鉄人

世界一周から帰国したあと、写真撮ってます。 Leica M Monochrome(ty…

鉄人

世界一周から帰国したあと、写真撮ってます。 Leica M Monochrome(typ246)、SIGMAfp、PENTAX 645D、LeicaM3、R8、makina67、D750、GR、その他諸々のレンズ沼にて、絶賛散財中。 気軽にフォローしてやってください。

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  • LEICA M Monochrom (Typ246)

    レンジファインダーでモノクロ専用という狂気のカメラで撮る偶然性

  • 写真論/エッセイ

    写真論や写真集から得た知見、および物欲について、ついでにエッセイ

  • Movie

    YouTubeにアップしている動画の紹介です。 基本的にSIGMAfpでの撮影になります。

  • SIGMA dp2 merrill

    Foveonセンサーの傍若無人な写真を載せています。最高!

  • SIGMA fp

    SIGMA fpで撮った写真を載せてます

最近の記事

『不気味を撮る』 ライカMモノクロームと水木しげるロード

鳥取県境港市の水木しげるロード。 水木しげるといえば、ゲゲゲの鬼太郎を代表とする妖怪漫画家。 個人的には水木先生の生き方が一番好きなのだが、終生「不気味」なものを愛した愛すべき変人である。 そんな水木ワールドが観光的?に体験できる水木しげるロードでスナップなのだ。 水木しげるロードといえば、妖怪ブロンズ像。 そしてそんな不気味な妖怪を見に来る観光客という名の百鬼夜行。 そもそも不気味なものってのは、存在するかどうかは問題ではなく、そして霊感や西洋哲学的存在論が馬鹿らしくなる

    • 映画『FALL』 現実と虚構の間をぶち抜くタマヒュン

      映画とは虚構である。 某ノルマンディー上陸中のマンマ〜や、某グッドフェローズのカツラ男の死も、すべからく俳優が演じ今際の際の演出も含めて全て虚構である。 戦争映画ではらわたが飛び散ろうが、ホラー映画でテレビから女が出て来ようが、自転車籠の中のエイリアンが喋ろうが、ゾンビが爆走しようが、すべからく虚構なのである。 娯楽の多様化が限界突破し、生まれながらにしてサブスクで無限動画視聴している我が娘のような娯楽消費が当たり前となった昨今において、映画は文字通り消費であり、なんでも倍速

      • 写真の陰翳礼讃と体感的タイポロジー/石見銀山散歩 Leica M Monochrom(typ246)

        世界遺産、石見銀山に毛利軍と同じ経路で至った次第。 でも散歩のメインは大森町、銀山はシンプルに穴だからね。 大森地区は銀山運営の拠点の地、古き良き日本の風景が残されている。 そんなこんなで「高いくせにモノクロしか撮れない」Leica M Monochrom(typ246)と半世紀前のズミクロン50mmで散歩するのであった。 町並みって感じね。 山陰の山奥、観光地ながら生活もありつつ、古い家屋が犇めく往時の繁栄の残り香・・・ おしゃれなカフェやパン屋さんもあります。 そんな

        • 散歩カメラ Leica M Monochrom(typ246)

          ライカの正しい使い方、それは散歩カメラである。 小難しいレンジファインダーのピント合わせ、手に馴染むけどズッシリくる質感、もちろんマニュアルフォーカス、いつもの見慣れた景色ですら「写真」となってやってくる。 個人的にはライカが特別なのではなく、レンジファインダーがそうさせると思っている。 経済合理性と身体性を極力排除することが是とされる現代において、これほど無駄の多い行為というのはなかなかない。 しかも、そのくせ黙示録的お値段。 だからこそ、写真がやってくる。 写真はなに

        『不気味を撮る』 ライカMモノクロームと水木しげるロード

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        記事

          FoveonのカラーをSPPでいじりつつ、モノクロームの相変わらずの美しさを愛でる。 SIGMA dp2 merrill

          Foveonで散歩、天気が良ければ安心安全。 SIGMA dp2merrillというコンパクトなじゃじゃ馬も、五月晴れの陽光の下では散歩カメラとして活躍してくれる。 Foveonセンサーについて説明不要な方しかこの記事を読まないだろうが、merrillもこれだけ晴れていれば手軽に使えるので恐れないで。 今回はカラーとモノクロで撮ってみた。 というのも、dp2のカラーは荒れに荒れる。 よってSPPでの現像が必須となるので・・・面倒くさがりの僕は基本モノクロでしか撮影しない。

          FoveonのカラーをSPPでいじりつつ、モノクロームの相変わらずの美しさを愛でる。 SIGMA dp2 merrill

          カメラを持って散歩に行こう

          急な休みの日、昔ならほうぼう出かけていたが年齢的な達観なのか、特段やる気がわかない。 そもそも休みの日の過ごし方は、スターリン時代からさほど変わっておらず、イデオロギーの垣根を超えた生産性向上のための休養と供給を凌駕するためだけの消費を無理矢理強いられている状況である。 このままでよいのか? そんな浅知恵遊戯をしている時間はもったいない。 かといって無為に虚無的消費行動に走るのは生来天邪鬼な僕にとっては納得できない。 だからこそ、カメラを持って散歩に行こう! 何やら現代人の

          カメラを持って散歩に行こう

          SIGMA fpでとりとめもないショートフィルムを撮るのが楽しい

          SIGMA fpはコンパクトなフルサイズミラーレスデジタルカメラであり、なんといっても動画が手軽に撮れてしまうことが革新的だ。 といっても、最新のデジタルカメラであれば猫も杓子も手軽に動画も撮れる、そしてfpくらいコンパクトなカメラも選択に迷うくらいたくさんある。 しかし、やはり僕にはfpでなくてはならない・・・気がする。 僕は写真をメインに撮っているが、合間合間で動画を気分で撮っている。 fpの良さは、こんな適当な使い方がなんとなく許される感覚を与えてくれるからかもしれな

          SIGMA fpでとりとめもないショートフィルムを撮るのが楽しい

          なぜか好きな不人気フィルムカメラ「Leica R8」で旅スナップ

          このカメラ、なんで好きなんだろう。 本当にただただかっこいいってだけなんだけど、死ぬほど人気なくてライカの一眼レフカメラの歴史終わらせたレベルの代物。 でも、とにかくかっこいい。 ドイツおにぎりって勝手に呼んでるんだけど、なぜあのバウハウスデザインを生んだドイツ人がこんなおにぎりみたいなカメラ作ったんだろうって、心底不思議でならない。 でもかっこいい。手に吸い付く感じ。デカい。巻き上げのフィーリングやシャッター音、そしてファインダーの不自然な青い世界。 いつも長ったらしいカメ

          なぜか好きな不人気フィルムカメラ「Leica R8」で旅スナップ

          一旦写真とは何かを整理しよう

          昨今、写真界隈が荒れている・・・ように感じる。 写真界隈とは、プロ・アマ問わず、主にカメラを使って写真を撮っている人間が属しているとされる架空の空間である。 写真とはなにかを語ることが最早不可能なくらい写真の定義は広がり、深度は増し、細い抜け道がいくらでもある。 故に写真界隈は大航海時代の体である。 例えばライカが荒れるのはなぜか? それは各々が根ざしている写真界隈の一角からライカを見ているがために、ライカという大きな記号の持つ意味の解釈が分かれるからである。 写真家、フォト

          一旦写真とは何かを整理しよう

          このご時世、不便すぎるフィルムカメラで写真を撮ることの意味とは?

          ライカM3、もう半世紀以上前のカメラだ。 スマホ世代には意味がわからないだろうが、フィルムカメラでただ景色を撮ることはかなり面倒である。 まずフィルムを入れる。そのフィルムのISOとやらを念頭に置き、景色の光量を鑑み、シャッタースピードとレンズの絞りを調整してシャッターボタンを押す。 もちろんピント合わせはマニュアルフォーカス、全部自分で行うこととなる。 そして撮れた写真がこれだ。 ざらっざらで薄暗い、ああ失敗写真である。 もちろん僕の自己責任であるが、露出を見誤り、貴重な

          このご時世、不便すぎるフィルムカメラで写真を撮ることの意味とは?

          プラウベルマキナ67 & Kodak portra160で撮った1ロールを振り返る

          中判フィルムカメラ「プラウベルマキナ67」とKodak portra160で撮った1ロール一挙公開! ということですが、毎度おなじみ露出オーバーの連発、レンジファインダーの宿命構図ずれまくり、それでも楽しいマキナ67との10枚。 このフィルムは大分県は国東半島旅行の際にぶち込んだ。 眠い目をこすりながら撮った宇佐神宮の鳥居。 レンジファインダーカメラってのは、とにかく水平を合わせるのが非常に難しい。 まあ腕の問題なのだが、こういう構図が求められる場面はとっても厳しいのである

          プラウベルマキナ67 & Kodak portra160で撮った1ロールを振り返る

          場末の写真論ラジオ

          場末の写真論ラジオということで、今までnoteで(だいたい酔っ払いながら)書き連ねてきた写真論を音声化してみた。 といっても、音声読み上げソフトで。 昨今の音声読み上げレベルは凄まじく、それをちょっと試してみたかったのだ。 VOICEVOXという無料のテキスト読み上げ・歌声合成ソフトウェア。 ここにnote記事をコピペすれば、ほぼ上記リンクのように仕上がる。 アクセントや抑揚も、ほぼそのままで良い。 あとはカメラ・写真の専門用語や、アルファベットの記述を手直しするくらい。 例

          場末の写真論ラジオ

          くじゅう連山で写真登山 中判フィルムカメラとFoveonと超広角、そしてビール

          1日目:長者原→法華院温泉→大船山→小屋泊 2日目:法華院温泉→すがもり越→久住分かれ→久住山→すがもり越→長者原 写真登山ってなんでしょう? それは写真がメインの登山。撮影登山とかの方が良さそうだが、写真登山の方がニュアンスが軽いのでそちらが合っていると思う。 ガチガチの山岳写真を撮るんや!という意気込みはなく、かといってただひたすら登山がしたいというわけでもない。 山嶺をバックに星空を撮ったり、早起きして雲海を撮りたいなんて気はさらさらなく、しかしただ登山をするには味気

          くじゅう連山で写真登山 中判フィルムカメラとFoveonと超広角、そしてビール

          標準と超広角レンズで撮る桜

          PENTAX 645D smc PENTAX-D FA645 55mmF2.8AL[IF] SDM AW SIGMA fp SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary PENTAX645Dはいわゆる中判デジタルカメラなので、レンズは換算43.5mm。 SIGMAは20mmの超広角レンズ。 全くタイプの違うカメラかつぜんぜん違う画角のレンズで桜を撮り比べ。 PENTAX645DはCCDセンサー搭載中判デジタルカメラ、相性は小熊ちゃん。 鈍器と言って

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          福岡写真旅 Leica M monochrom & RICOH GR 都市スナップとは?

          福岡県というか、博多・天神辺りをLeica M monochromとRICOH GRで写真旅。 福岡県、割と近い都会ながら、殆ど行ったことがなかった。 やはり鎮西の乙事主のように海を渡るというのは、心理的な徒労感というものはあるのだろうか? 久々の大都会ということで、とりあえず我が家のスナップカメラを手にしてみたところ、あえなくモノクロ写真縛りの旅になったのはいつもの御愛嬌。 エゴだよ、それは! ブライトさんに張り手食らわされるくらいモノクロどっぷりスナップ旅になったのであ

          福岡写真旅 Leica M monochrom & RICOH GR 都市スナップとは?

          ライカMモノクロームとSIGMA dp2 merrillで最強モノクロ写真決定戦

          Leica M Monochrom typ246(Leica Summilux 35mm 2nd)とSIGMA dp2 Merrillで最強モノクロ写真決定戦と題しまして、ただ海を撮りに行きました。 ライカが誇るモノクロ写真しか撮れない変態カメラ VS 変態SIGMA。 カメラ会最強のブランド力が成せる貴族の戯れと、JAPANが生んだ変態技能集団(褒めている)SIGMAのFoveonセンサー搭載dp2 merrill。 う〜ん、これはもう極一部の端っこのすみっコぐらしのカメラ

          ライカMモノクロームとSIGMA dp2 merrillで最強モノクロ写真決定戦