鍼灸指圧 杉下治療院 Thumb'z Space(すぎやん)

名古屋市天白区平針で鍼灸指圧 杉下治療院サムズスペースの院長をしております。 note…

鍼灸指圧 杉下治療院 Thumb'z Space(すぎやん)

名古屋市天白区平針で鍼灸指圧 杉下治療院サムズスペースの院長をしております。 noteでは、HAMTマガジンという在宅で活動する鍼灸マッサージ師向けの記事が中心ですがよろしくお願いします。

最近の記事

医療的ケア児と小児在宅医療について

HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。いつも購読していただき誠にありがとうございます。 小児在宅医療とは? 皆さんは、小児在宅医療と聞いてどんなイメージを持っていますか? 在宅鍼灸師であれば、2025年問題に向けて地域包括ケアシステムの概念が提唱されてきたことはご存知だと思います。 日本はすでに2007年の時点で超高齢社会に突入し、2025年には30%を超えると言われています。 そんな超高齢社会の日本において、在宅で高齢者

    • 医療的ケア児にとってのケアマネとは?

      HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。いつも購読していただき誠にありがとうございます。 医療的ケア児にとっての相談先とは? 結果から言うとケアマネジャー(以下、ケアマネとする)はいないけれど、「相談支援専門員(以下、相談員とする)」はいます。小児の在宅療養のコーディネーターという位置付けです。 医療の専門家ではないため、医療的ケア児(以下、医ケア児とする)に対して、2013年から2019年の論文において相談員の医療的知識がない

      • 呼吸とポジショニングについて

        HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。いつも購読していただき誠にありがとうございます。 前回ご案内したように今回は、呼吸についてお伝えしたいと思います。 まず、タイトルにもあるように呼吸管理については、ポジショニングが重要になります。 そして、多職種連携において他の医療や福祉に関わる職種と、在宅鍼灸師が共通して関われるポイントでもあるのです。 そこで、医療的ケア児の呼吸管理について、基本的なことから、ポジショニング、在宅鍼灸師

        • 上田法について「心地よい生活」のために何ができるかを考える

          HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。いつも購読していただき誠にありがとうございます。 医療的ケア児との関わり方について読者の方の中には、医療的ケア児という呼び方や存在を初めて知ったよという方はまだ多いのではないでしょうか? それだけ、在宅鍼灸師という仕事をしていても、同じ在宅領域とも言える医療的ケア児に関わる機会というのは、多くはないのかもしれません。 僕は、鍼灸マッサージ師になって7年が過ぎた頃、どうしても効果を出せない症例

        医療的ケア児と小児在宅医療について

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        • メモ
          2本

        記事

          多職種連携 「医療的ケア児編」 始まります

          HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。いつも購読していただき誠にありがとうございます。 これまでのHAMT内での「多職種連携」についてこれまで、HAMT内で在宅における多職種連携について、様々な内容についてお伝えしてきましたが、主に在宅医療における高齢者を中心にお伝えしてきました。 しかし、実際には幅広い年齢層が在宅医療の利用をしています。そして、「医療的ケア児」と言われるお子さんにも、様々な医療従事者が関わり多職種連携をしなが

          多職種連携 「医療的ケア児編」 始まります

          多職種連携の心構え

          多職種連携に必要な心構えについて HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。いつも購読していただき誠にありがとうございます。 今まで地域包括ケアシステム、多職種連携コンピテンシー、介護従事者との関わり方など様々なことについて触れてきました。 その中で、在宅鍼灸師にとって、多職種連携の中でどのように立ち振る舞うかということが大事だということについてお伝えしてきたつもりです。 今回は、在宅医療の現場に関わる職種について、それぞれの役割

          在宅鍼灸師の多職種連携 褥瘡編(後編)

          HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。いつも購読していただき誠にありがとうございます。 定期購読はこちらから 前回、褥瘡編(前編)として、治療院勤務の鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師にとって、普段は関わることが少ない「褥瘡」いわゆる床ずれについて触れました。 今回は、後編としてそんな褥瘡の中でも特に治癒が困難とされているポケットが形成され、なおかつ糖尿病の既往がありながら治癒した症例についてお伝えします。 今回紹介する症例は、

          在宅鍼灸師の多職種連携 褥瘡編(後編)

          在宅鍼灸師の多職種連携 褥瘡編(前編)

          HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。いつも購読していただき誠にありがとうございます。 定期購読はこちらから 治療院勤務の鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師にとって、「褥瘡」は関わることは少ない疾患かもしれませんが、在宅鍼灸師にとって患者さんと関わる時に常に意識しておくことが必要な疾患です。 そんな褥瘡の中でも特に治癒が困難とされているポケットが形成され、なおかつ糖尿病の既往がありながら治癒した症例に関わっていた経験から「糖尿病性

          在宅鍼灸師の多職種連携 褥瘡編(前編)

          在宅鍼灸師の素朴な疑問 他職種はどんな仕事をしているんだろう?(看護師編)

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          在宅鍼灸師の素朴な疑問「他職種から何を求められているんだろう?」

          HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。いつも購読していただき誠にありがとうございます。 さて今回は、在宅鍼灸師の素朴な疑問に答えるコーナーとして、若手在宅鍼灸師からの質問に答えていきたいと思います。 在宅鍼灸師てらちゃんは、現在、臨床6年目。卒後は鍼灸接骨院で勤務。その後在宅鍼灸のチェーン店に勤務、そして現在当院で働いている20代半ばの男性鍼灸師です。 学生時代、テニスをやっていた時に怪我をして、鍼灸施術を受けた経験から鍼灸師

          在宅鍼灸師の素朴な疑問「他職種から何を求められているんだろう?」

          多職種連携コンピテンシー〜多職種連携においてステップアップするために大切なこと〜

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          ”リハビリ=機能訓練”ではないと言える鍼灸師になろう〜他職種への理解を深めるために〜

          HAMTマガジンで「多職種連携」担当のすぎやんこと鍼灸マッサージ師の杉下辰雄です。 多職種連携で大事なことの一つに「他職種への理解」があります。今回は、意外と誤解されていることの多いリハビリと言う言葉について理解を深めていきましょう。言葉を正しく理解することを通じて、多職種連携への歩みをまた一歩進めていきたいと思います。 リハビリ=機能訓練ではないと言えるようになろう今回は、リハビリと機能訓練の違いについて話をしたいと思います。なぜなら、リハビリ=機能訓練と思っている人が

          ”リハビリ=機能訓練”ではないと言える鍼灸師になろう〜他職種への理解を深めるために〜

          ケアプランと多職種連携

          在宅鍼灸師として、患者さんとのご縁を繋いでくださる存在として、一番最初に思い浮かぶのはケアマネージャー(以下ケアマネ)さんだと思いますが、その業務内容、特にケアプランについて皆さんはどの位ご存知ですか? 今回はケアプランへの理解を深めて、在宅で過ごす患者さんに鍼灸が必要な選択肢として選ばれるためのポイントについて一緒に考えてみたいと思います。 まずは、ケアプランについて知りましょう読者の皆さんは実際に在宅鍼灸に関わっているか、もしくは在宅鍼灸に興味がある方だと思いますが、

          地域包括ケアシステムとの付き合い方

          HAMT読者の皆さま、ご購読ありがとうございます。「すぎやん」こと「鍼灸指圧 杉下治療院 サムズスペース」院長の杉下辰雄と申します。 みなさんは地域包括ケアシステムって聞いたことはありますか? 在宅鍼灸師という仕事は、地域の介護や医療に関わる人達との関わりがとても重要なお仕事ですよね? そのためには、まず自分の立場を知ることが大事です。 担当している患者さんを取り巻く状況がイメージできないと、どこへどんな連絡をしたらいいかもきっと分かりませんよね? 今回は、これから

          地域包括ケアシステムとの付き合い方

          鍼灸師が他職種と活動して得られる三つのこと

          HAMT読者の皆さま、ご購読ありがとうございます。「すぎやん」こと「鍼灸指圧 杉下治療院 サムズ スペース」院長の杉下辰雄と申します。 今回は、実際に僕が医療系の職種と共に活動をしていて気付いた良かったことについてお話ししたいと思います。 皆さんは、身の回りに他職種の知り合いや一緒に活動している仲間はいますか?僕は、毎週のように連絡を取っている仲間がいます。また、今は活動をしていなくてもSNSで連絡を取り合っている仲間もいます。 鍼灸学生や在宅鍼灸師の皆さんは、きっと鍼灸

          鍼灸師が他職種と活動して得られる三つのこと

          「他職種に感じる壁について」

          HAMT読者の皆さま、ご購読ありがとうございます。「すぎやん」こと「鍼灸指圧 杉下治療院 Thumb'z Space」院長の杉下辰雄と申します。 移転後の自分の治療院のホームページの更新がだいぶ後回しになっている今日この頃です。 前回は、他業種の方達と繋がれる方法についてお伝えしましたが、今回は上田法を通して「他職種との溝を埋めるきっかけについて」話をしようと思います。 目次 1.上田法とは?まずは、上田法について知らない方も多いと思いますので、ご紹介します。 上田法は1