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「調査趣味誌」由来記④―すべてが終わった後に

 以下の記事のように、ここまで調査趣味誌『深夜の調べ』の「調査趣味誌」ということばをなぜ付けたのかということを述べてきた。今回は『深夜の調べ』の由来を述べていきたい。

 Twitterでも推測されていたが、「深夜」は「日常のすべてのことが片付いた後に調査、読書をはじめる営み」を意識して付けた。この考えは、多くの在野研究者、調査趣味者に共通したものであるが、特に詩を書く、観念的な仕事をするなどの思想的な営みは日銭を得る暮らしを終えた24時以降の仕事であるという吉本隆明の考えに影響を受けている。この「深夜」ということばはなかなか共感を呼んだようで、読者の方々の中にはこの雑誌を読むのは深夜という方々もいらっしゃった。以下に関連するツイートを引用しておきたい。

 また、「調べ」は調査、研究の「調べる」と音楽の「調べ」を掛けたことばである。「深夜」と相性のよいことばであると考えて使用し、『深夜の調べ』とした。

この『深夜の調べ』ですが、皆様のご好評を賜り売り切れました。この場を借りて皆様に御礼を申し上げます。現在、増刷することを検討中ですが、少し時間がかかるかもしれません。



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