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家から30分でルーブル美術館に行けちゃう幸せ

パリに着いたらとてつもない自由が広がっていた

パリ到着初日は風邪と高熱で朦朧としていた。海外で初めての一人暮らし、まだ知り合いもいない中、高熱にうなされるのがこんなに心細くて苦しいとは。ダルいカラダを引きずって自分で氷を作り、水を飲む。ああ、誰かにやってほしい…。

なんてことを思っていたら、
フランスの薬が強烈すぎてあれよあれよと熱が下がり、あっという間に治ってしまった。

パリに到着して初めての週末。
さあ、何しよう!
どこへ行こう!
何を選択するのも自分しだい。
たった数週間前は地獄のような激務だったのに、パリに着いたらとてつもない自由が目の前に広がっている!自分史上最高にワクワクしてきた。

世界中の人に「美術館といえば?」と聞くと必ずといっていいほど口をそろえるルーヴル美術館へ。こんなに確固たるブランドを築いた美術館があるだろうか。12世紀にフランス王フィリップ2世が要塞の一部として建てた宮殿は堂々たる風格で圧倒しつつ、かろやかな透明のピラミッドに世界中から観光客を吸い込む。

このギャップがあるからこそパリは面白い。


38万点!圧倒的な作品数

9時開館前、
無料と聞きつけた観光客がピラミッドの前に長蛇の列をなしていた。

30分ほど待ち、ついに開館。

ピラミッド中央入り口でセキュリティチェックを受けると、ほとんどの観光客は例にもれずレオナルド・ダ・ヴィンチ作「モナ・リザ」を目指す。
開館直後なのにバーゲンか、とつっこみたくなるぐらいすでに黒山の人だかり。
縦・約80センチ×横・約50センチほどの大きさにモナ・リザは静かに座っていた。

この絵はもともとフィレンツェの富裕商人フランチェスコから妻の肖像画を描いてほしい、と依頼された。ダ・ヴィンチはあまりの出来の良さに、肌身離さず持ち歩いていたという。

聖母マリアを感じさせる優しくて吸い込まれそうな目。どこから観ても目が合う。森と湖のゆったりした背景は空気の層まで描かれている。
もっとゆっくり観たいけれど、あとの列に押されて追い出されてしまった。

家から30分でルーブル美術館に行けちゃう幸せ

ルーヴルはあまりにも広い。38万点も所蔵されていたらたとえ毎月1回、12回来ても見切れないかもしれない。

アートのない日常と
アートのある日常なら
断然アートがあるほうがいいに決まっている。

一生のうち、こんなご近所にルーブル美術館がある環境で暮らせるなんて今しかないだろう。
これからできる限り、ルーブル美術館に足を運ぼう。

#海外生活 #フランス #留学 #エッセイ #日記 #コンテンツ会議 #旅 #一人暮らし #自分らしく生きる

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