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採用する側として思うこと

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私立学校に応募する側としてではなく、採用する側(面接官側)として思うことを書いていきます。
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#転職活動

若手にぜひ知っておいて欲しい、私立学校の就職の光と影(教え子の事例3例)

【少し追記しました】 昨日、私は以下のようなツイートをしました。 ということで、リンク先に転職の「こんなはずじゃなかった」の失敗を防ぐための記事をはってあります。こちらは一般的なお話です。 教え子の話についてはボカシながらご紹介していきます。 3人の教え子は特進コースと総合コースに在籍今回、登場する教え子たちは、在学当時はそれぞれ特進コースと総合コースに在籍していました。ちなみに、その上に特進選抜コースがあることは付言しておきます。 当時の成績は3人ともズバ抜けてでき

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面接官どうしの雑談の内容

皆様お疲れ様です。 本日は、たまたま私の知人と話した雑談の内容を少しだけご紹介しようと思います。私も知人も採用試験の面接官を何度も経験していて、教員の応募状況とかその後の勤務状況とか、どういう先生に来てほしいんだよね、などの一般論を語っていた時の内容になります。 (もちろんお互いの学校にどういう特定の人物が応募してきた等の個人情報に絡む内容の交換は行ってません。応募の秘密を厳守するのは当然です。) 学校のレベル帯によって教員のレベルに求められるものが変わってくると思いますが

採用と不採用を分ける地雷フレーズは本当にあてはまるのか?(プレジデント・オンラインの記事を私学の教員採用で考察する)

みなさまお疲れさまです。 今朝ほど、以下の記事紹介のツイートをさせていただきました。 ということで、4つの地雷フレーズについて私学の教員採用でも当てはまるのかというところを少し掘り下げていきたいと思います。 1.年収と肩書を上げ、キャリアアップしたいetc…これは、私学の教員採用でもアウトだと思います。記事内にも とあります。私も同意見です。 学校は応募してくる人のためにあるわけではありません。苦しい学校は経営に四苦八苦しているわけですし、良くも悪くも中小企業の側面は

相応の年齢以上の付加価値を先見の明をもって身につける

ホワイト私学への転職を考えたときに、やはり授業力でもその他の力でも、年齢相応の経験は求められてしまうでしょう。 今日はその付加価値をどうやって身に着けるのか、先見の明とは何かというヒントになりそうなものをTwitterで見かけたので取り上げていきたいと思います。 まえがき以前、以下のような記事を書かせていただきました(もう2年も前の話になりますが‥) また、自分自身が最終的にホワイト私学だと思える学校をイメージできる方は、経験を積みながらホワイトの階段を登っていくという

筆記試験が出来なかったからといって必ずしも選考を通過できないわけではない

もちろん、筆記試験の出来がいいに越したことはありません。 しかし、それは承知の上で必ずしも高得点者が筆記試験を通過していくというわけではないというお話をさせていただくのが今日のnote記事になります。 特に経験の浅い先生向けの内容になってしまいまうかもしれませんが、筆記試験の出来を気にしすぎなくてもいい場合について述べていきます。 私が知っている事例をいくつか(根本的には通じるものが複数あるかもしれませんが)紹介したいと思います。 ①そもそも筆記試験が極悪難易度たまに

採用試験の応募のブラックリスト(不採用リスト)を考察する

さて、昨日、以下のツイートをしました。 実は、この記事を受けて書いている記事(本記事)がある、という内容で予約ツイートをしたつもりだったのですが、その旨が記載されていないんですよね(私の予約ツイートの設定ミスか)。 ちなみに、記事は上記リンクからでもいけますが、一応貼っておきます。 ということで、補足説明を加えたいと思います。 実はコメントで、ブラックリスト(不採用リスト)というものを密かに作成している学校もあるというものをいただいていて、正直な話、私自身も過去の勤務

私立学校の筆記試験を作っていて感じること(後編)

前回の記事の続きです。 前回の記事はこちらマガジンはこちら今日は学校独自の特色のある問題についてです。基本的には、前編で述べたような筆記試験が大半を占める、あるいはほぼ全て学力に関する問題を出題する学校が多いと思います。 しかし、その中でいくつか独自の形式で出題をしてくる学校の採用試験を受けてきました。 私自身も、このタイプの問題を出題するように変えた学校がありました。 今日は具体的にそれらを掘り進めていきたいと思います。 いずれも配点は不明ですし、点数化していない

私立学校の筆記試験を作っていて感じること(前編)

久しぶりに、採用する側としての視点の記事になります。 マガジンはこちら私自身の教員歴が長くなってくるにつれて、教え子が教壇に立つことを目指す年齢に差し掛かってきました。 私立学校の教員採用試験をたくさんみてきた自分としては、思うことがいくつかありアドバイスをしています。 やっぱり、ある程度は問題が解けなければいけないということ。 教員が作る試験といえば、定期考査が考えられますが、これは生徒の平均点で60点を目指して作ろうというような思考になります。 もちろん、高校以

あまりにもキレイすぎる経歴だと警戒してしまうものなのかもしれませんね

みなさんは自分の履歴書を、どこまで自信をもって出せますか? 転職はご縁(タイミング)の側面もあるので、少し経歴が汚くなってしまうこともあるかもしれません。 もちろん、理想的には生徒や保護者に迷惑がかからないよう、もし担任をしていれば、自分が担当している生徒が卒業するタイミングと合わせて、「立つ鳥跡を濁さず」という感じで転職される方もいらっしゃると思います。 その一方、自分が心の底から志望したい学校の求人情報が出てしまったり、どうしてもタイミングが合わせられないことも多々

生まれ年が不運な人もいる

本日は久しぶりに採用する側からのお話になります。 こればかりは、応募側は(基本的に)わからない情報なので、ちょっとどうしようもないこともあるという話になります。 今日の話題は年齢について。 募集要項に記載されているような、年齢制限の話ではなく、一般的な年齢のお話です。 どちらかというと、中上位校で年齢制限があったとしても40歳程度まで、となっている学校にもしかしたら多いかもしれません。 どういうことかというと、応募する学校で既に働いている専任教諭と同じ年に生まれてい

まだまだ履歴書は手書きでしょうし、これからも手書きが続く気がします。

本日は、採用側の目線でのお話になります。 というのも、自分が採用されるに至った経緯やその際にどのような競争があってどのような基準で選ばれたのかという話を思い出したからです。 もちろん、自分自身のライバルだった方がどんな方だったかとか、そういう個人が特定されてしまうような話はどこの学校でも一切ありませんでした。 今まで私学を転々としてきましたが、ある学校では「ぶっちゃけ、採用で内定を出していた人に蹴られたから突然募集をかけて、目に留まったのが君だったんだよ~。」みたいなこ

一度不採用になった学校でも再応募していいのか

今回は久しぶりに採用側の視点での記事になります。 (もしかしたら新年度に向けての採用活動をしたからこの記事を書こうと思ったのかもしれませんし、そうでないかもしれません。) さて、私学に応募書類を提出し、筆記試験を受けたり模擬授業を見てもらったりして、無事に採用される方ももちろんいらっしゃるわけです。 しかしその一方で採用されない方ももちろんいらっしゃるわけです。 ただ、学校側としても、同じ教科の同じ科目で教員募集を短期間で行わなければならない場合もあります。 ここで