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プレゼンは相手の目を見て自信を持って短く簡潔に

大きな契約がまとまりました。正直なところ、過去最大の売上(ほぼ利益)になると思われます。詳述は割愛しますが、スポーツの広告契約においてずっと考えていた「スポーツのみを売らない」という姿勢。貫き通すことができ、それが形になった始めての経験です。

スポーツという競技、特にサッカーは私にとって人生そのものであり、美しくてかっこよくて何物にも替えがたい価値があります。だからどうしても視野狭窄になって「サッカーのすばらしさ」を語ってしまう。多くの人はサッカーに無関心なのにも関わらず、です。

スポーツを生業にしている人がどこから生活の糧を得るかといえば大部分は広告協賛。つまり企業のスポンサードなしにプロアスリートという職業はほぼ成立しません。そしていうまでもなく、世のほとんどの企業がスポーツとは相容れない業態で人々に商品やサービスを提供しています。「わかってくれるはず」と、スポーツの美しさを語り尽くしたとて、帰ってくるレスポンスは多くありません。

スポーツを手段として、その先にある大きな目的を達成すること。個人的に関心がある「コミュニティ」 人間関係が希薄化しつつある現代社会に一体感をもたらします。子どもの貧困問題や、貧困がもたらす教育(習い事ややりたいこと)を受ける機会の損失、または育児放棄や家庭崩壊といった虐待問題をスポーツがいかにして解決することができるか?ここに焦点をあてて、いたるところで語り尽くしてきました。

「私の話を聞いてもらえますか?」

資料や原稿を読んだりしません。そもそも用意すらせず、大きな身振りでクライアントの目を見て自分の言葉で語ること。大げさかもしれませんが「人生を賭けて」「命懸けで」がんばりました。言葉を聞き手に届けられなければ生きていけません。簡潔に短く、自信おある顔や落ち着いたたたずまい、それがプレゼンだと心がけて行動してきました。

笑われるかもしれませんが、途中で泣きそうになることだってあります。感情が込み上げてきて言葉が詰まることもあったり、涙が出そうになってなんとかやり過ごしたり。背伸びした一般論より、等身大の体験談は届きやすい。あとは大きな声で、ですが大切なところはゆっくり小さな声でメリハリをつけたり。

夢はひとりでは叶えられません。聞いてくれる方に「参加している感覚」をもたらして、共同作業であることを実感してもらうことも大事でした。それが形になりました。この成功体験を生かしてより多くのパートナーを見つけていきたいと思います。

久保大輔




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