外国語の学習順序(目指せマルチリンガル)

言語には、近い(類似した)言語と、遠い(類似性がない)言語がある。これを理解し、近い言語を勉強していけば、効率的に多くの言語を習得できる。

当たり前だとは思うが、最初に学習するべき外国語は、英語だ。世界の標準語としての地位があるため、習得して損することはありえない。トルコ語、フィリピン語、ベトナム語、インドネシア語などアジア系言語でも、アルファベットに似た文字であるため、英語を最初にマスターするのは極めて有効である。

英語の次は、スペイン語か中国語の二択であると思う。スペイン語は、ラテン語系であるため、フランス語やイタリア語、ポルトガル語を勉強するのが簡単になる。中国語は、他の言語の学習に有利になることはない。しかし、日本人にとっては、日本語と似た単語(漢字)が多いので、日本人は比較的学習しやすい。欧米人が中国語を学習するよりも、遥かに簡単に習得できるだろう。

スペイン語を習得したら、次はフランス語が良いだろう。ラテン語からの派生が多いため、スペイン語を学んでおけば、フランス語は理解しやすい。

ドイツ語は、ドイツとスイス、オーストリアしか母語とする人はおらず、あまり意味がないと考えるかもしれない。しかし、EUは最大の経済大国であるドイツへの出稼ぎが多いので、ポーランドやフランスのドイツとの国境付近では意外とドイツ語が通じる場合がある。

中国語を学習した場合は、次の言語で有利になるものは特にない。ただし、アジアには華僑が多いため、アジア系の言語を学ぶのが良いだろう。

わざわざ、英語以外の言語を学ぶ意義は、2つある。

一つは、親しみやすくなるメリットだ。日本人も、日本語を話す外国人とは親しみを持つだろう。同じことだ。

もう一つは、ちゃんぽん戦略だ。英語が苦手な相手と会話するときは、英語以外の言語も使って話せば、会話が通じる場合がある。特に、中国語は漢字を読めばだいたい意味が理解できる場合があり(筆談)、ちゃんぽんがやりやすい。


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