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地域包括ケアシステムとの付き合い方

HAMT読者の皆さま、ご購読ありがとうございます。「すぎやん」こと「鍼灸指圧 杉下治療院 サムズスペース」院長の杉下辰雄と申します。

みなさんは地域包括ケアシステムって聞いたことはありますか?

在宅鍼灸師という仕事は、地域の介護や医療に関わる人達との関わりがとても重要なお仕事ですよね?

そのためには、まず自分の立場を知ることが大事です。

担当している患者さんを取り巻く状況がイメージできないと、どこへどんな連絡をしたらいいかもきっと分かりませんよね?

今回は、これから在宅で働く鍼灸師や、まだ介護保険のシステムについてよく知らないという人のために、地域包括ケアシステムと付き合い方について触れていきたいと思います。

地域包括支援センターと居宅介護支援事業所の違い

医療の入口はもちろん病院です。

では、介護の入口はどこでしょうか?

それは、地域包括支援センター(以下、地域包括)です。

地域包括は、市町村が運営し、主に介護認定で要支援と認定された人を対象にケアプラン(介護サービス計画書)作成を行っています。

そして、重要な役割として地域の高齢者の総合相談、権利擁護や地域の支援体制づくり、介護予防の必要な援助などを行い、高齢者の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とした活動を通して高齢者と地域を結ぶ中核的な存在です。

また、保健師(または地域ケアの経験がある看護師)・社会福祉士主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)など様々な専門職も在籍し、それぞれの資格を活かした活動を行っているのも特徴です。

一方、居宅介護支援事業所(以下、居宅)は法人運営で、こちらにもケアマネージャー(以下、ケアマネ)が在籍しておりますが、主に要介護認定1以上の方を担当しておられます。

訪問の頻度についても違いがあり、要支援1〜2の要支援者になると3ヶ月に一度の訪問、要介護1〜5の要介護者で1ヶ月に一度の訪問をすることになっています。

その時に現行のケアプランについての見直しを行ない、新しい介護サービスを増やしたり、現在の介護サービスの訪問回数を見直したりします。

ここで、在宅鍼灸師がケアプランに必要かどうか?ケアマネが考える一つの機会にもなるということを覚えておくとイメージがしやすいかもしれません。

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