication

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北川貴英が書く雑感。「誰だお前?」という人向け
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2019年10月の記事一覧

祈りの身体論

祈りの身体論

モスクワで学んだ「祈りのエクササイズ」

これに似たものは確か2009年に習った。

システマ吉祥寺の西部さんや藤盛さん、田藤さんなどもいたはずだ。

その時に学んだことの大枠は今回と一緒。でも今回の方がエクスターナルやインターナルを経たことで、深みを増していたように思う。

と言うかおそらくミカエルは同じことを教えていた。こちらの理解が僅かながら進んだことで、受け取りかたが変わったと言うことなの

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「思考」と「迷い」、あるいは思考を止める簡単な方法

「思考」と「迷い」、あるいは思考を止める簡単な方法

あまり深く考えてはいけない。

だから考えない。本当に思考を止めてしまう。

それは最近流行りのある一言で片付けられてしまう。

「反知性主義」

インテリとか受験エリートがこんだけ世の中グダグダにしたんだから、考えるのやめようぜ、もっとフィーリングで自分に正直に生きようぜ、そのままの自分を愛して人生楽しもうぜ、ウェーイ。

要はそういうことじゃないの。反知性主義って。よく分からないけど。

で、

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アイソレーションと武術とドトール

アイソレーションと武術とドトール

最近、システマ東京で取り組んでいるアイソレーション。

身体の各部がバラバラに動くようになると、動きが速くなる。

攻撃があたり、防御が間に合うようになる。

これは「同時進行」によるものだ。

人は二つ以上の要素が同時進行すると、途端に捕捉が困難になる。

アイソレーションによって体がバラバラに動くようになると、同時進行する要素が増える。

それまでざっくりとした一つの動きだったのが、複数の要素

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原田マハに私淑する

原田マハに私淑する

原田マハ作品にどハマりしている。

きっかけは「青春と読書」の連載。「いちまいの絵」。

印象に残った絵画をいちまいずつ紹介していくという連載だったのだけど、なんだかきれいな文章を書く作家だなあ、と妙にひっかかってたのだ。

そんな折に通りすがりの書店で原田マハ特集をやっていたので、面白そうな小説を数点購入。でも普段、小説を読む習慣がないので積ん読の中にしばらく眠らせていた。

ある時、旅行のおと

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遊んで暮らせる身分になる

遊んで暮らせる身分になる

僕は遊んで暮らしている。

一年中夏休みと言っても過言ではない。心底そう思う。

システマやって勉強して本読んで、柔術やって、事務作業して移動してまたシステマやって。

その全部は遊びだ。練習も勉強も僕にとっては遊びだ。これはよく言われる「遊び心をもって仕事に向かおう」というやつとは違うように思う。それはこんなの遊びではない仕事を、むりくり遊びと思ってごまかそうという苦肉の策ではないかと。

遊ん

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