郷土玩具蒐集家・梅林新市が編集していた雑誌『雉子馬』④

　前回の更新からかなりの期間が空いてしまったが、福岡の玩具蒐集家・梅林新市が発行していた雑誌『雉子馬』の続きを紹介していきたい。今回は第2期第5号（1935年）を紹介する。

博多の首人形に就て　梅林新市
寄贈御礼
豊後竹田の女達磨を訪ねて　松尾信夫
鹿児島郷土玩便り（二）　川邊正巳
都府樓鬼瓦鈴　加藤増夫
小畑首人形　高山重城
編集後記　梅林新市

表紙

奥付

寄贈御礼の欄には様々な趣味誌が紹介されているが、以下の人物に駅印、官白、記葉その他スタンプ類を寄贈されたとしている。梅林によれば、スタンプ展を近日中に開催する予定であるという。

濱島静波
磯ヶ谷紫江
松岡嘉一郎
中山香橘
栗橋米二樓
須田元一郎
元満亥之助
山下翠松
梅谷紫翠
清水定一
武藤喜邦
伊藤幅堂
都田寛

梅林は郷土玩具やその関連文献を蒐集していたことは知られてるが、郵便関係の蒐集にも関わっていたようである。また、以下に私が興味を持った趣味誌を記載しておきたい。

鈴守　慶谷俊雄発行
ささんざ　浜松　水野憲一発行
趣好　栗橋米二樓発行
土俗傳説　傳説玩具の雑誌　文化堂発行

『鈴守』は以下で紹介した梅林作成の郷土玩具関連文献目録の中に確認できた。上記にリンクを貼った記事の中で確認できる文献目録によれば、慶谷という人物は『趣味の泉』という雑誌も発行していたらしい。いずれもほとんど知らなかった雑誌だが、どこかの研究機関や図書館に所蔵されているのだろうか。