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映画:東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜


制作年:

2007年

制作国:

日本

キャスト:

ボク /オダギリジョー
オカン /樹木希林
若い頃のオカン /内田也哉子

あらすじ:

ボクは九州で産まれた。オカンとオトンとの間にできた一人っ子だったが、幼少期に両親は離婚し、以来オカンと住むようになった。絵描きをしているキャラの濃いオトンの所へは時々遊びに行く関係だった。オカンは誰とでも気さくに話ができ、少しロックな母親だった。そんなオカンのことがボクは大好きだった。

ボクはオトンの血もあってか、高校で美術を専攻し、大学は東京の美大へ進むこととなった。卒業後は絵で食べていくことは難しく、オカンからの仕送りを頼ったり、借金を重ねた。その間オカンの体は病魔に蝕まれていた。徐々に徐々にではあるが、仕事が増えてきたことで、オカンを東京へ呼び一緒に暮らすことにした。

親しい友人もいない東京へ病気を抱えて上京したオカンだったが、持ち前の人柄で、友人を作っていった。しかし、オカンの明るく前向きな性格をもってしても、ガンには抗えなかった。ボクとオカン、親子で居られる時間はやがて…。

レコメンド(MAX5つ星):★★★★★

感想:

中高時代、周りがオレンジレンジとリップスライムにはまっている傍で、リリーフランキーのファンをしていた者として、大好きな映画の1本です。小説は涙腺崩壊必至でしたが、映画も涙なしでは見られない作品でした。

公開が2007年とあり、もうそんなに時が経ったのかとしみじみ感じてしまいますが、親子の愛という普遍的なテーマかつ実話なので、いつ見ても共感度が非常に高く、感情移入する内容です。

幼少期から、その親子にしか語れない独自のエピソードの蓄積によって、オカンとボクが身近に感じていき、ラストではまるで親しい知人親子に起こったことのように受け止めてしまいます。

ドラマバージョンなどでキャストが違う作品もありますが、映画版のキャストが一番しっくりきました。

自分に役立ちそうなこと:

・親子でどちらか一方が忘れてしまっても、どちらか一方が語れるエピソードがあればいい。

・家族を信じることは、相手が置かれている環境をも信頼することかもしれない。

・家族が築いてきた人、物、コミュニティーをも大切にしたい。

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