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音楽家が音楽と同時に学ぶべき事

音楽家

音楽家が音楽だけを学べばいいと考えるのは間違いです。一流の音大の授業でたくさんの授業が用意されているのはそのためです。自分の音大でまかないきれないものは、他大学から出張に来てもらったり、他大学に聴講に行かせたりします。
私もハーバードの心理哲学教授にずっと付いていました。だから、出席卒業できたのです。周りは「遊ばずに、ただ練習し続けただけ」と考えていました。違うんです。

①ミネルヴァのフクロウでドイツ

「ミネルバのふくろうは迫り来る黄昏に飛び立つ」

さあ、どう解釈しましょうか? ハーバードでも最初にムカついた講義でした。ニーチェやりたいのに、なんでヘーゲルやねん!と思ったからです。

多分、ヤバい時が来たら自分の知恵を試されてるよ・・・という意味で捉えた方が良いと思います。解釈はお任せします。

これだけ、音楽家は心理哲学に精通している必要があるのです。

②ラファエロでイタリア

アテナイの学堂

真ん中のおじさん二人に注目してください。

左の人は右手を上に指差して
「理想を目指せ!」
と言っているようです。

右の人は手を地面にかざして
「事実に着目しろ!」
と言っているようです。

左がプラトン、右がアリストテレスです。

これが当時のボストン美術館の館長が美術の教授として教えてくださったことです。ご冥福をお祈り致します。そしてホントありがとうございます。このような指導がなかったら美術への興味も薄れていました。

③厭世主義でヨーロッパ中

紙くず同然の本を書いたショーペンハウアーは10代半ばでヨーロッパ中を旅させてもらいました。私も13〜16歳に同じようにヨーロッパ中を転々としました。世捨て人になったショーペンハウアーとは全く違う道を進んでいると思いましたが・・・これが一緒だったんですよね。

目に映る物事の表象面しかとらえられない

あれ? カントじゃないの? って思いますよね。

しかし、物事=意思・・・と書いてあります(英語で読んだので日本語訳は自信ないです)。

つまり、意思が行動の源ということです。動けたのはこの講義のおかげでした。

なんでニーチェ前にショーペンハウアーやらされんねん〜!と文句を垂れてた私の事なんてハーバードの先生達はお見通しだったんですね。

まとめ

結局、音楽家というのは、文学、美術、哲学、心理、美学を学び、特定の主義に偏らずに学び続けるべきということですね。

他界された先生方のご冥福をお祈りすると同時に、感謝し続けて、後継者に伝えていくつもりです。

ありがとうございました。

津本幸司

上記は9月の「音楽哲学セミナー」にて指導します。
現在企画中ですが、詳細は「9月先行情報希望」とメールお待ちしています。予備知識は不要です。

asiansoundinternational@gmail.com

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