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起業とは最終手段であり、最初にとるべき手段でもある

こんばんは、経営者のこうたです。

個人的には、起業は最後にとるべき手段であると思っています。
これは、私が起業を早くにしたからこそ実感していることでもあります。

しかし一方で、起業していなければ見えなかった世界もありました。
今ある経験やスキルも、起業していなければ手に入らなかったでしょう。

今回は、そんなお話です。



1.起業はいつでも誰でもできる

私を含め、この言葉は全経営者が口を揃えて言っています。

難しいのは維持・拡大することで、起業そのものは簡単だという話。
何か事業を行うにしても、お金か人脈・人材があればどうとでもなります。

極論、自分1人でも何かはできるということです。


では、今やりたいと思っていることを最終手段として後回しにしても良いのか?

答えはNOです。

分かりやすい例えを使うのであれば、リモートワークの画期的なアイデアを思いついたとします。

IT業界でアイデアを出してヒットさせたい!
こんな思いから起業を考えていたとします。

なら今やるべきでしょう。

今と同じ状況のリモートワークを10年後もやっていると思いますか?
その答えは誰にも分かりません。

やっていたとしても、リモートワーク関連のアイデアは出尽くしているかもしれません。


携帯業界で起業したい! と思っていた人。
マジでもう長くはありません。

10年前なら儲けていたかもしれないのに、今からだと正直厳しいです。


このように、明確にやりたいことやアイデアが創出できているのであれば、その時点から動いたほうが後悔はありません


いつでもできるから今すぐ起業するのではなく、いつでもできるからこそタイミングを逃さず起業するべき時もあるのです。



2.起業とは最終手段である

前章の内容は、「明確に目的があるならタイミングを逃すな」というものでした。

しかし起業を考えている人の中には、目的と手段を勘違いしていることがあります。


起業は手段であって、目的ではない


・代表という肩書きがほしい
・組織の下に位置したくない
・とりあえず法人化

など、経営の観点でメリットがないのに起業をする人のことです。

例えば自分1人でスマホアプリを開発できるのであれば、わざわざ起業をする必要はありません。

副業として開発し、世に出して反応を見てからでも遅くはないはずです。


時間が厳しくても、起業したら収入源はそのアプリに賭けるしかありません。

失敗したら職もお金も失ってしまうのです。

その起業にはリスクを負っているだけで意味がないですよね?
大ヒットしてから起業することにデメリットはありますか?


他にも、自分についてきてくれる人が大量にいる。
特に何かしたいことがあるわけではないけど、とりあえず起業をする。

そんなことをするくらいなら、業務委託で簡単な案件をこなしながら法人化の計画を立てたほうがリスクはありません。


法人化

事業

一般的なイメージは↑だと思いますが、実は違うのです。

事業

法人化

起業した多くの方はこちらのパターンなんですよ。

事業→法人化 までの時間がそんなに空いていないこともあれば、年単位で空いていたこともあるでしょう。


法人じゃないと信用がないという言葉をよく聞きますが、これは確かに事実です。

ですが、本当にその信用がないと事業は進まないのでしょうか?


少し前までは、確かに法人じゃないと受け付けてもらえないことが多々ありました。

しかし今では、会社よりも個人の信用を重視することが増えてきました。

起業とはいえ、小さな会社であれば代表の信用がなければ何も始まりません。

ゆえに法人という、ある意味形だけのものにこだわることが少なくなってきているのです。


取引先がどのような認識なのか、法人格は本当に必要なのか。
この程度のことも調べずにとりあえず法人をするという単純思考回路の持ち主であれば、どちらにしても不要ですね。



3.法人化のタイミング

2章を踏まえ、ではいつ個人から法人に移行するべきか。
きっかけは様々で、一概には言えません。

利益が500万円を超えたら節税対策に法人化したほうがいいという理由もあれば、上述したように法人の肩書きを持つことによって、事業拡大が図れるかもしれません。


個人的に思う1つの区切りとしては、多くの従業員が必要になった時ですね。

業務委託で回すにしても、社員として働いてもらうにしても、募集をかける必要がどこかで出てきます。

その時に会社として募集しないと、「怪しい商売の片棒を担がされるのでは……」と不審がること必至です。

Twitterで大量に見かける怪しい仕事と全く同じ印象を持たれますよ。


ちなみに私は、会社を経営しながら個人で別のことをしています。
現在の感覚としては副業にあたりますが、別にそちらも法人として動いても問題ありません。

ですが今の会社がどうなるか分かりませんし、気分やその他外的要因によって2つ目をやめざるを得なくなることだってあり得ます。

自分の中でも強い意思を持って確定させられていないから、宙ぶらりんの状態で放置しているような状態です。

誰に迷惑がかかるわけでもありませんからね。

ですがもし、抱えている会社の事業として組み込んだら、そんな中途半端な気持ちではいけません。

別で法人を立てたとしても、今のままというわけにはいかないでしょう(あまり意味がないのもありますが)。


このように、法人化は1つの意思決定であり、気持ちを改める儀式のようなものでもあります

起業という行動は本当に意味があるのか?
強い意思と目的を持って取り組もうとしているのか?


もう一度よく考えてみてください。

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