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まんなかをこえる

1、2年生のきんのたね、ことし最初の描き初めでした
水彩とともにしている線描(フォルメン線描)のことを記してみたいと思います
学年ごとに少し内容を変えながら描いているのですが、今回の2年生の線描がひとつの節目のようで、子どもの成長がまぶしくて、線のことを取り上げてみたいと思いました

歯が生え変わりはじめの1年生の頃の直線と曲線の動きから進んで、2年生は対称の動きを中心に描いています
不完全なものを完成させていくことを通じてじぶん自身を整えていくちからが育まれるといわれています

ひとりの子に、スケッチブックの左側に半円を描いてから、
「この線を もっと勇気づけてあげてほしい」
と伝えたのが4月のことでした
少し間があって、右側に補うように半円を描いてくれました

それ以来、毎回ではないけれど
折にふれて、紙のまんなかに鏡の線を描いたあとに
左右の対象、上下の対象、、さまざまな線を動いてきました
そして年があけて、まんなかの鏡の線を越えた動きを取り入れました

じぶんをつきぬけるような
中心がじぶんになるような
世界がぶわん。と広がるような動きです

らくらくと超える子
何度も何度も超える子
道に迷いながら 懸命に超えようと取り組む子

線のもつ魅力を目の当たりにする瞬間(!)

もうすぐ3年生
少しづつ、客観的にじぶんのことを感じるようになっていく年齢です
自由にじぶんを動けるように、線が助けになることがきっとあると思っています

そのあと3年生以降は、、
四方に広がる動き、結びのフォルム、植物学的な線描を経て
美しい形がからだに入る準備が十分にできたところで
法則のある形であるフリーハンド幾何学へと
成長とともに主な課題が変わっていきます
そして、だいたい6年生以降に、コンパスを使った幾何形態を描いていきます
色鉛筆で仕上げていくかたちがたいそう美しくて、、、
大人でも夢中になります

それまでは、手と手をつかってたくさんの線描を動きながら
感覚を育んでいけたらと思っています

今年も楽しみましょう♡


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