チノパンマン

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2022年11月から2023年ありがとうございました。

出ない名作より出る駄作。 よく聞く言葉ですが、これって締め切りがある作業とか商業作家さんだけ に当てはまる考えだと思います。 自分の場合出る名作を求められておらず、絶対出る駄作なのでマイペースにやってます。28話も580文字36行しか書けてません。 古の文豪で旅館に缶詰めにされても二行しか書けなかった人とか 印刷所で執筆し、その場で本になっていった阿佐田哲也。 昔は理解できませんでしたが、出る名作を求められていたら無理もないことだと感じます。 本題ですが、2022年11月か

    • 27を書き終えて

      更新できて一安心と言うか・・・ まだしばらく書こうと思ってるので最後までお付き合い頂ければと思います。 ~~~以下どうでもいい話~~~ ここまでは「ケンカもしたけど、仲良くなったクラスメイトのみんな」 「いろいろあったけど楽しかった修学旅行!」 みたいな雰囲気で書いてますが、実際は悲惨な常連生活でした。 ちびまる子ちゃんの様に「こうだったらいいな」という理想が かなり入っています。さくらももこ先生はエッセイで祖父は嫌な人だった等々赤裸々に書いています。後に「ちびしかくちゃん

      • とある元メイド喫茶常連の忘備録<その27>

        3人で飲み物を取りにカウンターの前の行列に並んだ。 しかし一向に前に進まない。飲み物を受け取った客が延々とメイドと話し込んでいる。メイドに促されてカウンターを離れても次の客がまた話し込むのだ 「何やってんだ?」 D氏がイライラし始めた。当然である。 「フフフ。ひどいね。フフフ」 「普段話せないからってこういう所で頑張られても困っちゃうね」 O氏、○暴氏も飽きれ気味である。 「お飲み物を受け取った方は速やかに列から抜けて下さいー!」 いつまでもカウンター前でたむろして

        • 今後の更新について

          やんごとならね事情で更新はしばらく中止します。執筆自体はしておりますので折をみて公開します。ちなみにですが、決して本noteに関してプロバイダーから意見照会書が届いた、裁判所から告訴状が届いた等ではありません。この先に考えてる内容ではそうなる可能性はありますが。寒くなる頃にはまたお会い出来ればなと思います

        2022年11月から2023年ありがとうございました。

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その26>

          店内に入るとありとあらゆる箇所に所謂文化祭的な装飾が施されていた。椅子は全て撤去されており、テーブルは店の中央に二つだけ置かれていた。 ぎんれいメイドが銀色の皿を二つ運んできた。よくパーティーで使われる楕円形の皿だ。 「当店自慢の茹であげパスタです。今お皿とお箸お持ちします。 お飲み物はカウンターでお申し付け下さい。」 この店のパスタは当時のメイド喫茶の中では屈指の味だった。 当時のメイド喫茶のパスタは出来合いのソースに冷凍の麺。 これが当たり前だった。しかしこの店は出来

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その26>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その25>

          イベント当日になった。 開場は11時からだが、混雑が予想されるため。 店到着が10時頃になるように出発した。 店に到着した。30人ほど店前に並んでいた。 予想道理だった。列には入らず、店の前の公園に向かった。 公園奥の木の下にD氏、○暴氏、O氏が談笑していた。 「お早う。あたる君は一巡目は入らない感じかな」 「はい。自分はめめのライブだけは見ようかなと。見て欲しいと言われたので」 「フフフ。めめちゃん歌うの?というか歌えるの?」 めめメイドはオヤジギャグ連発、チェキの落書き

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その25>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その24>

          「ホームページに書かれているイベントですか。僕は仕事なんで行かないですね」 「仕事終わってからでも行けるんじゃないの?」 「混んでるだろうし。俺の分まで楽しんできて下さい」 U氏にメールを送ったが、想像どうりの答えが返ってきた。 彼は混んでいるのが確定している時は店に行かないのである。 しかし、普段の彼がとは違う雰囲気があった。 「俺の分まで楽しんできて下さい」 この言葉が引っ掛かって仕方がなかった。 立食形式だったら店には客は入るだけ入店させるだろう。 彼にとってそれは楽し

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その24>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その23>

          たなかメイドからいきなりイベントがあると告げられた。 常連にイベントに来てくれと言うことはまず無い為だ。 黙っていても常連は店に来る。わざわざ言うことでは無いからだ。 「初めての試みなんですが、文化祭チックなイベントにしたいと考えています。お客様参加のゲームとあもあるので」 「へー。いいんじゃないですか?店も3年目だし、周年イベント以外にも お客さん感謝デーみたいなのあってもいいと思いますね」 たなかメイドが心底驚いた表情をしている。また何か企んでいるのか? 「どう

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その23>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その22>

          以前N氏から声を掛けてくる常連には気を付けろと言われたことがあった 頭の片隅に置き去りにしておいた事だった。 しかし、それを前提としなければいけない事件がついに起こってしまった。今回は店の個性的な常連達について書こうと思う。 ある日、入店待ちの並びでのことだった。 店の中に入り、待合用の椅子に座ってメイドの案内を待っていた 「相席しませんか?」 前に座っている青年が声を発した。 このように奇怪な行動をする常連は珍しくなかった。 「相席しませんか?」 今度は自分の方を

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その22>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その21>

          自分の通っていた店はメディアの露出が多くなり。毎日の用に常連が増えていった。ある日、N氏、U氏と相席していた。 「ガキの頃はジャンプと言えば奇面組だったよ」 N氏と漫画の話で盛り上がっていた。 「へー自分はアニメの再々放送ぐらいですよ」 「三年奇面組から読んでたね。そのあとにハイスクールかな?」 「・・・なんすか奇面組って?」 「あずき色の学ラン着た変な連中が出てくるやつ」 「あーなんとなくわかります」 ハイスクール奇面組は週刊少年ジャンプ に1980年から198

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その21>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その20>

          「Eです。突然すいません。相談したいことがあって。電話でも良いですか?」 出会ったばかりの自分に相談とはなんだろう 「いいよ。E君とはまだ会ったばかりだから、自分の方から非通知でかけさせてもらうけどいいかな」 「お願いします」 電話番号を教えて貰った 「もしもし。で、相談した良い事って何かな」 「実はお茶の水の楽器店のバイト募集している所に全部落ちてしまって」 「倍率高そうだしね。」 「どうしたらいいか・・・」 「確かお母さんに預けてるお金があるっていってたよね

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その20>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その19>

          とある著名なメイド喫茶レポサイトの管理人が「メイド喫茶はオタクの社交場である」とインタビューに答えていた。自分の通っていた店は開店から3年目を迎え、アキバブームにも乗り多くの人がその引力に引かれていった。 U氏とは和解し、今日も店で相席である。 今日はネットの知り合いを連れてくるらしい。 「Eです」 物静かな男だった。 「EはドラクエⅢのmidiアレンジ音源の配布サイトのBBSで 知り合ったんですよ。ガキの頃から知り合いで。」 日本では2004年にmixiがサービスを開

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その19>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その18>

          「ご挨拶ですね」 U氏からメッセージが来た。 「や、どういうこと?」 「あなたはいつだってそうだ。そうやって上から目線で他人を見下して」 逆シャアのアムロが言っていたようなことを言われた 「ちょっとまってくれよ。Aさんから聞いたぞ。なんで適当な事言ったんだ?」 「あんたとは前から合わなかったんだよ!」 そういうことを聞いてるんじゃ無いのだが・・・ かなり言いたい放題なやりとりしたが、ここでは伏せることとする 虚実交えた話ではあるが、実を多めにすると揉め事に発展するため

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その18>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その17>

          服を買ったことで良い気分になった。 上京する前から自分を見てきたであろうU氏に感想を頂くこととにした 早速メールを送る。 「お疲れ。服買ってみたんだけど見て貰える?」 「いいですけど。」 すぐにN氏に撮って貰った画像を送る。 「言いにくいのですが、良くはないと思います。オタクの人に ありがちな全身黒ずくめのヴィジュアル系ロックバンドのミュージシャン 崩れにならなかった事だけは評価します。選んだ人はあまりセンスがあると思えません。」 ありがたかった。忖度無しの意見を欲し

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その17>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その16>

          N氏とは終電まで店にいて話し込んでしまった。 アパートに帰った直後、部屋のドアを4回ノックれた。しのぶだ 「あたる君、唐揚げ食べる?」 たった2個じゃないか・・・ 「ああ・・・貰うよ」 「あたる君なにその格好!?」 「普段着だけど?」 「その格好でお店行ってるの?女の子に会ってるの?ヤバイよ? それだとふ・・・相当清潔感無いよ?」 その「ふ」は何だ? 「でも店の女の子に気使ってもしょうがなくない?」 「誰が相手でも気を遣って欲しいな~」 「じゃあちょっと頑

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その16>

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その15>

          仕事が始まり、川崎の現場に常駐になった。合間には相変わらず店に通い続ける日々だった。 ある日、N氏からメールが届いた。 「今日の夜10時ぐらいから秋葉で付き合える?」 夜の10時とは珍しい。しかもいつも通っている店は夜10時閉店だ。 ひとまずOKの返事を出しておく。秋葉原駅の昭和通り側改札で待ち合わせとなった。 「お疲れ。じゃあ行こうか」 N氏は自転車で颯爽と登場した。 ヨドバシAkibaの入り口の前を通り過ぎて右に曲がりセブンイレブンのある交差点を電気街方面へ渡った。

          とある元メイド喫茶常連の忘備録<その15>