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東京建築祭

東京建築祭へ行ってきました。都内にある様々な建築物の一部を特別公開するイベントで、私は東京ステーションホテルと旧三井本館を見学しました。

見学できるのは各建物のほんの一区画です。ですが、その一区画に歴史や文化、政治・経済等様々な背景を持った価値が集約されています。
旧三井本館は鉄筋コンクリート造のモダンな外観と、大理石の壁面が95年変わらず健在です。関東大震災の倍の地震が来ても耐えられるよう設計されていたとの事で、耐震建築の先駆けだったわけです。既に100年先を見据えていたのでしょう。そういう先見の明が感じ取れるのです。

一方、東京ステーションホテルを含む東京駅は、建物自体は復元ですが、柱や天井の絵など、現存する資料から研究を重ねて精巧にリニューアルされているため、極めて資料価値が高い建物です。更に、元の建物をベースに使いながらアップデートしていく、生きた使い方の見本と言っても過言ではないと思います。

丸の内から日本橋界隈を改めて歩いて見ると、景観が綺麗なんですよ。それを守りながらアップデートしている、人々の営みが貴重な文化資源である事を再発見しました。

ステーションホテルの一角。 柱が美しい。
三井本館は1時間超の行列でした。


隣の三越も重要文化財です。統一感があります。

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