”発表者ファースト”の学会を行いたい理由
この度、ありがたいことに学会長に任命していただきました!
このnoteでは学会の運営側からの目線で【第28回福岡県作業療法学会】の学会長である私が、学会が出来上がるまでの課題や奮闘についてを書いていきたいと思います。
今回のテーマは「発表者ファーストの学会を行いたい理由」です。
第28回福岡県作業療法学会では、発表者ファーストを一つのテーマとしています。発表者に焦点を当てる理由について書いてみたいと思います。
この日記がこれから学会を運営する方の何かのお役に立てれば幸いです。
※このnoteの記事は私自身の見解であり、関連する組織とは無関係であることをご理解いただきたく存じます。
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発表は何のために行うのか
学会といえば学会発表です。
学会を行うにあたって学会発表がなくては、学会自体が成り立ちません。
豪華な講師の先生方をお招きして、多くの知識を身につけることが可能なのも学会の魅力ではあります。
しかし、講師の話を聞くだけでよければ、それはただの勉強会と変わりません。
発表演題があってこそ、学会と言えるでしょう。
では、それはどうしてでしょうか?
学会では行う学会発表が重要なことは、
参加者が発信側に回ることができるということです。
「学ぶ」というとどうしても受身的な印象を受けてしまいますが、本来の学びというのは、自分の興味に突き動かされて探求するものです。
自らが体験し、疑問を持ち、それを検証した結果を、
「私はこう思う!」と意見を添えて他者に伝える。
そのあなたの声が、他者に届いて、議論が生まれ、また新しい疑問を持つ。
このサイクルこそが、学会で発信側の回ることによって得られる学びです。
主体的に動くことによって得られる学びは、その人自身の思考を成長させます。
また、学会発表を行うことの魅力は、
発表する日だけが学びではないということです。
シングルケース発表であれば、
対象者と関わり、
その評価や分析結果をまとめ、
自分の介入を精査し、
成果の良し悪しについて考え、
既存の学問と照らし合わせて、
新しい経験を得る。
発表するまでのレジュメやスライドの作成や、
それを作る過程で生まれる、他者や指導者との議論。
これら全てを含めて考えると、受身的に聞くだけの講義とは得られるものが大きく違うことが理解できます。
学会発表を行うということは、発信側に回りながら、主体的な学びを促進するための大きな経験となることだと思います。
発表者ファーストに込めた思い
上記の理由を考えてみると、学会が”発表者ファースト”である意味が理解できると思います。
私は学会長として学会を成功させることを第一に考えています。
では、学会にとっての成功とは何でしょうか?
それは、学会でこそ実現することでないといけないはずです。
学会では学会発表を行うことに特殊性があります。
そうであれば学会成功とは「発表者(参加者)の学びが最大限促進されること」にあると考えています。
もちろん、講師の先生の講演を通して、学会でしか味わえない学びも多くあります。
ただ、前述したように、学会は主体的に参加することによって、その学びを何倍にも大きくすることができるはずです。
そして、自分の休日を使い、自分のお金を支払い、自分の時間を割いて参加してくださる参加者の皆さんにこそ、多くの学びを得てもらいたいと思います。
だから、「発表者ファースト」なんです。
もちろん参加者として学会に参加してもらうことも、とても学びが大きいものです。
でも、自分が発信者として、発表を行うことで、その学びは何倍にも大きくなります。
そんな、貪欲に成長したいと願う人々を、私は応援したい!
そのための学会でありたい!
何かを変えたくて、そこで苦しんで悩んで前に進もうとしている人の背中を押したい。
そんな場所を作りたい。
学会とはそうあるべきだと思っています。
学会長として「発表者ファースト」「参加者ファースト」これは何としても達成したい私の野望です。
私などの力でどこまでできるか分かりませんが、この1年間全力で走り抜けたいと思います。
ぜひ、みなさんもこの福岡学会で発信者となる最初の一歩を踏み出してもらいたいと思います。
ビギナー発表やります
そんなこんなでこの学会では「ビギナー発表」を計画しています。
発表演題の中身が決まっていなくても、
「学会発表してみたい!」という人の援助になれれば幸いです。
最後までレジュメを作り上げる!ということはできないかも知れませんが、
どうやって発表演題を作っていったら良いか、グループを組んで話し合いながら進んでいきたいと考えています。
3月より募集を開始します。
ぜひ、みなさん一緒に学会を盛り上げていただければと思います。
今日は学会発表について触れてみました。
引き続き、学会運営の応援よろしくお願い致します!
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