手と手のじかん

ぬらし絵、線描、手しごと、さんすう、森あそび 島根県松江市の自宅ほかにて

手と手のじかん

ぬらし絵、線描、手しごと、さんすう、森あそび 島根県松江市の自宅ほかにて

最近の記事

焚き火のきんのたね

ひさしぶりのかんべの里のじかん きもちがよくて感慨ひとしおでした 小学校3年生になった子どもたちが幼いころから自主保育の場としてよく遊んでいた場所 小学生になり、おつかれさまの金曜日の放課後はここで過ごそうときんのたねを始めたけれど、紆余曲折があり毎週通うことが難しくなって 近頃すこし足が遠のいていました ぜひまたここで焚き火したい、そとのくうきを感じながら描きたい。 思いが募って、友人たちの協力を得て、かんべの里で焚き火のきんのたねをすることができました ウッドデッキに

    • 「わーお水が出ちゃったよ」「おくさま」

      3年生の会でした 授業時間が長くなり、ゆったり速度から濃縮していこうと思いつつ、1週間おつかれさまのきんようびの夕方は、やっぱりほっとできる時間にしたい、、思いも揺れ動きながら、学年があがって2回目です 最初に、作っておいた白の羊毛ボールに、今日のじぶんのいろをそれぞれ選んで羊毛をまきつけて、お湯と洗剤でフェルト化させていろのボールをつくりました 白いときの大きさも多少違ったけれど、フェルト化すると色あいとともに大きさもずいぶん違います 線描は、1枚にじっくり取り組みまし

      • あらためて いろと一緒に

        春のおまつり、イースターを過ぎて3年生の会が始まりました いろともっとなかよくなれたらと思い はじまりのじかんに たくさんのいろのカードのなかから一枚を選んで いろの声を聞くことをはじめてみました 続けることでみんなの聴覚が変化していくかなと 楽しみに思います 「きょうからあたらしいおはなしをはじめるよ」 せかいのはじまりのおはなしができることがうれしくてそう言ったわたしに 「いつもあたらしいおはなしでしょ」 さらりと返されました た、たしかに。。 一瞬一瞬を生きることを

        • おわりのないかたち

          中高学年女子の会でした 女の子たちはちょっとしたことでころころと笑ってとっても幸せそう 語り手妨害だ~と思うときもありますが、少女たちが笑っているってすばらしい♡ シュタイナーの12感覚のことを思いながら いろんな感覚スイッチを意識する運動をはじめたので(つい先日から)、まずはじめに水彩紙の裏と表を手触りで感じてもらいました いつも私が裏側に印をしていたうえに濡らしてしまっていたので、乾いた紙を真剣に撫で触るのは初めてのことです 手の平、指先に意識を向けて紙のざらざらを味わ

        焚き火のきんのたね

          きんのたね2023年度むすびの会

          1,2年生クラスの今年度のむすびの会でした げんきいっぱいのおとこの子たちなので、はじめのアクティビティで発散できるようにと、お手玉あそびを少し難しくしたり、折り紙でボールを作ったりしてみました さまざまな感覚を意識していけたらと思うこのごろなので、小箱の中身を音を聴いて当てるじかんも作りました なかみは貝殻、杉の実、大豆でしたが、聴覚に頼ることに慣れていないせいか、はじめは全滅、、 しっかり見て、さわって、聴いてから再挑戦するとだんだんできるようになります いろんな感覚を意

          きんのたね2023年度むすびの会

          むすびのかたちと創世記第4日

          高学年以上の女子の会でした。 去年の終わり頃から、水引きの手しごとなども取り入れながら結びのかたちに取り組んできましたが、先回は、はじめて1本の線がひと筆書きのように編み込みのかたちで動く様子を描きました。 今回はさらに複雑な編み込みに挑戦です。 はじめに紐を置いてみて、シンプルな線を描いて準備練習をしたあとに、 仕上げの作品を描いていきます。 黒板にゆっくりと4つつながる「プレッツェル」を描きました。 90度回転しながら描き進むたびに 「え?」「ええ!?」「ええぇ~。。」

          むすびのかたちと創世記第4日

          かみさまの場所

          創世記のとりくみをつづけています。 今回で四回目(第三日)ですが、回をおうごとに、少しづつ素語りが長くなっていきます。 というのも、かならずいつも第一日からおはなしを始めるから。 語っているわたし自身も、宇宙の創生に思いをはせるじかんとなり、きもちが整っていきます。 陸と海がうまれた前回につづき、青草と、種をもつ草と、種があり実を結ぶ果樹とが現れました。 なにかがうみだされるときのちからを思います。 たとえば、神のこえ、ひかり、みず、天のかなたからとどく何か。 熱をもつ大地が

          かみさまの場所

          創世記第三日目

          先回に引き続き、水引きの手しごとから 基本のあわじ結びから進んで、梅結びに挑戦しました お正月を前に、おめでたい水引きのいろを選び、松や千両、万両などを用意して、自由に組み合わせてお正月飾りをつくりました 結びのかたちをつくること~たとえば両腕を胸の前で交わらせるしぐさは太古からのものです むすびのフォルムを体験することにとても意味がある年頃があるとシュタイナー教育では考えられています (むすびのフォルム、編み込み文様に夢中だった長女の姿が思い出されます) 太古からの文様

          創世記第三日目

          まんなかをこえる

          1、2年生のきんのたね、ことし最初の描き初めでした 水彩とともにしている線描(フォルメン線描)のことを記してみたいと思います 学年ごとに少し内容を変えながら描いているのですが、今回の2年生の線描がひとつの節目のようで、子どもの成長がまぶしくて、線のことを取り上げてみたいと思いました 歯が生え変わりはじめの1年生の頃の直線と曲線の動きから進んで、2年生は対称の動きを中心に描いています 不完全なものを完成させていくことを通じてじぶん自身を整えていくちからが育まれるといわれていま

          まんなかをこえる

          はじまりのいろ

          創世記の、せかいのはじまりのいろを一緒に描いてくれるお仲間がふえました。ご縁のひろがりがうれしいお正月です。 はじめてシュタイナー教育の水彩をはじめるにあたって、お母さんと一緒に、第一日を体験してもらいました。 最初に、トランスパレントスターを作って、手をうごかしながらお話ししました。 たくさんの色から母子の選ぶ色あいがとても対照的でした。 働きものの手をもつ素敵な女の子です。折り目も継ぎ目もうつくしい。 「わたしたちの手は、いろんなものをつくることができるけれど、つくれな

          はじまりのいろ

          宿題の記録(覚書)

          学校の授業はつまらない、と言ってときどきおやすみをするわが子の記録。 学期のおわりに転校してしまう子がいると聞いてからは「〇〇くんに会う日を減らしたくない」から、「学校はやすまない」と決然と言い放ち、休まず通う、そんな子。 今日の宿題は彼の想像力を刺激したようで、もりもりと取り組んでいました。ドリルはいつまでたっても終わらないのに。 漢字ドリルの9.10.11の漢字をひとつ以上使ったおはなしをつくる、というのが宿題。 その漢字とは・・・ 顔 食 歩 走 来 止 妹 弟 里 

          宿題の記録(覚書)

          星の銀貨

          りんごろうそくが終わると、どうしてもブルーとイエローを描かないわけにはいかない、季節の気分がもう、そうなのです。 こまっているひとに、もっているものを差し出し続ける少女は、さいごに森のなかで肌着までも、別の子にあげてしまいます。 「暗い夜だもの。だれにも見られやしないわ」 すると、もっと上等なリンネルの肌着に包まれて、そらからふってくる星の銀貨をたくさんうけとり幸せにくらす、、、 そんな不思議をむらさきで感じてみました。 どこでいろを終わりにするのか、夢中になってしまうと、や

          りんごろうそくの会

          11月の末の金曜日、毎年のお約束、りんごろうそくの会をひらきました。 今年は友人に音楽担当をしてもらえたこと、おやつも持ち寄りに協力してもらえたことで、昨年よりもゆとりを持って楽しんで開催できたと思っています。 ご協力ありがとうございました。 昨年同様に、山のお手入れも兼ねた針葉樹の剪定からすることができました。この枝たちは、この後、別の場所でもう一度、お役を果たすことが決まっています。わずかですが、山の恵みを巡らせられていることにも喜びをおぼえます。 冬至にむけて、おひさ

          りんごろうそくの会

          冬至にむけて

          まもなく「りんごろうそくの会」です。 季節のふしめごとの行事のリズムを大切にすることは、こどもたちや、わたしたちおとなの呼吸の調子も整えてくれます。 一年の行事のなかで、いちばん大切に準備をするのが、この「りんごろうそくの会」です。 クリスマスを待つアドヴェントのはじまりに、これから先、世界を照らす子どもたちにひかりを贈るじかん。 日の入りは早くなっていきますが、からだの芯にはあたたかなひかりがありますように。そして、しずかな喜びをもって、お日さまのお誕生日である冬至を迎えら

          聖クリストオフェルスと落ち葉あそび

          あたたかなひざしいっぱいの日々が続いていますが、月末のりんごろうそくの日がせまってきていることに 内心驚いています。 季節の雰囲気は、澄みきったそら、セイタカアワダチソウのきいろ、美しい紅葉、つるし柿、、しっかり秋をあじわいたいと思い、きれいな葉っぱを集めました。 通学路やお庭などでみつけた葉っぱを持ってきてくれた子も。 ありがとう。 おやつは、ちょっとしたスイーツだと、お腹にたまらなくて集中できないことが多かったので、おむすびにしました。途中お腹がすいてまた食べる子も。新

          聖クリストオフェルスと落ち葉あそび

          創世記第二日目

          先月に引き続き、創世記のおはなしをしています。 いよいよ自分のからだを自分のすみかにしていく時期に もういちど神さまとつながる感覚をもつことで 自分自身をかたちづくることの助けになればと思っています。 一緒に描いてくれているのは4年生と中学1年生。 もうすこし早くできたらよかったとも思いますが、宇宙のはじまりに思いを寄せるじかんが持てることに あまり年齢には関係ないのかなと、ふたりを見ていて感じます。 なにもないところから、なにかの働きを得て、かたちづくられていくものをいろで

          創世記第二日目