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#379 ”クッションになる人”のつらさに気づいたら

さて、今日のテーマは「クッションになる人のつらさに気づいたら」です。

会議などで、意見ばぶつかることがあります。

会議の場なので、違う意見が出ること自体に問題はありません。

最終的にうまく結論に結び付けられればそれで良いと思います。

ただ、その裏には「クッションになる人」が存在しています。

その人の苦労に少しだけ目を向けてもらいたいですね。


自己紹介とお知らせ


僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。

このnoteでは、仕事の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。

読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。

以下お知らせ。

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来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!これから1年間準備行っていきます。noteでも「学会長の奮闘記」を定期的に書いていこうと思います。マガジンでまとめてますので、よかったらスキを押して応援よろしくお願いします!


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 対 象:リハ関係者のみ
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湘南OT 交流会   


それでは本題に入っていきましょう。


クッションになる人とは


クッションになる人とは、意見を中和する存在の人です。

ぶつかり合う意見に対して、その間に入って、お互いの意見を噛み砕き、直接やり合わないように配慮することを行なっています。

これは、会議の場では実は気づかれにくい存在でもあります。

こういったポジションの人は常に全体を見て、自己主張よりも会議がスムーズに進むことを考えています。

なぜ全体を見て、会議がスムーズに行くことを考えているか?

その理由は「結論を出すこと」に焦点を当てているからだと思います。

意見を主張する人というのは、主観的に物事を見ています。

その主張がどれだけデータや現状を客観的に表していたとしても、最終的に発言しているのはその人自身なので、それは主観的な主張になると思います。

その意見を伝えること自体に問題はないんですが、

その意見が多少攻撃的であったり、相手を否定するような態度をとると、その場での議論が進まなくなることがあります。

そうなると、意見を言い合うことが生まれずに、ただただ、時間を浪費する時間になります。

それでは、「結論を出す」という会議自体の目的を果たすことができないため、

意見を主張する人の間に入り、

感情を抜きにしたお互いの主張を噛み砕いて分かりやすく伝えることで、

情報伝達や情報共有を主に行いながら、

会議が前進するように配慮することが「クッションになる人」に必要な態度になります。

間違えないでほしいのは、決して「仲良くしたい」「意見の言い合いが嫌だ」というわけではありません。

あくまで、「会議で結論を出すこと」が目的であって、そのためにクッションになっていくわけです。



クッションになる人の苦労


先ほどの話を聞けば「クッションになる人」の苦労はすでに伝わっているんじゃないかと思います。

そんな中での一番の苦労は「自分の意見を主張するのが難しい」ということです。

全体の状況や相手の意見を主張することにも集中する必要があるため、自分の意見をどのように挟むかが難しいんです。

その結果、自分の意見がうまく伝えられなかったり、言うタイミングを失ったりすることもあります。

これは結構大きな問題だと思います。

会議という場を考えてみると、意見をうまく言えない人がいること自体に問題があると思います。

それでは、さまざまな視点での議論ができずに、大事な視点を見失う可能性があるからです。

これはクッションになる人自身だけの問題ではなく、

会議全体の雰囲気としても意見が言いにくい状況を作り出している可能性があり、

それはその他の参加者の発言のしにくさを引き越しているかもしれません。

クッションになる人の苦労は自分や他者の意見も含めて、どのように結論に持っていくかを考えることだと言えます。


意見を主張する人たちへ


もしクッションになる人たちいることに気がついたら、

少しだけ話をその人たちにも振ってあげてください。

その人は、もしかしたら皆さんよりも良い意見を持っているかもしれません。

うまく言えなかったとしても、様々な意見を聞くことには意味があると思います。

他者の意見を聞いて、受け入れられて、あなた自身の意見の伝え方にも変化があると思います。

自分が主張するだけでなく、他者の意見を聞くことも少しだけ気を配ってみてください。


今日は以上になります。

頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

ではまた。

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