照井久雄

M&Aの仲介業務をやって10年以上。中小企業診断士。 支援して成約したM&A件数は10…

照井久雄

M&Aの仲介業務をやって10年以上。中小企業診断士。 支援して成約したM&A件数は100件を超えます。 特にサービス業(外食が得意)のM&Aを専門としてます。 2022年7月に株式会社ユニコン(https://www.uniqueon.net/)という企業を設立して独立しました。

最近の記事

野球の型と経営の型

こんにちは。ユニコンの照井です。 息子が野球をしているので、毎週練習に付き合ってます。 練習をみていると野球というのは本当に奥が深いものだななんて感じます。 バットのあたる位置がほんの数ミリずれることでホームランにもなるし、ポップフライにもなります。 その数ミリを克服するために日々練習するということなのだと思います。 ピッチャーも同じでリリースポイント、指先の少しのずれでストライクにもなるしボールにもなります。 大谷がインタビューで「型が大事」というようなことをよく

    • 売却のときの悩み

      こんにちは。ユニコンの照井です。 M&Aで売却を考えたときに、オーナーさんとしては、何を考えるべきか。。 中小企業経営者=株主(オーナー)という方がほとんどだと思います。 そうすると、経営者(会社)の立場と株主の立場、両方で売却について検討しないとなりません。 ここをしっかりと分けて考えることによって、自身が考えていることが整理できると思います。 例えば、経営者の立場で売却を検討した場合、 企業の成長・存続について、残された従業員について、取引先についてなど、企業に

      • COC条項って何

        こんにちは。ユニコンの照井です。 M&Aをしていると色々な専門用語が出てきます。ここでは COC条項について記載していきたいと思います。 COC条項について、AIに聞いてみると以下のように答えてくれました COC条項とは、 チェンジオブコントロール(Change of Control:COC)条項とは、M&Aなどを理由として契約の一方当事者に支配権(Control)の変更(Change)、つまり経営権の移動が生じた場合、契約内容に何らかの制限がかかったり、他方の当事者

        • 中小企業診断士で独立大変か??

          こんにちは。 ユニコンの照井です。 中小企業診断士で独立するのは大変か? 中小企業診断士を取得している人、これから取得しようとしている人は 独立も考えている方も多くいると思います。 実際私は、中小企業診断士として独立して、業務を行っているのではなく、 M&A仲介会社として独立して経営をしているので、中小企業診断士として独立したわけではないので、あまり参考にならないかもしれませんが、私見を書いていきたいと思います。 では、あらためて、中小企業診断士で独立することは大変か

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          デューデリジェンスが終わったら何するの

          こんにちは。ユニコンの照井です。 今月、来月で3,4件のクロージングを進めてます。 それぞれ、DDが終わりこれから最終局面です。 DDが終わると何をするのか。 買い手は、DDを担当した方々(会計士や弁護士など)からDDレポートをあげてもらい、報告をもらいます。そこには、会計上時価修正した場合のBSや 正常収益力はどのくらいかの数値面についてや、税務、労務や法務などのリスクなどについても報告されます。 一般的に売却企業が中小企業になり、買収企業が、それよりも大きな上場企

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          MA仲介会社をどう見極めるか

          こんにちは。ユニコンの照井です。 中小企業庁の中に、M&A支援機関登録制度というものがあります。 大半のM&A仲介会社はこの登録制度に登録しております。 宅建事業者などと違い、これは登録制度なので、基本的には、申請すればすべての企業が登録できます。つまり、登録しているから安心な企業というわけではありませんので注意が必要です。 やはり、今後健全にM&A業界を発展させていくためには、免許制などにすべきだと考えてます。 ただ、この制度がはじまって良かった点というものもあります

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          この数年の労務問題が変化

          こんにちは。ユニコンの照井です。 この数年のM&Aのデューデリジェンスで大きく変わったなと感じることがあります。 それは、労務管理についてです。 数年前までは、デューデリジェンスで未払残業代の問題などが多くみられ それに対しての対応などをすることが非常に多くありました。 特に、外食企業などのサービス業は特に課題がありました。 中小企業なのでいたしかない部分と従業員自身も職人などは時間に管理されずに働きたいという方が多く、どうしても長時間労働になっている状態が多くみられまし

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          焼き鳥を世界へ。鳥貴族本気のあらわれ

          こんにちは。ユニコンの照井です。 鳥貴族を展開している、エターナルホスピタルグループは、5月15日に2つのIR発表をしている。 一つは、ミシュラン一つ星を獲得しつづける「焼き鳥市松」を展開する株式会社AOとの業務提携の基本合意締結 https://ssl4.eir-parts.net/doc/3193/tdnet/2440980/00.pdf もう一つは、博多を中心に「焼きとりの八兵衛」を展開する株式会社 hachibei crew との資本・業務提携である。 ht

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          MA専業仲介会社8社目の上場承認(インテグループ)

          こんにちは。ユニコンの照井です。 5月15日に、MA仲介業を行っている、インテグループの上場承認がでました。 これで、MAセンター、ストライク、MAキャピタルパートナーズ、オンデック、明南M&A、MA総合研究所、MAソリューションに続く、8社目のMA仲介専業会社の上場です。 インテグループの目論見書をみていくと、 2023年5月期の売上1,273,611千円 、経常利益238,871千円 2024年5月期の第三四半期までで、売上1,405,037千円、経常利益655,3

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          M&Aプラットフォームを使っている感想

          こんにちは。ユニコンの照井です。 M&Aプラットフォームが出てきて数年がたちますが、最初のころから 利用してきた感想を記載していきたいと思います。 主に使ったプラットフォームは、M&Aサクシードとバトンズである。 両方使ってみた感想としては、 M&Aサクシードは、売却金額10億円越えの企業を買収できる大手などの利用もあり、そのような売却企業案件を掲載しても、問い合わせがくる。 経験的には、5~10件程度の問い合わせがきます。 その中で有望になるのが3件ほどというイメー

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          中小企業診断士はM&A仲介に役に立つのか

          こんにちは。ユニコンの照井です。 私は、10年ほど前に中小企業診断士の資格を取りました。 その時からM&A仲介の仕事はしてましたが、何故中小企業診断士を取得したのか。 また、M&A仲介業を行うのに中小企業診断士は役に立つのかということについて記載していきたいと思います。 何故中小企業診断士を取得したのか。 当時から、M&A仲介業務を行っており、多くの中小企業経営者と仕事をしてました。しかしながら、当時まだ30代前半でもあり経験も未熟ではあったので、経営者に対してしっかり

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          DD後の最後の関門

          こんにちは。ユニコンの照井です。 DDが進んでいき、ほぼ完了し、特段大きな問題もない。ここでの 大きな問題がないというのは、基準期の調査では問題ないということである。 DDをする際は、昨年度末の決算をもとに行うことが多い。 そして最後の関門は、昨年度末の決算から直近の業績が昨年度と同じくらいで推移しているかを必ず確認されるということである。 これは買い手の立場になればわかるが、一番大事なのは直近の数値であり、ここが基準としている昨年度と同じように推移していれば、問題ない

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          ゴールの設定とビジュアル化

          こんにちは。ユニコンの照井です。 これも新入社員の時に口酸っぱく上長から言われていたことですが、 ゴール設定とゴールのビジュアル化です。 これは何か仕事する際には、必ずゴール設定すること。またそのゴール達成した際にどのような状態になるかをビジュアル化できるまで設計することが 大切という意味。 例えば、M&Aの仕事でも 売却の受託をして、動くという際にも必ず最終いつまでに完了させて、その際にお客様はどのような状態になっているのかということをビジュアルになるまで落とし込むと

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          後工程は、お客様

          こんにちは。ユニコンの照井です。 新卒で入社した会社では、仕事の仕方などを色々と鍛えていただき今の自身の柱になっている。 その中の一つに「後工程はお客様」ということを意識して仕事しなさいとよく言われた。 この言葉自体は、トヨタの言葉である。 自身の仕事には後工程が必ずあり、その後工程に対してお客様と思い対応しなさいということである。 これは、私の仕事の基礎となっている。 例えばM&A仲介の仕事には、DD対応という仕事がある。仲介会社は 、自身ではDDはしないが、売主

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          DDで指摘されること(資産除去債務)

          こんにちは。ユニコンの照井です。 デューデリジェンスにて課題になりやすいポイントはある程度 決まってます。 特に店舗系のビジネスをしている企業は、以下が課題になることが多い。 税務と会計基準の差 上場企業が買収をする場合、税務と会計基準に差が生まれることが多い。 特に資産除去債務という問題が必ず起こる。 資産除去債務とは、もし撤退をした場合にかかる費用をあらかじめ負債としてあげておくというものである。 例えば店舗を出店している企業があるとすると、その店舗の賃貸借契

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          M&Aで売却を考えたら企業価値を検討しよう

          こんにちは。ユニコンの照井です。 昨今、中小企業のM&Aというのがあたりまえになってきている。 今まで、経営者の事業承継というと親族に継ぐか、もしくはIPOくらいしか実質的には難しかった。もちろん従業員に継ぐということも出来たが、そこが企業の所有と分離の問題もありなかなかハードルが高いのも事実である。 例えば、100%株主のまま、従業員に社長を譲って経営を任せたとする。 うまくいっているうちは、良いが、少しでも、思っている業績より下がってしまうとどうしても、口をだしたくな

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