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アニメに教えてもらったリアルとファンタジー

エンタメで最も好きなものは何か?と聞かれたら、迷わずRock Musicだ!と答える。しかし、エンタメ全般はとても好きで、時間もお金も結構使ってきた。

映画やドラマも結構見ているし、Netflix、Amazon Prime 、WOWOW も毎月利用して、夜遅くに帰宅しても 30〜60 分は見ている。
お笑い番組も好きで、特に小さい頃から 明石家さんま さんが大好きで、録画しては毎週チェックしている。
ゲームは大学生の頃からずーっとウイニングイレブンをプレイしている。自分で言うのもなんだが結構上手いはず(笑)。
演劇やミュージカルはあまり馴染みがないほうではあるが、昨年 初めて宝塚を観劇してから、年に 1〜2 回は劇場に行っている。
漫画は最近は時間があまりなく読めていないが、年末年始の休みに 1 日漫画喫茶に行って、その年に流行った漫画を貪り読むという行事を自分に課している。

何が言いたいかというと、エンタメコンテンツがあるから毎日楽しく過ごせているし、常に新しいエンタメに出会えるのが刺激になっている。

しかし、なんでか分からないアニメだけは全く見ない。。。
好きな漫画原作のアニメさえ、「 漫画で読めばいいじゃん 」と思い、全く見てこなかった。特に理由はないとつい最近まで思っていたんだが、ある方との対談をきっかけにその理由がよく分かった。

少し話は変わるが、好きな映画監督は?と聞かれたら、こちらも迷わず「スタンリー・キューブリック」と答える。
彼の監督作品は、「 シャイニング 」、「 2001年宇宙の旅 」、「 時計仕掛けのオレンジ 」と有名な映画が沢山あるが、「 フルメタルジャケット 」が最も好きな映画だ。
内容を詳しくは書かないが、ベトナム戦争時の戦争映画で、前半は新米の海兵隊を文字通り殺人マシーンになるまでトレーニングをし、後半はその海兵隊員がベトナム戦争に送り込まれ、その凄惨なリアルな戦争の現場を目の当たりにする、というストーリだ。前後半とも、なんの救いもなく、ファンタジー色のかけらもない。正直この映画を見て救われることはないし、言葉遣いも汚いので ( f-wordの連発 )嫌な気分になる人も少なくないと思う。自分にとって映画は、現実をこれでもか?というほど臨場感いっぱいに脚色なく抉り取っているものが大好きだ。その象徴的な映画が 「 フルメタルジャケット 」だ。

現実世界に目を写すと、毎日悲惨なニュースばかりだし、直視すると辛くなるような 諦めたくなるような不条理な話も多い。
しかし、メディアが切り取った” 部分 ”だけの事実だときちんと受け止められないし、偏っているのかもしれない。フィクションとしてリアルを追求して描いてくれることで、現実を直視できる。
3・11の震災があった後も、報道される現実にあまりにも現実感がなかったので、震災直後に2回ほどボランティアのために現地に行き、リアルに体感することができた。つまり、自分は具体的に想像する力が欠如していると思っている(なので、抽象的に物事を考える方が理解しやすい)。

話は戻って、アニメだ。間違っていることを理解しつつ、アニメはファンタジー色の強い作品が多いと思っていた。だから、ファンタジーに入り込んで現実を直視せず、逃避していることが無意識に嫌だったんだろう。
しかし、ある人との対談を通して、この無意識に気付かされたし、この考えはもしかしたら違うのかもと思った。
確かにアニメはファンタジーの世界を描いているかもしれないが、その対比としての現実を描いている。例えば、現実世界では非力な男子が、転生して力強いヒーローになるとする。その視聴者であるファンは、「 非力な男子 」であることを自分が一番直視している。つまり、私より現実を直視できている。
 最近は、アニメ作品を見るようにしている。そうすると、社会問題を提起させるようなものや、人間の多面性を表現する深い作品が多くあることに気づいた。本当に食わず嫌いだった。

表現方法としてのリアルとファンタジーは、社会問題のコインの表裏のようなもので、何かを伝えると意味では同じものだ。
好き嫌いの好みの問題はあると思うが、エンタメコンテンツとしては両軸あって当然だ。
新しいエンタメとの関わり方ができるようになり、エンターテインメントの奥深さを学ぶことができた。

平良真人


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