今を大切にすること

さあ、どうぞ。
翡翠色が美しいアラブのレモネード、この緑色はチョップされたミントからきている。そしてグリルされたナスはフレッシュなオリーブオイルが滲み出ていてジューシーだ。それを挟むパンは小麦の味がしっかりとしていて噛みごたえもあり、わたしの好みにぴったりなものだった。

Dylaの注文したサラダも美味しそう。大きなボールにいっぱい色とりどりのお野菜にグリルされたチキン。味付けはフレッシュなオリーブオイルとレモンそして塩といたってシンプル。それだけに素材の良さが光る。

いただきます！

そういってわたしはこぼれそうなほど具の挟まったサンドイッチを頬張る。炎天下で飲む甘くて冷たいそしてミントとレモンのさっぱりしたジュースは格別だった。

Dyla・パレスチナ人についてどう思う？この質問はちょっと変ね。パレスチナ人が起こすテロについてどう思う？

わたし・そうね、テロはあってはいけないと思うの。どんな人も他人によって殺されるのは反対よ。ただ、パレスチナ人が置かれている状況に変化がないと、そこも変化しないと思うの。テロだけを見てもこの問題は解決しないから。だからってわたしができることってなんだろうって思っても今は答えられない。でも何かしたい。

Dyla・彼らには未来に光がないのよ。希望がないのよ。それで暴力に走ってしまってるんだと思うの。そこを改善しないとね。わたしはムスリムだけど仏教も哲学として少し勉強したの。とても興味深いわ。瞑想もするし、ダライ・ラマも尊敬しているわ。平和的な解決を常に模索していて。だから、平和的なボイコットとしてわたしはイスラエルの製品を買わないことにしてるのよ。お野菜も何もかもね。お野菜は庭で作って、必要に迫られて買うものはパレスチ製を買うことにしているのよ。今わたしにできることはそういうことかしら。そして目の前にいる人に愛情を注いで、大切にして、自分自身も大切にしてそうやって生きるしかないのよね。

愛のある反イスラエル活動。誰も傷つけない。誰も怪我しない。誰も死なない。