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Re:プロジェクトマネジメント 51

日本で最初の民間シンクタンクで、プロジェクトマネジメントのコンサルタントとして、ある時はPМ、ある時はPМОとして、お客様と問題解決に取り組んでいます。本記事では、まだPМBОKには書かれていない暗黙知を言語化し、形式知としてお伝えすることにチャレンジしてみようと思います
マガジン:https://note.com/think_think_ab/m/m0e070db46016

Re:プロジェクトマネジメント

本記事では、
形式知(PMBOK)+暗黙知(本マガジン過去内容)を再構成し、「Re:プロジェクトマネジメント」としてお届けします。

Re:プロジェクトマネジメント」の前提は以下のとおりです(再掲)
 目的:QCDバランスの確保
 課題:不確実性
 戦略:プロアクティブ戦略

本マガジンでは、
「不確実性をどう解決するか」との観点で一貫して説明することで、PMBOKの知識や技法を「QCDバランスの確保」のために、使えるようになることを目指してみます。

プロジェクトマネジメント = 問題解決

実は、
プロジェクトマネジメントとは、「不確実性がある中でQCDをどうバランスさせるか」という、いわゆる「問題解決」のひとつです。

そして、
実は「問題解決」のアプローチの方が、PMBOKの複雑なアプローチ(複数の知識領域の知見が必要)に比べて、シンプルで近道です。

では、
この問題の解決に際し、原因である「不確実性」は、どうすれば取り除くことができるでしょうか。

プロアクティブ = 早期着手 の意味

「不確実性」について、
もう少し補足すると、実は「不確実性」そのものがQCDバランスを直接的に損なうことはなく、QCDバランスを損なうのは「顕在化した悪いこと」です。一方、自明ですが、「顕在化した良いこと」はQCDバランスを損なうことはありません。

すなわち、
本当の問題は「不確実性」そのものではなく、「顕在化した悪いこと」を解決できるかどうか、解決後にQCDバランスが確保できるかどうかです。

そして、
それは「プロジェクトに残された時間(残存時間)」に大きく依存します。顕在化した悪いことが大きくても、プロジェクト前半であれば解決できますが、例え小さくても、プロジェクト最終時期であれば解決できないこともあります。

そのため、
できるだけ早く「不確実性」を排除し、「悪いこと」をいかにはやく検知できるかが、QCDバランスを確保するための最も重要な要諦となります。

結果、
全てタスクにおいて「最早期着手日に始める(できるだけ早く始める)」ことが、プロアクティブ戦略における基本な考え方となります。

具体的には、
小さなところでは、ひとつひとつのタスクをできるだけ早く始めること、大きなところでは、要件はプロジェクト前半に決めること(🟰ウォーターフォールモデル)などです。

すなわち、
あらゆるタスクや工程のレベルで「できるだけ早く始めること」が、「悪いこと」をできるだけ早く検知し、解決できる可能性を高め、QCDバランスを確保する可能性をもっとも高めることにつながります。

では、
みなさまは、あらゆるタスクや工程レベルで「できるだけ早くはじめる」との条件で、WBSを作成したことがありますでしょうか?

また、
どうすれば、「できるだけ早くはじめる」との条件でWBSを作ることができるでしょうか。(次号に続きます)

追伸:抽象的な内容が多くなってきており、
暗黙知を十分に言語化できていない可能性があります💦
・〇〇〇の部分が何言ってるかわからない。
・〇〇〇はこの理解でよいあっているのか。
・〇〇〇は間違い。
 こういうことではないのか。等、
お問合せは、コメントかこちら(DМ)から頂けると幸いです。
お気軽にどうぞ→https://note.com/think_think_ab/message


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