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#論文紹介

多角形カーネルに対応した統計的画像フィルタアルゴリズムの高速化

多角形カーネルに対応した統計的画像フィルタアルゴリズムの高速化

2023年度研究会推薦博士論文速報
[コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究会]

諸戸雄治
((株)Preferred Networks Software Engineer/(株)オー・エル・エム・デジタル 研究開発部門 Visiting Researcher/情報オリンピック日本委員会 育成強化部会)

【背景】画像や動画の共有サイトの普及により,映像や画像を編集することが一般的にな

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Label-Efficient Microscopy Image Recognition with Cell Image Characteristics

Label-Efficient Microscopy Image Recognition with Cell Image Characteristics

2023年度研究会推薦博士論文速報
[コンピュータビジョンとイメージメディア研究会]

西村 和也
(国立がん研究センター研究所 計算生命科学ユニット 特任研究員)

邦訳:細胞画像特性を用いたラベル効率の良い顕微鏡画像認識

【背景】深層学習により顕微鏡画像の認識が高精度に実現可能になった
【問題】深層学習には撮影環境毎に学習データが必要である
【貢献】細胞画像の特性を活用することにより学習デー

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深層学習を用いた偏りのあるデータに対して頑健な学習手法に関する研究

深層学習を用いた偏りのあるデータに対して頑健な学習手法に関する研究

2023年度研究会推薦博士論文速報
[コンピュータビジョンとイメージメディア研究会]

加藤 聡太
((株)センスタイムジャパン リサーチャー)

【背景】実世界のデータには多くの場合偏りが含まれる
【問題】データの偏りによって予測精度が大幅に下がる傾向にある
【貢献】さまざまな偏りに対して頑健な,深層学習の新たな学習手法を提案した

 近年,画像内に写っている物体を理解する画像認識の分野では,A

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高解像度空撮画像・映像を用いた建物被害検出モデルの開発

高解像度空撮画像・映像を用いた建物被害検出モデルの開発

2023年度研究会推薦博士論文速報
[情報システムと社会環境研究会]

藤田 翔乃
(国立研究開発法人防災科学技術研究所 研究員)

【背景】地震災害時には多くの建物に被害が生じる
【問題】災害のデータは少ないためモデル構築が困難である
【貢献】災害対応に有効な建物被害検出モデルを開発した

 地震災害時には,建物の被害情報は市町村の役所などの災害対応業務にとって重要な情報である.日本では,過去の

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YOLOv9 のお勉強~何がすごいのか?なぜすごいのか?~

YOLOv9 のお勉強~何がすごいのか?なぜすごいのか?~

2024 年 2 月に,物体検出モデル YOLO のバージョン 9 が発表されました。"Learning What You Want to Learn" という論文のサブタイトルに、開発者の意気込みがうかがえます。そんな論文を読んで、YOLOv9 が達成したブレイクスルーやその要因について考えてみます。

論文はこちら

実装についてはこちらの記事で書いています。興味がある方は合わせてご覧ください

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論文調査メモ:NeRF-SLAM

論文調査メモ:NeRF-SLAM

*この記事は自分の研究テーマに関連したメモです。SLAMやNeRFの知識がある人向けです。

元論文以下、文中の論文引用番号は上記の元論文に合わせている。

概要NeRF-SLAM は、単眼 Visual SLAM のマップ部分に NeRF を適用したもの。ローカライゼーション目的の単純な幾何学的マップとしてだけでなく、NeRFの特徴を活かして、視覚的(測光学的)にも精度の高いモデルを同時に獲得で

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