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【中学受験】ラ・サール中学受験(2)

ラ・サールの受験は国語、算数、社会、理科の順番に実施される。
配点は国語100点、算数100点、社会50点、理科50点の300点満点だ。
受験年にもよるが合計200点を取れば、おそらく合格できる。

テストが終わってから息子からショートメールが来た。
「今終わったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
正直、このような文字を増やしただけのメールは嫌いだが、今回に限り、少しホッとした。
こんなふざけたメールを書くようならば大丈夫だろう、と。

ところが次の文を見て震え上がった。
「社会で受験番号を書き忘れたかと思って、理科でタイムロスして焦ったよ」
前の社会で受験番号を書いたかどうかわからなくなって焦ったと言うのだ。

息子が新幹線に乗ったときに電話で詳しく話を聞いた。
まず国語は息子にしては調子が良かったらしい。次に算数だが、これもかなり出来が良く高得点が望めそうとのこと。社会はもともと得意なので、50点満点中40点以上は堅いとのこと。
そして最後に受けた理科で、残り10分になって見直そうと思ったときに、受験番号を書いていないことに気づいて「やべえ、やべえ」と思って受験番号を書いた。
ふとそのとき「僕は社会の答案に受験番号を書いたんだろうか?」という疑問にとらわれたらしい。
そしてあれこれ考えて出した結論が
「僕は社会のテストで受験番号を書き忘れてしまった」
ということだった。

「終わった……」
息子氏はそう考えたらしい。
それから数分後、放心状態の息子氏は考え直した。
「たとえ社会が0点でも、国語80点、算数80点、理科40点なら、200点あるじゃん。まだワンチャンある」
その後は落ち着いて問題を解いたらしい(残り5分程度だが)。

それで息子氏いわく、「社会が0点かもしれないけど、大丈夫だと思う」と言う。
もうどこから突っ込んでいいのか、わからなくなるほどのバカぶりである。

九州第一志望のラ・サールの受験でやらかしてくれるとは、怒りを通り越して笑いすら出てくる。
中学受験ではおそらく答案用紙を回収するときに受験番号のチェックをするはずなので、息子氏はおそらく社会の受験番号は書いているのではないだろうか。
というか、中学受験では受験番号がなくても多分大丈夫だと思う。

これが最後の受験科目の理科だったので、本当に良かった。
算数の時にこんな状態になっていたら、あとはボロボロだったのではないだろうかと思う。
受験番号は一番に書け、とあれほど言っておいたにもかかわらず、この失態。
全く怒らない妻が珍しくマジギレしていた。

いずれにしろ、これで九州受験は終わり。
あと1週間で最後の東京受験になる。
最近になり、過去問題にも十分ついていけるようになり、ワンチャンどころか、ツーチャン、スリーチャンありそうな気がしてきた。

誤解を恐れずに、正直私の気持ちを言えば、
「開成や聖光に合格しても、しなくても、どっちでもいい」
という心境だ。
ここまで頑張ったのだから、もう息子氏は十分に中学受験の目的を果たした。あと1週間、体調に気をつけて悔いのないようにやってくれればそれでいい。

ただ、息子氏よ。
受験番号は最初に書いてくれ。(*´ω`*)







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