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【小説】本質研究所へようこそ【連載】

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チロウショウジの同人誌『本当によい教育を実現するための覚書』小説版です。「本質研究所」という謎の一軒家で、一人の先生と四人の生徒が成長していく物語です。
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記事一覧

【教育×小説】本質研究所へようこそ(16)【連載】

■高尾山口 京王「高尾山口駅」に到着すると、一行は登山口に向かった。 雲一つない快晴で、…

ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(15)【連載】

■第六章 身体を動かす 六月のある土曜日。翌日の日曜日に登山のイベントが企画されていた。…

ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(14)【連載】

■テレビゲーム 「じゃあ計算ブロックは家でやってもらうとして、次はテレビゲームだ」 テレ…

ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(13)【連載】

■第五章 集中力を養成する(ゲームをする) 研究所に行くと、部屋には二人。机に所長とマオ…

ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(12)【連載】

■全力でテレビを見る 「テレビは本当に受動的で生産性がなく、時間を無駄にするものだろうか…

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ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(11)【連載】

■第四章 テレビを見る ある日、チロウが研究所に行くと、やや照明が落とされている。大きな…

ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(10)【連載】

■第三章 花見をする 初めて研究所に行った日から数日後の土曜日、グループLINEが入った。 「明日の日曜日、花見をします。13時に法明寺に集合。飲み物持参でね☆」 唐突である。所長の思いつきでいろんなことに誘われるというのはこういうことか。別段桜を見たいというわけではなかったけど――というかいつでも見られるし――、ちょうどこの日は休みだったし、家も近いし、せっかくなので参加することにした。もしかしたら研究所の他のメンバーも来ているかもしれない。 法明寺というのは、雑司が

有料
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(9)【連載】

■最初は国語 「さて、そこであえて科目に優先順位をつけるならば、言葉の扱いを覚えるという…

ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(8)【連載】

■ さぁ、読書を通して言葉を獲得していくということの大切さを説明してきた。理科や社会に限…

ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(7)【連載】

■ 「話が逸れてしまったから元に戻そう。語彙を増やすために読書をしようという話だったな。…

ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(6)【連載】

■ 「こちらは?」 見慣れない顔に気づいたユキが聞いた。 「チロウくんだ。この研究所に通う…

ちろう
4年前
6

【教育×小説】本質研究所へようこそ(5)【連載】

■第二章 本を読む 二日後の土曜日、午前中の部活が終わって昼食を食べたあと、チロウは再び…

ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(4)【連載】

■「ちょっとした強制力」 「どうしても一人では学習が進められない、課題を与えられないと始…

ちろう
4年前
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【教育×小説】本質研究所へようこそ(3)【連載】

「この場所で何をするか。それをシンプルに表現するとこうなるだろう。この研究所の基本方針は3つある。 1・本を読む 2・体験する 3・本質を知る 順に一つずつ説明していこう。 1・本を読んで語彙を増やして、正しい表現を身につけること。新しい世界・言葉・概念を自分の中にインストールすること。 2・さまざまなジャンルの作品を鑑賞する、映像を見る、話を聞く。ゲームで遊ぶ。身体を動かして遊ぶ。いろんな場所に行き、いろんな体験をして自分の世界を広げること。行ったことがある、見たこ