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プラウベルマキナ67 & Kodak portra160で撮った1ロールを振り返る

中判フィルムカメラ「プラウベルマキナ67」とKodak portra160で撮った1ロール一挙公開!
ということですが、毎度おなじみ露出オーバーの連発、レンジファインダーの宿命構図ずれまくり、それでも楽しいマキナ67との10枚。


宇佐神宮

このフィルムは大分県は国東半島旅行の際にぶち込んだ。
眠い目をこすりながら撮った宇佐神宮の鳥居。
レンジファインダーカメラってのは、とにかく水平を合わせるのが非常に難しい。
まあ腕の問題なのだが、こういう構図が求められる場面はとっても厳しいのである。
でもせっかくの中判フィルムカメラなので、こういった被写体を撮りたくなっちゃうのも仕方がないのである。


熊野磨崖仏

三脚を立てて撮ったらすべて問題解決!
マキナ67は一応露出計がついているが全く当てにならない。
もちろんフルマニュアル仕様。
昨今のフィルム界隈のおかげで一枚の写真に多大なコストが乗っかっている。
緊張である。
そして日和って安全策を取ることでだいたい露出オーバー気味。
でも露出オーバー気味のほうがフィルムっぽいよね!ってことで、納得しているので良いのである(痩せ我慢)


両子寺

きゃあ〜露出オーバー!
せっかく誰もいない両子寺の山門だったのに〜
ちゃんとした露出計買うかな。自分の読みはほぼすっ飛んでいるし、スマホやデジタルカメラの露出計で比較して撮っているんだけど、そううまくはいかない。


大不動岩屋

がっつり登山したあとに撮った大不動岩屋。
ポートラで自然撮る人ってそんなにいないと思う。
マキナ67は中判フィルムカメラにしては軽量かつ蛇腹のおかげでコンパクトになるので、自然撮るには最適です。


島根県芸術文化センター グラントワ

島根県は益田市にあるグラントワ。
石州瓦まみれの建築家・内藤廣の作品。
青空と建築物、やたら入り乱れる線、にしてはよく撮れたかな?
こういうカルフォルニアっぽい快晴とポートラの相性は抜群に良い。
当方が住む山陰は、こういった天気は年に数えるほどしかない。


須佐ホルンフェルス

山口県にあります須佐ホルンフェルス。
ブラタモリでタモさんが興奮していた火山活動により生み出された壮大な地形と景観。
夏のドピーカン、F22くらいまで絞ったかもしれない。
なんせマキナ67の最高シャッター速度は1/500秒!!!!
漁師のおじいさんから水平線の彼方までカリカリの描写はさすが中判フィルムとニコンのレンズ。


須佐ホルンフェルス

素潜りの漁師のおじいさんとふたりきり。
海の男と火山が生み出した大地、かっこよすぎる。


中国山地

ブナの枯れ木、盛大に失敗写真。
三脚立てたのになんかブレてるし露出ぶっ飛び。
記憶が曖昧なのは、生来の面倒くさがりが講じてこのフィルム、1年以上現像に出していなかったからだ。
夏休みの宿題最終日に泣きながらやるタイプの人には、フィルムカメラは向いていないかもしれない。
でもウイスキーも寝かせたら美味しくなるよね!


中国山地

こういった明暗差の激しい被写体は露出を読むのが難しいんだけど、なんとか収まったかな?
ブナの木が異常に好きなので、この質感と樹冠の美しい緑色が撮れたのは嬉しい限り。


植田正治写真美術館

鳥取県にあります植田正治写真美術館。
敬愛する植田正治先生!盛大に構図ずれました(笑)
名峰大山に帽子かぶせたかったんだけど・・・というか、こういう構図重視の写真は撮るなよ!と何度も思いながら、せっかくの中判フィルムの高精細な写りを味わおうとなると必然的にこうなっちゃうね。
植田正治先生なら、喜んでくれるはずだ。


これで全10枚。
6×7フォーマットならフィルム一本10枚しか撮れません。
いまや5本で12000円近くするポートラ、これが最後かな〜
でもドキドキしながら撮って、現像帰って来るまでドキドキして、結果見て一喜一憂。
こんな不便で贅沢な時間の使い方って、NetflixやAmazonに慣れちゃってる現代において、非常に希少だと思いませんか?
フィルムカメラの楽しさってそこだと思うんですよね。


サポートいただきましたら、すべてフィルム購入と現像代に使わせていただきます。POTRA高いよね・・・