#361 他者の指摘を受け入れにくいのはなぜ?
さて、今日のテーマは「他者の指摘を受け入れにくいのはなぜ?」です。
最近、若手からの相談も多くなり、相談業務やon jobでの指導も増えてきました。
その際に、いくつか指摘をすることがあるんですが、相手が受け入れやすく表現できているかには気をつけています。
それくらい、他者の意見というのは受け入れることが難しかったりするからです。
その理由はいくつか考えられるので、僕が思いつくだけ書いてみます。
指導する機会のある方はよかったら参考にしてみてください。
自己紹介とお知らせ
僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。
このnoteでは、仕事の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
以下お知らせ。
◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!これから1年間準備行っていきます。noteでも「学会長の奮闘記」を定期的に書いていこうと思います。マガジンでまとめてますので、よかったらスキを押して応援よろしくお願いします!
◾️湘南OT Interaction
作業療法士向けの研修会を行なっている湘南OT交流会の支援の元、「新しい学び場を作る」ことを目的として立ち上がりました。「学びたいけどどうしたら・・・」と悩むOTの方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら。
それでは本題に入っていきましょう。
他者の意見を受け入れにくい理由
いくつか思いつくものを書いてみますね。
けっこうリアルな意見だと思います。
知識がない
単純に「指導を受ける側」と「指導する側」の知識と経験の差が大きいということがあります。知識と経験の差は会話のずれを生み出しますし、同じ現象を見ていても違う捉え方をしていたりします。共通言語自体にもズレがあるんじゃないでしょうか。
分かりにくい
指導者の言い回しがわかりにくいということもあります。伝えていることは間違ってないのに、話し出すと話が右往左往してしまう指導者がいますよね。これって単純に中身よりも伝え方の問題が大きいと思います。ここで躓く人がほとんどだと思います。
自分の考えと違う
相談に来る人は、往々にして自分なりの答えを持っていることがあります。その場合、指導者に求められるのは「後押し」です。自分の答えが間違いじゃないか背中を押してもらいたいのに、それと違う結論を言われるとあまり受け入れられません。
思った答えじゃない
先ほどと似ていますが、自分が想像していたような答えと違う場合です。指導者から見たら「Aという問題はBに原因がある」と言いたいんですが、相手が知りたいのは「Aという問題」のところだったりします。こうなると指導は伝わりません。
人によって意見が違う
相談する人も一人の人だけに相談しているわけではありません。複数の人から意見を聞いた上であなたにも問いかけている可能性があります。その場合、指導者に追って意見が違いすぎると指導を受けた側は混乱してしまいます。
論点がズレてる
指導者側のあるあるですが、話していると論点が段々とズレていきます。これは相談に来てくれたことを嬉しく思うことが背景にあったりして、つい饒舌になってしまった結果、関係のない話に飛び火するパターンです。そうなると何の話をしていたかよくわからなくなってしまいます。
答えがわからない
結論として何が言いたかったかがわからない場合は理解を得にくいです。話はたくさんあるけど、結果としてどこに着地するかがわからなければ、それらの説明も無題になってしまいます。最終的にどういう結論になるかは伝わりやすさとしては大事な部分です。
まとめ
以上、僕が指導者として気にしている点で、実際に指導者側の問題として考えれれる部分を挙げてみました。
これ、けっこう当てはまる人は多いと思います(僕も然り)。
最終的に指導した後の行動が変化するかが重要になるんですが、そのためにもうまく伝わるに越したことはありません。
「指導者側はの意図が必ずしも伝わるわけでもない(正解かも確証はない)」
そのことを自覚して指導を行うことが必要ですね。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
ではまた。
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