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#25 イマドキの『会食』

2023年12月某日

地方のビジネス・コミュニティの交流機会は限られていることもあり、異業種交流会とか勉強会の類に誘っていただくことが多い。筆者は顕在化した「隠」属性であることから、必ずしも得意とは言えない場であるものの、参加すれば学びや気づきもあるので、できる限り顔を出すようにしている。

先日、アイデアソンみたいな勉強会に誘われたので行ってみたら、とある学生とグループワークで同席することになった。医学生らしい。お話を聞いてみると「無償の愛」「ノーブレス・オブリージュ」とか、崇高かつ、わかりそうでわからないことを話していたので、こちらも負けじと「平凡さの中にある非凡にたどり着くためには、平凡に迎合してはならない」みたいな哲学的なことを言ってみたりして時間を埋めた。おそらく会話のインタラクションは成立していないのだが、なんか「それっぽい時間」を過ごすことができた。

さて、後日、交換したLINEアカウントから一報があった。彼からだ。一生連絡することはないだろうと思っていたので少々驚いた。「会食しましょう」という趣旨の連絡であった。イマドキの大学生は、メシを食うことを「会食」などと表現するのかと思い、面白そうなのでご一緒することにした。続いて、「場所は、こちらで調べてご連絡しますね」との続報。なかなか、しっかりした学生だなあと感心した。

当日、集合時間の30分前にご連絡を頂いた。「すいません、1時間遅れます」と。筆者は、指定されたサイゼリアの前で一人佇み、「ノーブレス・オ
ブリージュ」をググったのち、70分後に合流した彼に晩御飯をご馳走させて頂いた。今度は魚民でゆっくりとお話をお伺いしてみたい。

ノブレス・オブリージュとは、高い社会的地位には義務が伴うことを意味するフランス語。「nobless」は「高貴さ」、「oblige」は「(義務を)強制する」という意味である。

Wikipedia

ほなら。


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