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【お知らせ】調査趣味誌『深夜の調べ』第1号発行(2023年4月下旬発行予定)―「調査趣味誌」とは?

 この度、調査趣味誌『深夜の調べ』第1号を発行いたします。詳細は以下になります。「調査趣味誌」って何だろう?という方は「創刊のことば」を読んでほしい。

表紙

発行予定
2023年4月下旬

目次
『土の香』総目次+解題+索引 Takashi Kamikawa
※拙noteで度々紹介している幻の民俗学雑誌(土俗趣味誌)『土の香』に関する調査結果を投稿しました。

・資料紹介:加賀紫水編『国の礎』について Takashi Kamikawa

・渡辺霞亭(碧瑠璃園)『日蓮聖人』雑記 星野健一

・『会誌』をつくるということ 中田みずき

これらの他に同人誌紹介を掲載
ページ数は何と250ページ以上!

(2023/4/18追記)
以下の調査趣味社のページで販売を開始しました。

(2023/5/6追記)
皆様にご好評賜り完売いたしました。現在、増刷するかどうかを検討中です。

(2024/3/30追記)
再販しました。在庫もまだあります。

創刊のことば―「調査趣味誌」とは?

 「趣味は何ですか?」と聞かれた時に私は、「戦前を中心によく分からない人物、団体、雑誌を調べてその成果をウェブで紹介することです。」と答えることがある。常にこのように答えるわけではないが、社交辞令はめんどくさいのでこのように答える時もある。その際のリアクションとしてよくあるのは「変わっていますね。」というものだ。そこで話が終わる場合と続く場合があるが、次の質問でよくあるのが、「何を調べられているのですか?」や「なぜ調べることが好きなのですか?」というものだ。前者の質問に対しては理解されるか不明だが、今回私が投稿したようなことを話し、後者の質問に対しては「おもしろいからです!」と素直に答えることにしている。そうすると「やっぱり変わっていますね。」と言われる。

 このような趣味嗜好が変わっているか否かは個人の判断に任せるが、あることが気になるから調べてそれを記録することやそれを好きでやるということは差はあれども、多くの人びとが行っている営みに思われる。そして、その営みはしばしば深くなることもあるだろう。この営みや態度を戦前に発行されていた趣味誌が「研究的之趣味雑誌」、「趣味の研究的総合誌」、「純研究趣味誌」などと名乗っていたように、「調査趣味」や「調査研究趣味」と呼べないだろうか。また、そのおもしろさを多くの方々に伝えられないだろうか。

 そして調べたことをある程度まとめて発表する媒体はウェブの影響で発表方法の選択肢が多様化した現在でも必要であろう。私も普段はnoteに調べたことを投稿しているが、やはりある程度まとめて発表する場が欲しいなあと思い、今回雑誌を発行することにした。このような調べたことをそれなりの文量で記録しておく場は少しでもあった方がよいだろう。

「調査趣味」や「調査研究趣味」という呼び方がふさわしいかどうか、支持されるかどうかは不明であるが、今回発行するこの雑誌が私と同じようなよく分からないことを調べることが好きな方々の手元に届き、少しでも共感を得られれば幸いである。

よろしければサポートをよろしくお願いいたします。サポートは、研究や調査を進める際に必要な資料、書籍、論文の購入費用にさせていただきます。