女同士

さあ、行こう！って言っても下のアラブスーパーだけどね。ムハンマドは別に来なくてもいいわよ。２人で十分だから。じゃあね、いってきます！

わたしとヤスミンは二人ですぐ近くのアラブスーパーに向かった。

どれくらいアントワープにいるの？３日？少なすぎる！次は１週間はいてよ。１日じゃ、お料理も作りきれないから。パンも焼きたいじゃない。お菓子も。結婚しないの？わたしはいつかはしたいけど、ここの生活だとどうだろう。わからないけど。勉強もしたいし。エジプト行きたい。あなたは行けるでしょ。絶対行って！ここのアラブスーパーはハラルよ。

ヤスミンのマシンガントークをただただ聞いていた。ヤスミンは一人暮らし、スカイプがあるとはいえ、大変で話をするのは久々、会話が楽しくて仕方ないようだった。

このオレンジウォーター好き！お菓子作りの時によく使うのよ。ローズもあるー！今日はスパイスとお肉とお米と。このスパイス何にでも使えるよ。この豆より、こっちが美味しいわ。こんなもんかしら。

ヤスミンはスパイスの説明やどっちのメーカーがどうだとかアラブ人女性なら知ってることをわたしに教えてくれた。

レジに向かう。

わたし払うねー。

そう言って財布を出すと。

ラー！（No!）ムハンマドから預かってるのよ。だから大丈夫。ここはわたしたちの領域だから。

そう言って払わせてはくれなかった。ガザ人は義理人情に厚いとよく聞くけど、状況も状況なのに。

しゅくらん　じゃじーらん　ありがとう。

わたしたちは買いもの袋を抱えてムハンマドの部屋へ戻った。

ムハンマドありがとう。ご馳走してくれて！

あはは。来てくれてありがとう！君は大切なゲストだからね。

さあ、作るよー！お腹空いたでしょ？お米を洗って準備しましょう！

++訪れてくれるみなさまへ+++

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