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面接官どうしの雑談の内容

皆様お疲れ様です。
本日は、たまたま私の知人と話した雑談の内容を少しだけご紹介しようと思います。私も知人も採用試験の面接官を何度も経験していて、教員の応募状況とかその後の勤務状況とか、どういう先生に来てほしいんだよね、などの一般論を語っていた時の内容になります。
(もちろんお互いの学校にどういう特定の人物が応募してきた等の個人情報に絡む内容の交換は行ってません。応募の秘密を厳守するのは当然です。)

学校のレベル帯によって教員のレベルに求められるものが変わってくると思いますが、そのあたりのご参考になれば幸いです。

私の知人の学校は、そこまで生徒のレベルは高くはありません。
生徒のレベルというのは、ここでは学力(偏差値)の話としておきます。

表現するならばザ・中堅校というのが適切かもしれません。

求められる授業というのは、高度すぎず低すぎず、でもわかりやすくという感じなのは想像はできるのではないかと思います。

今回の問題点は、実はこの授業力ではないんです。
私の知人が言っていたのは、昨今の(特に)新卒で採用する教員は、どちらかというと授業力は問題ないのだと言っていました。

もともと教えるということが好きな人が教職を志望し、私立学校の採用選考も受けに来るようで、学生時代から塾講師や家庭教師などを経験しているため、学習指導力は最初から高い方が多いのだそうです。

じゃあ、問題は何なのか
何が私立学校でも求められているのか。

知人の学校の場合に限るのかもしれませんが、生徒指導力(生活指導的な意味での)が欲しいんだそうです。生徒間トラブルの解決能力や、保護者対応の力量もできればあるといいよね、とは言っていました。

これを言う私の知人の気持ちもよくわかります。
そして、それは無茶な‥という若手の先生方の気持ちもよくわかります。

教科指導力だけではなく、生徒指導力も保護者対応力も全て求められるのは公立校でも私立学校でも変わりません。

ただ、欲を言えば最初から生徒指導力もある人が欲しい‥と、ある意味では選べる側にいるのが教員採用をする私立学校の立場なのかもしれません。

最初から優秀な人材が欲しいよ、と。
その分、異動もなく、安定した環境を提供し続けるのだから‥と。

ただ、見方を変えると、これには私立学校特有の課題を孕んでいる場合もあります。それは私立学校の中で人材育成があまり上手くない学校も一定数あるということ。

公立学校であれば、良しにつけ悪しきにつけ研修も多いです。
(もちろん意味のある研修ばかりではないなどのツッコミもあると思いますし、その気持もわかります。)
私自身が公立校で勤務していたときも、OJTの研修をどうやるか‥と主幹教諭の先生がいろいろ考えて下さっていました。トラブル対応等はロールプレイで練習させてもらった気もしますし、いくつかのトラブルの事例研究もした記憶があります。

老若男女、多用な教員と多用な生徒が集まる公立校だからこそ、ある意味ではこの生徒指導力が磨かれる側面はあると思います。
(トラブル対応をするからこそ力もつく)

逆に私立学校だからこそ、安定した環境だからこそ、そもそもトラブルが起きにくいからいざトラブルが起こったときにどう対処したらいいのかわからないとか、若手をどう育てていいのかわからないみたいなことも、過去の勤務校で感じる場面もありました。

教員採用の話に戻りますが、ある意味、相反する要求でもあります。ただ、だからこそ私立学校の採用試験では年齢の割にいろいろできる人から採用が決まっていくのかもしれません。

過去の記事でも年齢と仕事の関係性について書いてきました。

また、私自身の話も記事にしています。

ここまで書いてきて、結論はなにかというと、やはり様々な仕事をできる人になって、本当の意味での実力をつけてこそ、ホワイト私学への採用が決まっていくのではないかということ。

学生のときから、ぜひ、実験助手や実習助手などを経験しておくといいかもしれないと私が紹介するのはこういうことなのかもしれません。

その学校の、先生や生徒、時としては保護者の様子をできるだけ近い場所で見ることが、何よりの経験値になるのだから。

是非、自分の実力をしっかりつけて、ホワイト私学への内定を勝ち取ってくださいね!

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