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学習ドリルの選び方と使い方

わがやは子供が3人。家庭学習を大事にしているわがやにとって、学習ドリルは大切なツールとして欠かせないものです。

終わるとすぐに処分してしまうので、正確な数は分かりませんが、3人が使ってきたドリルを全て合計すると100冊は軽くいくのではないかと思います。

それだけの数のドリルを使ってきましたが、適当に選んできたわけではありません。ドリルの選び方と使い方には私なりのポイントがあります。ドリルを使った学習は、子供のためではありますが、それと同時に、子供の有限な時間を使うものなので、一定の効果があるものでなければいけないと思っています。

今回は、その点について書いてみます。

もちろん、これは私の個人的な考えなので、他のお子さんにも効果があるかは分かりません。たった1つのサンプルです。「ふーん、そうなんだー」くらいの軽さで読んでいただければ十分かと。

学習ドリルの選び方

書店にはたくさんの学習ドリルが並んでいます。書店の規模が大きくなればなるほど、その数も増えていきますよね。たとえば、私の家から近い「ららぽーと横浜」に入っている書店には、もうほんとにたくさんのドリルが並んでいて、欲しいと思ったドリルは毎回必ずあります。

そんなにたくさんの学習ドリルから、どれを使うのか?
私の学習ドリルを選ぶポイントは2つ。この2つを満たすドリルを選ぶようにしています。

①子供が楽しく取り組めそうかか?
②目的にそった効果が期待できるか?

まず「①子供が楽しく取り組めそうか?」について。
理由は、楽しくなければ続かないからです。子供が楽しいと感じなくても、親の力で「やりなさい!」と強制することはできます。

しかし、そうすると「勉強=いやなこと」という、勉強に対してネガティブなイメージを持ってしまいます。さらに、「勉強=押し付けられるもの」というイメージがついて、主体的に取り組む姿勢がなくなってしまいます。親からの圧力なしに続けるために、子供が「楽しい」を感じられるドリルを選ぶことは大切だと考えています。

子供が「楽しい」と感じられるかどうかは、子供の性格や好みに合っているかどうかです。たとえば、「う〇こドリル」というものが流行りましたが(今も?)、わがやの子供達はこういう系は好きではないので、1冊も買っていません。このドリルが良い悪いではなく、単純にビジュアルやコンセプトが好きではないのです。

次に「②目的にそった効果が期待できるか?」について。
たとえば、算数のドリル1つをとっても、算数の弱点単元の補強に使いたいのか、新学年の予習として全体のポイントを押さえるために使いたいのか、基本の計算力をあげるために使いたいのか、などの目的によって、どのドリルを使うかは変わってきます。目的にそった効果が期待できるものを選ぶようにしています。

そのため、子供達が使う学習ドリルは私が選んでいます。「子供に選ばせる」という方もいますが、これはどちらがいいということではなく、親の考え方だと思います。

「子供が選んだ方が自主性が高まる」という話もありますが、私は「目的にそったドリルを選ぶこと」が子供には難しいと思っているので、子供に選ばせたことはありません。また、私は新しいドリルを始めるときは、子供に「このドリルを今のタイミングで使う理由は〇〇だよ」と、目的を話すようにしています。

ただ、子供が未就学児の場合は、子供が選ぶこともあります。なぜなら、勉強が目的ではなく、机に向かって何かに取り組む、という習慣づけが目的だからです。

学習ドリルの使い方

購入してきた学習ドリルを使うときのポイントは3つです。

①複数のドリルを組み合わせる
②1日あたりの勉強時間が合計「10分×学年」になるくらいの量にする
③子供が嫌がったらやめる

まず、「①複数のドリルを組み合わせる」について。
どのドリルも1日1ページずつ進むことに決めています。そして、複数のドリルを組み合わせています。

たとえば、今日の次男(6歳:新小1)の今日のメニューは、この5冊。どれも1ページ、漢字のぬりえは1文字です。

・音読ドリル
・漢字のぬりえ
・1年生たったこれだけプリント
・賢くなるパズル(中級・たし算)
・おはなしドリル

理由は、単純にこのほうが楽しいから。いろんな種類があったほうが、気分転換しながらできるからです。そして、種類やレベルも幅をもたせるようにしています。国語ばっかり、算数ばっかりにならないように、簡単なもの、難しいものばかりにならないように。大体が、簡単3:普通5:難しい2くらいの割合でいれています。

今日の次男のメニューでは「賢くなるパズル」が考える時間がかかる難易度が高いドリル。「うーん」と考える必要があります。しかし、ほとんどの場合、解けるくらいの難しさ。いくら難しいものが必要といっても、解けない難しさだとイヤになります。「うーん」と考えて解けるくらいがちょうどいいと思います。

次に「②1日あたりの勉強時間が合計「10分×学年」になるくらいの量にする」について。

これも、先ほどと同じく、楽しく取り組むためです。「もう終わっちゃった」「まだできるのに」くらいがちょうどいいと思います。

先ほど紹介した今日の次男のメニュー、大体10分~15分くらいで終わります。小4長女は、20~30分くらいで終わります。

ただし、この時間はあくまで目安。決められた量が終われば、その日の勉強は終わりです。一度に済ませても、こま切れでも、いつ始めても終わっても自由。寝るまでに終わっていればOKです。

最後に「③子供が嫌がったらやめる」について。
これは、1日の勉強についてもそうだし、1冊のドリルについてもそうです。

勉強していて、疲れてそう、乗り気じゃなさそうだと思ったら「今日はこれをしたら終わりにしようか?」と聞いてみるようにしています。子供は、「うん」ということもあるし、「あと1冊だからやるよ」ということもあります。

これも、人によって考え方が分かれるところで、どんなに疲れていもその日の分は必ずやったほうがいい、と言う人もいるでしょう。ただ、私は、その日の気分や体調に合わせて、無理せずやればいいという考えです。全然勉強できない日があったっていいやんって思ってます。

また、ドリルについて「これどう?」とドリルの使い勝手を聞いたり、様子を見たりして、合ってなかったと思ったら途中まで進んでいても、いったん中断します。しばらくしてから再開することもあるし、結局途中までしかしなかったということもあります。

ドリルは、最後まで使うことが目的ではありません。目的は、ドリルをすることで、ある効果を得るためです。ドリルをやりきることに執着する必要はないと思っています。

学習ドリルを買う理由

どうしてこれだけ学習ドリルを買って家庭学習に取り組んできたかというと、長男が小さい頃に、「子供の勉強は塾ではなく、できる限り私が家庭でみること」に決めたからです。そのために、子供が小さいうち(小学生まで)は、私は子供の勉強を見るほうに比重をおいて、仕事は最低限にしようと決めました。

これは、小さい頃に、日常生活の中で自然と勉強に取り組んでいたほうが、後々塾に通うよりもコストがかからないからというのが大きな理由。さらに、子供が3人いるので、緒に家庭で勉強した方が良い相互作用をうむのではないかと思ったからです。

ただ、「お母さん=家の仕事だけ」という刷り込みをしたくなかったので、形や量を変えながら、細々と働いてきました。言葉だけではなく、「お母さんもお父さんも働いていて、必要に応じて助け合いながら、どちらも家事育児をする」ということを、当たり前のこととして、子供達みてもらいたいからです。実際、私が土曜日に仕事に行って、夫が朝・昼・晩ごはんを作る、ということも多々あります。

最後に、学習ド,リルはとっても優れたツールだと思いますが、そればかりに偏りすぎるのはやはりよくないと思います。大事なことは、既に書きましたが、目的を持って使うことで、ドリルを使うことを目的にしないこと。

また、ドリルはあくまでツールの1つであり、子供の好奇心を刺激し、伸ばすものは、他にもたくさんあります。実体験、動画、読書、遊び…子供を見ながら、その子に一番あったものを、適切な方法で、適切な時期に取り組めるように環境を整えてあげればいいと思います。


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