東大受験の科目別勉強方法とテキスト
たくさん使った順で並べています。読まなくても良かったなと思ったテキストもありますが、内容が悪いわけではないので(自分の学習の進捗状況と合わなかった)、紹介しています。買って損した、勧めたくないと思ったものは載せていません。
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山川 日本史 一問一答(山川出版)
ぼくのバイブル。1年目は文化史を除く★★の項目を覚えて、共通テストで70点くらい。
3年目はすべて覚えて、共通テスト85点くらい。東大入試の前もおさらいで読んでいた。これをすべて覚えれば、良い点が取れる気がする。
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詳説 日本史図録(山川出版社)
下記の新詳日本史と同じくらい読んだ。この2つは買っておきたい。
概ね同じ内容だが、すみずみまで読んでいくと、それぞれ未知の因果関係が発見できる。
新詳日本史(浜島書店)
これを細かい文字の部分や図表まで読み込むと、今まで知らなかった因果関係を見つけることがある。
東大入試では因果関係を覚えることが大事だ。年号や名称と違って、因果関係は一度見れば忘れない、なぞなぞの答えみたいなものなので、一度は読むといい。
何度も読んで、用語を覚えるのにも役立つ本。
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流れがわかる日本史Bノート(山川出版社)
1年目から3年目までお世話になった。一問一答と同じく、何度も読んで覚えた。
↑まではおすすめ。東大入試のためには必ず読んでほしい。
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日本史用語集(山川出版社)
辞書のように使っていた。日本史は似ている言葉が多い。
国司、国守、国衙、国人とか。
そういう言葉を調べたいときに使った。
日本史前編、後編 高3スタンダードレベル(スタディサプリ)
スタサプの授業のために購入。買わなくても、ダウンロードできるが、紙の方が見やすいので購入。
伊藤先生の話はおもしろい。面白いけど、動画の量が多い。人の話をちゃんと聞ける人にはおすすめ。ぼくは、せっかちだから動画は向いていなかった。テキストは、検定教科書と比べると白黒でやや見づらい。
詳説 日本史B (山川出版社)
いわゆる検定教科書?。情報が少ないので、受験にはあまり使えない気がした。
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日本史講義 時代の特徴と展開(駿台文庫)
駿台の授業の内容が丁寧にまとめられているのだと思う。
駿台の過去問解説と似ているので、駿台の解説が入手できない人はあっても良いと思う。
日本史 重要年代500記憶法(山川出版社)
年号を覚えないと、共通テストで高得点を狙えないので、その対策に購入。
2回くらい読んだかな。
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中学から使える詳説日本史ガイドブック(山川出版社) 野島博之著
東大入試に精通した著名な日本史の先生の本。
野島先生は過去問の模範解答もたくさん販売しておられる。
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共通テスト攻略レビュー 日本史B(河合塾)
共通テスト対策で購入。どこの出版社の物でもよいが、一冊は欲しい。
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東大の日本史 25カ年(教学社)
東大受験において、過去問の重要性は言うまでもないが、こと日本史に関しては、そんなに対策しなかった。
敬天塾の授業で過去問を解いたくらいだ。日本史は、どちらかというと、用語に関連する事柄、因果関係を覚えること、そして、それらを使って入試会場で謎を解く能力を高めることが重要だと思う。
だから、あまり読まなかった。
30日完成 日本文化史問題集(山川出版社)
1回だけ読んだ。
地理
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地理の研究(帝国書院)
2年目の冬に出会った。敬天塾で一緒に学んでいた生徒がおすすめしていた。その人は3年間の敬天塾生活で最も地理に詳しかった。「福岡の第3次産業の割合が東京より多い」という問題があって、不思議だった。基本的に、都会の方が多いはずだから。でも、その人は、その根拠となるデータをどこからか持ってきて、示してくれた。膨大な量の地理データを把握してないとできないと思う。
この後紹介する地理の教科書はどれも良いが、東大入試においては、『地理の研究』の圧倒的な情報量が絶対に必要だ。
教科書をすべて読んでも、わからない問題が出るのが、東大地理だし、共通テストだ。だから、多くの情報に触れて、謎解きができるようにする。地理の研究はそのために読んで、すべて覚える。バイブル。
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地理B(東京書籍)
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新詳地理資料COMPLETE(帝国書院)
このどちらかは入門編としてほしい。そのあと、地理の研究へ。
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中学入試 出る順 過去問 白地図 合格への217問 (旺文社)
別冊の解答だけ読めばいい。とても役立つ。日本地理が中心で、高校生の教科書には載ってない情報が多い。「なしの生産県→千葉」など、これをちゃんと読んでいれば、2年目の東大入試で点数が伸びた。別冊解答の内容は全て覚えてほしい。
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有名中学合格のための社会コアプラス(SAPIX)
中学受験用の日本地理。山脈や川、平野、国立公園、特産物などがまとめられている。
ぼくが受験する前の「香川県が隣の県から輸入(?)しているものは」といった問題、答えは「水」なんだけれど、高校の教科書には載っていない(推測で解けるかな)。でも、そのことは有名らしい。このテキストには載っていた(と思う)。
東大を受ける人は、子供の頃からたくさん勉強をしていて、中学受験もしているから、当然知っているようだ。彼らに追いつくために、必ず読んで、すべて覚える。
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新詳 高等地図(帝国書院)
地図帳は1冊は欲しい。貿易などのデータも少し載っている。
都市の名前と緯度・経度を覚えるために買おう。
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中学生の地理 世界の姿と日本の国土(帝国書院)
中学受験用と違って、高校地理との差異はそれほど見られなかったと思う。3年目で出た、沖縄と北海道の屋根について記載していたら、絶対おすすめしていた(屋根については、どの教科書にも記載がない。謎解き問題だ)。
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センター地理B 過去問(教学社)
共通テスト地理は謎解きが多い。合理的に考えても、間違ってしまう問題もある。それに慣れるために、過去問をなるべく多く解く。一人当たりGNIなどのデータが変わっているが、学習が進んでいれば、変わっていることに気づきながら、解ける。
センター地理では、2問か3問、解けない問題がある。
92点くらいは安定して取れるけど、100点はどうしても取れない。ぼくは、地理の問題を以下のように考えている。
①地理の知識で解ける問題 6割 (レベル1〜6)
②地理の知識を組み合わせて、合理的に推測して解く問題(ぼくは謎解き問題と読んでいる) 3割5分(レベル3〜9)
③地理の知識で、合理的に考えても絶対解けない問題
③の例を示す。センター試験2016第6問 問5
正解は④
盛岡市と北上市がどれだけ発展しているか分からなくても、電車が通っていて、かつ、県内には電車が通っていない地域があるのだから、栄えているとわかる。だから、事業者の数が多い。そこでミを選ぶ。これは誰でもわかる。
次が難しい。
通勤・通学者は、電車で移動するはずだ。だから、鉄道が通っているところの色が薄くなるはずがない、そう考えてムを選ぶと間違っている。教学社の解説を見ても、腑に落ちなかった。難しい問題だ。
こういう問題が毎年出るから、どんなに頑張っても100点が取れない。でも、難問は多くても3問なので、90点は狙える。共通テストでは難化したため、もっと点数が低くとも仕方がない。ぼくも3年目は2年目より点数を落とした。問題との相性で点数は上下すると思う。2次試験はかなりできたと思うんだけど(現在時点で、点数が公開されていない)。
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2022 データブックオブ・ザ・ワールド(二宮書店)
2年目の共通テスト前に購入。3年目にも読んだ。
だが、このデータが受験に活かされることはなかった。受験においては、教科書のデータとネット検索をおすすめする。ただ、買ったときは、データが細かく乗っていてテンションが上がった。
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自然のしくみがわかる地理学入門(水野一晴)
一度読んだ。受験生には効率が悪いが、大人が読むと面白い。受験生以外におすすめの良書。地理を学ぶと、教養が身につくし、ニュースが見やすくなる。
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山川 地理 一問一答(山川出版)
地理は用語を覚えてもあまり意味がない。だから、日本史ほどはおすすめしない。日本史の一問一答はとてもおすすめ。
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地理 用語集 ちゃーと&わーど
上に同じ。でも、ここに書いてある内容をすべて覚えていないなら、読むべき。
数学
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チャート式 基礎からの数学1+A、2+B(数研出版)
言わずと知れた、青チャート。見やすいし、解説が丁寧。
数学の解説は、省略したものと出会うことが多い。そういう文化がぼくは苦手だ。
青チャートは丁寧なので、人気がある。
全ての問題を解けるようにしてね。レベル4もレベル5も。
解答編も演習にとても良い。
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数学の計算革命(駿台文庫)
計算が全然早くならないので、購入。たしかに早くなる。
共通テストは、とにかく早さが大事だ。問題文を読まず、長考せず、速やかにとく。
そのために、計算速度をあげる必要があった。2次試験というより、共通テストのために買った。
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文系数学の良問プラチカ(河合出版)
難しい問題がたくさん載っているし、解説もしっかりしている。何度も解いて、すべて解けるようにしたい。
そのあとは、東大や他の大学の過去問をたくさんやった。
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センター試験過去問題集
買わなくても、数学は過去問と解説がネット上で公開されている。でも、紙の方が見やすいから、購入。センター試験の過去問では9割取りたい。
過去問について
数学は、大学入試の問題が優れているので、東大を中心にいろいろな大学の問題を解くと良い。でも、解説が存在する問題でないと、意味がない。
入っている塾に頼ろう。敬天塾でも、たくさん解説している。入塾しなくとも、敬天塾のHPに解説記事がある。
数学Ⅰ、A、2、B(数研出版)
ぼくの高校生の頃と範囲も違うし、忘れていなので、精読。
絶対値を外すときの符号などが分からない時に読み直した。普通の受験生には不要かな。
国語
現代文
テキストがないので、過去問を解く。
東大入試の過去問30年分くらい、第1問、第4問を2週ずつ解いた。
日本語文法の誤りがなく書けるようにしたいが(読点の打ち方、助詞、接続詞の使い方など)、それ以上に、問われたことに答えるのが難しく、重要だと思う。そのために、過去問を解いて、予備校の模範解答と比較する。
予備校の模範解答は、概ね同じようなことを書いている(表現は異なるけれど)。それらとずれていてたら、自分の解答は間違いなので、修正する。
それをずっとやっていると、ずれない解答になっていった。
ぼくが過去問をたくさん解いて感じたのは、
①棒線部から遠いところから、解答の根拠を持ってこないこと(正解する確率が下がる)。
②本文の中に必ず解答の根拠を求めること(稀に、常識で解く問題があったが、少ない。基本的には本文の内容だけで解くと思っていた方が、高い点が取れる。これは過去問を30年分やるとわかる)。
③棒線部だけでなく、棒線部が含まれている一文全体の内容も解答に含めること(予備校でも言われると思う)。
④「どういうことか」は、棒線部の内容と同じ順番で言い換えること(順番を入れ替えても良いが、やや採点しづらい。どこをどのように言い換えたかわかるようにした方が、高い点が来る確率が高いと思う)
⑤「どういうことか」は「ということ」で締め、「なぜか」は「から」で締め、「物心二元論」のような名詞や、名詞で締める。いろんな流派があるけれど、ぼくはこの書き方。
⑥「」のついた言葉をそのまま使わないこと。筆者が特別な意味を付与して使っている言葉をそのまま用いないこと。
⑦枠いっぱいに、答案を書く。文字が小さくならないように横に大きく文字を書く(これは、高得点を取った人のの再現答案に共通していた)
⑧韻を踏まない。読みづらくないか確認する。
⑨「想像」の意味で「想起」を使わない。想起は「思い起こす」なので、それを経験した場合に使う。
⑩器名詞はちゃんと説明する
文法が整っていない方は
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日本語の作文技術(朝日新聞出版)本多勝一著
をおすすめします。
この1冊は、たまたま出会って、3年目の2次試験前に読みました。名詞や修飾語をどのように並べると読みやすいか分かります。
他にも良い本が存在すると思いますが、調べる手段がなくて諦めました。でも、この本の中で、たくさん別の文法の本が紹介されています。
古文
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つながる・まとまる古文単語500PLUS(いいずな書店)
2年目からはこれ。すべて覚えた。慣用句が多いのがいい。
全訳読解古語(三省堂)
デジタルの古文辞典。iPhoneに入れて、使った。ブックマークにオリジナルの辞書を作って、ひたすら読む。助動詞も載っているし、例文も豊富。
全レベル問題集 古文 4(旺文社)
問題演習のために購入。良い本だが、量は少ない。さらに演習が必要。
古文単語315(桐原書店)
1年目はこれを覚えた。でも、共通テストも東大入試も、この本では全く足りない。読みやすいけど。
古文、漢文の過去問について
1990年くらいから現在まで
センター試験と東大入試の過去問を2周ずつやりました。
問題を解くというより、Padで本文を見ながら、脳内で現代語訳。分からない時は、予備校などの現代語訳を読みます。知らない単語は全訳読解古語で調べて、ブックマーク。
そうやっていると、単語帳に載ってない現代語訳をしている場合があって、どのくらいまで意訳が許されるのか感覚的に掴めます。
ぼくは、古文単語は文脈での判断が重要だと思っているので、似ている単語を正確に覚えるより、雰囲気で覚えた方がいいと思っています。複数の単語帳と辞書を比べると、そもそも現代語訳が違うことがあるくらいだし。
漢文も同様で、「これをもって」「ここをもって」の訳し方など、本によって違うし、筆者によっては意味を取り違えて使っていることがある。古文でもそういった誤用からことばがへんかしていくことがある。だから、文脈で判断する力が重要だ。でも、単語帳の単語はすべて覚えてね。
すでに書いたけれど、今年の東大入試の漢文の「佐時」みたいに、文脈で判断する問題は多い。
過去問は良い文章を扱っているから、棒線部以外も訳せるようにした。
漢文
漢文早覚え速答法(学研)
絶対に買うべき1冊。ぼくは2年目で出会った。入試漢文をとてつもなく研究していると分かる。他社への批判から、筆者の自信を読み取れる。至高の1冊。
量が少ないので、問題演習や他のテキストとの併用は必要。
漢文句形とキーワード(Z会)
漢文必携(桐原書店)
どちらも良い。ぼくは両方を繰り返し読んだ。でも、それだけでは足りないので過去問を読む。
全レベル問題集 漢文3(旺文社)
漢文道場(Z会)
問題演習に良い。でも量が少ないから、どちらもすぐ終わる。
漢辞海4
デジタルの辞書。iPhoneに入れて、漢字を調べるのに使った。用例も多い。過去問に珍しい漢字が出てきたら、ブックマークの登録した。
東大入試では、東大入試とセンターで扱った漢字は知っていることが前提で、問題を作成している気がする。過去問は必ずたくさん目を通す。
以上です。東大受験頑張ってください!