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【現代日本人がウォッチするべき七賢人】~岡田斗司夫(後編)~
■『オタクはすでに死んでいる』この世界をクリアに見通すために、まずは『ぼくたちの洗脳社会』を読んでほしい。現在は「農業革命」「産業革命」に続く第三のパラダイムシフト「情報革命」の真っ最中であるというトフラーの「第三の波」を紹介しつつ、さらにお互いが影響を与え合う「洗脳社会」がやって来るということを説明した本だ。刊行から27年たった今も色あせない。その耐用年数の長さは驚くべきだ。
そのうえで、僕に
【現代日本人がウォッチするべき七賢人】~岡田斗司夫(前編)~
【リード画像 引用「アオイホノオ」島本和彦】
林修先生の記事に引き続き、岡田斗司夫さんの記事を公開します。同人誌頒布から2年経ってもまだウォッチし続けている知識人の一人です。同誌からの抜き出しは今のところこの2人だけの予定です。ところどころ加筆・修正を行っています。こちらも前後編でいきます。
■岡田斗司夫●profile
作家、思想家、哲学者、オタク評論家
1958年生まれ(63歳)
大阪府大
【現代日本人がウォッチするべき七賢人】~林修(後編)~
コチラの記事は後編です。前編から読んでいただけるとより理解が深まります。
■テレビ番組についてそして林修先生の真骨頂ともいえる番組が始まりました。それがTBSで2014年4月22日から 2015年3月24日まで放送された『林先生の痛快 ! 生きざま大辞典』という番組です。
これは僕が記憶している限り、彼のレギュラー番組の中で最も教養的な番組でした。林修先生が本当に尊敬する人物にフォーカスし、先生
【現代日本人がウォッチするべき七賢人】~林修(前編)~
先日、こんなネット記事を見つけた。
デビュー10年の「林修」が人気者でいられる理由 知識とトーク力だけじゃない“飽きられない”戦略とは
もうデビュー10周年にもなるんだなあと感慨にふけるとともに、そういえば僕も2年前に書いた同人誌『現代日本人がウォッチするべき七賢人』の中に、林修先生の魅力についてガッツリ1万字超で論考を書いたんだったと思い出し、ここに公開してみようと思います。前後編で行きます。
【本当によい教育を実現するための覚書】所収「アイドルについて」
※本論考は2016年発行の同人誌『本当によい教育を実現するための覚書』の巻末に、補論として収録されたものです。教育というテーマに絡めて、アイドルという分野で活躍するにはどうすればよいか、あるいはオタクとしてどう振る舞うべきか、などを自分なりにまとめた文章です。2016年12月時点での内容になっている点にご留意ください。本稿で言及した3人のアイドル(当時)についても、大きく状況が変わっているわけで、
もっとみるチロウショウジによる過去記事まとめ
自分用の記録も含めて、チロウショウジによる過去記事一覧をまとめておきたいと思いました。どれもおススメ記事です。
【連載物】
【メルマガPLANETS連載】ちろうのAKB体験記
【小説】本質研究所へようこそ
【単品記事】
【指原莉乃に会いに行く★お蔵出し】「第一回ゆび祭り」について、たった一つの伝えたいこと
同人誌「仮面女子の研究☆」まえがき
【仮面女子の研究☆お蔵出し】いま、「奴レボ
本質研究所へようこそ【#こんな学校あったらいいな】
■あらすじ
ここは東京都豊島区。雑司ヶ谷にあるのどかな住宅街を、中学生のチロウが歩いていると、「本質研究所」という看板を掲げた一風変わった一軒家を見つけます。そこには「所長」を名乗る一人の先生が住んでいて、付近の子供たちが通っていました。小学生のマオ、中学生のサラ、高校生のユキです。ここに通う生徒は「所員」と呼ばれます。それにチロウを含めた4人が、この物語の主要な生徒です。一見すると学習塾のよう
【教育×小説】本質研究所へようこそ(16)【連載】
■高尾山口
京王「高尾山口駅」に到着すると、一行は登山口に向かった。
雲一つない快晴で、山登りには最高の天気だった。
「いい天気~」マオが空を仰ぎながら言った。
「東京の、ましてや23区なんかに住んでいると、なかなか自然の中を歩くという経験もなくなってしまう。でも太陽の光を浴びて、緑の匂いを感じて、草木を踏みしめて歩く登山というのはとても大切な経験だ。まあ景色を楽しみながらゆっくり登っていこうじ
【教育×小説】本質研究所へようこそ(15)【連載】
■第六章 身体を動かす
六月のある土曜日。翌日の日曜日に登山のイベントが企画されていた。行き先は高尾山。東京から登山に行くといえば定番の場所だ。こんな機会でもなければなかなか行くこともないだろうと思って、チロウは参加を表明していた。
登山を翌日に控えたこの日の夜、本質研究所では各々自分の好きなことをして過ごしていたんだけど、所長に部屋に集まるように言われた。
「さて、全員揃ったかな。といって
【教育×小説】本質研究所へようこそ(14)【連載】
■テレビゲーム
「じゃあ計算ブロックは家でやってもらうとして、次はテレビゲームだ」
テレビゲームは好きだけど。テレビゲームも推奨されているタスクの一環だというのは不思議な感じだ。
「あっ、うちの研究所にはゲームのスーパープレイヤーがいるんだった。ちょうどいい、紹介しよう。こっちに来て」
「はい」
そういってチロウは「遊戯室」という部屋に案内された。
部屋の奥に一段高くなった畳のスペースがあり、
【教育×小説】本質研究所へようこそ(13)【連載】
■第五章 集中力を養成する(ゲームをする)
研究所に行くと、部屋には二人。机に所長とマオが互いに向き合って何やら話し合っている。奥の部屋にも誰かがいるようだった。マオは学校の宿題でもやっているのだろうか。
「今日はイギリスがEUを抜けるとどうなるのか、という話だったね。ところでマオちゃん、そもそもEUとは何のためにあるものか知ってる?」
「ヨーロッパの人たちが協力し合うため?」
「ほとんど正解
【教育×小説】本質研究所へようこそ(12)【連載】
■全力でテレビを見る
「テレビは本当に受動的で生産性がなく、時間を無駄にするものだろうか?それは番組の内容と、テレビとの向き合い方によるんじゃないか。テレビは面白いし、情報収集ツールとしてもとても優れている。映像でしか伝わらないもの、あるいは同じ情報量でも映像ならば一瞬で理解できるものも当然ながらたくさんある。そこで俺が提案したいのは、全力でテレビを見るってことだ」
全力でテレビを見る?集中して
【教育×小説】本質研究所へようこそ(11)【連載】
■第四章 テレビを見る
ある日、チロウが研究所に行くと、やや照明が落とされている。大きなモニターでテレビ番組を放送していた。見ているのは所長とユキの二人。どうやら過去に録画したテレビ番組らしい。
「やあ、チロウくん」チロウに気づくと所長は声をかけて来た。
「こんにちは」
それはNHKの『100分de名著』という番組だった。取り上げられているのはレヴィ=ストロースの『野生の思考』。なんでも構造主義
【教育×小説】本質研究所へようこそ(10)【連載】
■第三章 花見をする
初めて研究所に行った日から数日後の土曜日、グループLINEが入った。
「明日の日曜日、花見をします。13時に法明寺に集合。飲み物持参でね☆」
唐突である。所長の思いつきでいろんなことに誘われるというのはこういうことか。別段桜を見たいというわけではなかったけど――というかいつでも見られるし――、ちょうどこの日は休みだったし、家も近いし、せっかくなので参加することにした。もし
【教育×小説】本質研究所へようこそ(9)【連載】
■最初は国語
「さて、そこであえて科目に優先順位をつけるならば、言葉の扱いを覚えるという意味でやはり一番は「国語」ということになるだろう。全ては言葉から始まる。まずやるべきことは、語彙を鍛えて、自分の世界を広げる。それと同時に、読解問題の解き方や記述の仕方を訓練することによって国語の成績が上がると、今度はそれに伴って他の教科も上がる。言葉が自由に操れる状況になってから数学、理科、社会に入るべきだ
【教育×小説】本質研究所へようこそ(8)【連載】
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さぁ、読書を通して言葉を獲得していくということの大切さを説明してきた。理科や社会に限らず、新しい熟語や表現に出会ったときに、イメージができない生徒ややる気がない生徒はここで脱落して、シャットアウトする。一回その習慣が付いたら、よほど意識して改善しない限り、これはもう差が開くばかりだよね。これでテストで点が取れない、自分の頭で考えることをしない、学習に無気力な人間の出来上がりだ。世の中には驚く