最近、久しぶりに「野豚物語」という漫画を描きました。余裕があられる御方は著者にマネーを下さい。家賃に使います。下にある緑色の「サポートをする」をクリック…!リターンは…ない!!! 「野豚物語」はこのURLから読めます。リイド社のトーチwebというサイトに飛びます。 http://to-ti.in/story/kawakatsu09
ネタバレありますので、気にする人は読まないでください。ただの日記=読書感想文です。 ショスタコーヴィチというソヴィエトの作曲家がいる。1906年生まれ、1975年死去。ハンナ・アーレントと同年に生まれて同年に死んだ。本書は彼の音楽に感銘を受けて、躁鬱病から救われたというBBCの音楽番組プロデューサーの自伝的エッセイである。<スティーブン・ジョンソン(2022)『音楽は絶望に寄り添う ショスタコーヴィチはなぜ人の心を救うのか』河出書房新社> 伝記ではなく、徹頭徹尾シ
先々週から、全方向美少女という曲を繰り返し聴いている。tiktokでサビが流れてきて人耳惚れしてしまった。 歌から、ちょっとだけ遅れ気味に入るコード・バッキング、ウィスパー気味だけれども発音の正確な声質、「I-Ⅰm」の、あまりにもベタだが、どうしても胸に迫るサウダーヂ感覚。おお、これぞロックンロール。つまり最高ということです。 フルで聴いても、即座にコード進行がわかり、楽譜が思い浮かぶタイプの音楽。シンプルでかっちりしている。そして印象的なベース・ラインが否応なく、青
https://genron-cafe.jp/event/20240216/ 昨日は色々あり、note更新できなかった。なぜか鬱屈としてしまい、原稿もすすまないし集中できない。これではいけないと思い、ゲンロンカフェの大江健三郎のトーク・ショウへ。登壇者は安藤礼二✖️菊間晴子/司会_横山宏介。 菊間さんの発表は、昨年の東大で三回ひらかれたシンポジウムでも拝聴したことがある。文学についてのトーク・ショウはほとんど行ったことがないので新鮮だった。内容的には安藤礼二さんの意見に、
先日、1970年ごろから活躍したソヴィエトの作曲家・シュニトケの話をしたが、先ほどイヴァシキン『シュニトケとの対話』、ドミートリー・シューリギン『シュニトケの無名時代』の二冊が揃った。日本語の評伝はこの二冊のみ。英語だとディクソン『シュニトケ・スタディーズ』なる本もあるらしい。 『シュニトケとの対話』は、親に「本が多すぎる」とめちゃくちゃ怒られ、20歳のときに泣く泣く池袋の八勝堂に売り払った。店員の清水さんに「好きだった本は絶対に売らない方がいいよ」と言われたが、「また
朝、母とモメた。親父と離婚するとかしないとか、そういうことを小学生のころから散々聞かされてきたが、またぶり返してきたので、ご自由にどうぞと言ったのだがまだ不貞腐ている。結婚生活にまったくポジティヴな希望を持てない。一生独身・孤独死で構わないと考えている。それどころかさっさとやることやって、死にたい。私の一番嫌いな言葉は「パートナー」であり、この文字列をSNS上で見るたびに、モニターに憤怒の表情を映している。 わが家は家の形状が異常で、藝大卒の三流クソ建築家が建てたダメ建
スティーリー・ダンというミュージシャンがよくわからないのだが、久しぶりに「aja」を聴いてみたがよくわからない。 数年前に松永良平さんが阿佐ヶ谷のrojiでスティーリー・ダンの「ナイト・フライ」をDJでかけたとき、すごく感動した記憶がある。それでああ、俺はようやく理解したぞと思って、家に帰り翌日聴いてみたら、それほどでも…ってなったこともある。いつか波長をあわせたい。 彼は完璧主義というが、どの辺がそうなのか、いまいち分からない。大瀧詠一とともに、分からないポピュラ
昨年の終わりから酷く身体を壊していて、1月中はずっとダメだった。 先々週から随分とよくなり、昨日はダメで、今日はかなり元気だ。原因不明の異常な疲労感と咳+熱でどうしようかと思ってたが、そろそろ先月受診した人間ドックの結果がでるので、色々明らかになるはず。 今年は漫画本をちゃんと読もうと思う。これは感想をnoteにあげてゆくのもいいと思った。特に少女漫画を読んでゆきたい。活字本はパレスティナ関連本とまんだらけでの連載『夢と重力』の記事でいっぱいいっぱい。あと隙間時間で英
七色祐太氏が昨年、久呂田正三の回想を見つけました。A5判の貸本漫画、久呂田まさみ『どぶ鼡の紳士たち』に掲載されたものです。少し長いですが全文転載します。 ===================== ばっく すていじ 喜びも悲しみも幾歳月 思い出とは楽しい ものです なんとなく恥を書きましょう(まさみ) 生まれ落ちたのが時計屋の三男 ねてもさめても時計と時間にかこまれていた為か長じてからは逆効果 いたって時間に弱くなる。 原稿の遅れる事は仲間でもNo1…有難くないワンだ。
川島のりかず『フランケンシュタインの男』という本を編集/出版しました。版元はマガジンハウス。以下は書評の一覧です。 2022年12月14日 幻冬舎plusの書評…中条省平「マンガ停留所 貸本マンガから発掘!異形の者の輝かしい力と深い悲しみ 川島のりかず『フランケンシュタインの男』」 https://www.gentosha.jp/article/22411/ 2022年12月20日 TVBros.WEB…劇画狼「第31回 劇画狼が選ぶ、2022年下半期に1巻か短編集が発売
暗い日記ばかり書いてたけど、今日めっちゃ元気! ブッツァーティーの短編集全三巻を読破。二巻が素晴らしい。 まんだらけがボヘミアというweb漫画サイトをはじめた。一応誘われてはいたのでネームをちょっと書いてみたところ何となくコツを思い出した。(発表しないけど)。それで二篇書き、そのうちの一作はピランデッロ原作だ。むかし描こうと思って描けなかったやつが、すんなり描けた。こういうことが私の人生では結構ある。嬉しい瞬間だ。 次は、すごくハッピーな漫画、それも恋愛漫画を描こうと思
1980年、当時30歳だったHotter than July以降のスティーヴィー・ワンダーをほとんど聴かない。一方、モータウンの職業歌手であった10代の方が、逆説的に老成して聴こえることがある。どちらが感動的かというと残酷だが後者だ。 私は音楽家ではないからこう無責任な断言ができる。音楽家ならばhotter than July以降を擁護したはずだ。 10代のスティーヴィーは明るさと晴れやかさと、陰鬱と不安が同居している。発表からそろそろ半世紀が経つこれらの音楽。My C
最近はずっと来世のことを考えてます。 これは最近聴いて、心に響いたブラジルの曲です。タイトルも演奏者もわからない。2分50秒からの曲。 これはジャマイカのロックステディの曲。Tommy Mc Cook。 ショパンのマズルカop17-4 15連符の駆け上がるような装飾音の静けさに真実がある。ホロヴィッツ演奏。 現代人は宗教がないからツラい。昨日、真摯に絵を描いてるM画伯と話して深い感銘を受けた。彼女は偉い。
先週、現世に希望が持てず希死念慮が酷かった。死にたいわけじゃないのに、ふとした拍子に自死しそうで、それが非常に怖かった。とりあえずじっとして、少し元気なときに精神病院に電話。予約。火曜日に薬を貰い少し眠れるようになる。 人と会っているときは非常に元気である。サーヴィス精神も豊かだと思う。しかし実際はただの陰鬱とした空虚な人間であり、長く誰かと一緒にいると相手を不幸にする確信がある。他人には気さくに接することができるが、親密な相手に対して冷淡になる性質があることも知っている
しんどくて、四日間寝てた。四日間寝ていて許されるのは特権だなと思いつつも、そういうことばかり考えるから罪悪感や自己否定感で悶えることになる。一日のうち四時間だけ起きて二〇時間寝る生活は病気だ。病院に行って睡眠薬と何か赤い錠剤をもらう。 大山海先生の日記の写真はいつもいい。いいカメラ使ってるんだろうなと思っていたらGR2らしい。森山大道のカメラだ。彼の作品に合ってる気がする。場面の切り取り方がリッチな感じがする。 食欲がないので、スープとプロテインを飲んで生きていた。
まんだらけオークションで、戦前の単行本を数冊買いました。結構な値段になりましたが、そもそもあまり持っていないので勉強代ということになりましょう。新関青花の単行本も買いましたが、そこに出てくる紙太郎というキャラがあります。峠哲兵は戦後に『怪力太郎大活躍』で使ってますね。峠は『木平くん』でも大城のぼるの『愉快な鐵工所』のオマージュを描いています。縦三段のコマ割りで、キャラの全身を描くスタイルは戦前漫画のものでして、1949-50年ごろ戦前の中村書店の影響を意識的に受けてるようで